来るな!
一歩前に出るな!
おまえがそうやって一歩前に踏み出すことで
そのおかげで俺の方は後ろへ一歩
ほらまたそうやって
じりじり前に出るものだから
おつに飛び出たおまえの腹と
俺の ....
あまりに心地よい
春の日差し
もったいない
私
穏やかな空気をフリージングバッグにつめた
冷凍室にいれた
翌日
雨が降った
肌寒かった
私
冷凍室をのぞいてみた
くしゃくしゃにな ....
朝日が昇る頃
キリンに乗って恵比寿から札幌へ
途中でトラに出会ったので
千鳥に乗って深夜に帰宅
乾いたよ喉
可愛いその涙
流すよ
ビールビール
ルビー
びーだま
キラキ ....
日が沈んだ
この{ルビ郷=さと}では太陽はビルではなく
山々の間に沈むのだ
当然ながら日没から夜までは早く
一人星を探せど時既に遅し
見渡せど君は今はいない
この時間に仕事はない
....
違う道を選んでいたらどうなったか
二通り再現してみるドラマが
昔 とても流行ったことがある
あの時、あんなことをいわなかったら
あの時、あの人に会わなかったら
あの時、電話を ....
蜜蜜蜜
黄金
黄金
蜜蜜蜜蜜蜜
池
黄金
池?
黄金?
崖!!
崖崖崖
女王様っ
……森
熱
熱
蔓
熱
雫
花花花
蜜蜜蜜
蜜! ....
今年はじめての風邪をひいて
布団の中でまるまっていたいのに
僕は先生なんて呼ばれたりしているので
待っている子供たちのために教室へ行く
ところで
そこの教室の窓はとても大きい
僕が ....
女は裸で待っていた
男からの電話を
女は裸で待っていた
男の「絶対」に
女は慣らされようと
そのさきっぽに
なにかある気がして
女は乳首を勃てていた
....
あなたの指につながって
赤い細いその糸を切りましょう
悲しまなくていいのよ
そう
あなたにはもう誰もいないから
糸が切れたら消えて行くわ
あなたには追いつけない所に
そう
だから悲しま ....
近頃、世の中すっきりしないことばかり
それなのに火に油を注ぐように、また一つすっきりしないものが現れた
「糖質ゼロ」
どこがすっきりしてるんだ? 俺はちっともすっきりしない 釈然としない
糖質 ....
可も無く不可も無く
右も無く左も無い
優も無く劣も無く
上も無く下も無い
望んだ物に評価など付けられない
この俺たちが目指す吹き溜まりは
ある意味
個としての希望で
....
窓ぎわに置いてある
ビー玉がたくさん入ったグラス
月の光を受け止めて
ワタシの濁った目の中に
七色の光を運んでくる。
キラキラ キラキラ
グラスを動かすと
違うキラキラ ....
線が、みえました
線が、みえていました
「ここからはいらないでね」
そう
いつでも
めにみえないかなしみ、というやつは
そこら
ここらに
ころがっています
....
開かれ行く道を見ている
その空白を
その荒れ地を
その土ぼこりを
空白の上
冬枯れの青い空は広く
この空白が埋められるには
まだ暫くの時間が必要に見える
空白の背景に埋もれる高 ....
偶然そこを通りがかった
空気の分子を押し退けて
鉄の日除けと私の肩は触れ合った
思いがけない邂逅に
声をあげ 日除けは歌う
それは初めての声 初めての歌
これに応えて 肩も歌う
それ ....
浅い春だから
吐く息はわずかに白く
見上げてため息をつけば
ひとり六分の月
面影というにはまぶしすぎて
思い出というには遠すぎて
もう歌わないと決めたうたをつい口ずさむ
もう ....
かつて
私は詩人と呼ばれたが
いまはまったく書いていない
詩をつくらなくても
平気だ
いつまでつくらなくても
この先も平気だろう
なぜなら
いま私を詩人 ....
にちぎんのそうさい、ぼくなんかどうでしょう
なりたいんですけど、につぎんのそうさい
せっちゃんがラジオで今夜そういいました
にちぎんのそうさいになったら一万円さつをすりまくります
そし ....
ずっとずっとって、うわごとのように恋繰り返す君と。
ただ繰り返される単調なリズム、僕のうた、届いてる?
確かな約束を即物的なもので補うのは簡単、と僕は言う。
君の指、耳、赤銅の煌めき。
嬉 ....
耳の隙間を縫って
りぃんと響く音
とても遠くにあるようで
とても近くにあるようで
嘆く声と笑い声
誰もが耳を傾けるのは
偽りの眩しさが差し込む
重さの無い物語
誇張と顕示が彩っ ....
まだ木蓮の蕾はろうそくのようだ
満員電車をおりて駅からでると汗は
まだ浅い闇の風に体臭をうすく匂わせた
いとなみはやわらかに撫でられている
爽やかな夜に
春の夜に
....
綺麗な丸い月
さえぎるものはなく
その光は二人を照らす
冷たく澄んだ風が
強く吹いても
繋いだ手は暖かく
しっかりと絡まって。
久しぶりの太陽と
あなたからのメールは
暖かい。
呼び出し音
ドキドキの時間
君の声
こぼれる笑顔
内緒話しのように
囁く君の声が
可愛くて
たまらなく好きだ。
「 はい 」
穴だらけのわたしはもう
この一言があればいい
今まで
たった二文字が言えず
眉を{ルビ顰=しか}め、頭ばかりで
あなたとわたしの「正しさ」を
{ル ....
いきをとめた
ときの
ちんもくのなかに
ながく、とじこめた
ひどいこと
ゆるしたくなんか
なかった
ゆるしたくなんかなかった
なにも
なにも
....
猫が
大丈夫ですと
鳴いている
本当は
大丈夫じゃないから
泣くのに
犬が
わからないと
吠えている
本当は
わからないことは
何もないのに
みんないつか
子供 ....
なくした言葉がいくつかあって
それを、また
見つけだすのにあたふたなんかして
正しい言葉
わからないんだ
ぼくは
言葉は無力だと知っていて
それで ....
隙を見せないように頑張って睫毛をあげる
こわい人の目を真っ直ぐ見つめられるようにラメ入りの525円のシャドウを塗ってライン引いてマスカラを塗る
安い色のついた爪で威嚇する
5センチのウェッジソー ....
削岩機の中に燃えいずる恋
溢れ出る太陽
ぴかぴかに磨いた靴に
鏡の残像を貼り付けて
急所に
君への手紙
抜け落ちた髪に
あの人への手紙
煎餅布団の硬さに
何度も寝返りを打つ朝だ
....
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