高速道路は、おりしもの強い雨で、視界もひどく悪い。私はちょっと急いでいたので、追い越し車線をそのまま走ることになる。
120キロ。雨の高速では、あまりほめられたスピードではない。走行車線の方は、 ....
東口を出た歩道橋に
一人立つ
目の見えない
フルート吹きの奏でる
あめーじんぐぐれいすの
音色を前に
手押し車の老婆は通りすぎ
土産袋を持ったサラリーマンは通りすぎ
....
身体が放つものの速度を計れ、質量を把握して
その持物で、何が出来るかをよく考えな
優劣よりも先に個としてのポテンシャルの、性格というものをきちんと捉えるんだ
それが無 ....
浮気が亭主に見つかって
この人と重なり合ったまま
脇差しで串刺し
もう返事はしてくれないけれど
わたしはこのひとがすきでたまらないから
聞いてみたい
ねえ、わたしのこと、、、
でもま ....
此処に居る 意味すらもはや見出せず
ただ日々を 消化するのみ
嗚呼 故郷の風景は
目を瞑ると浮かびはするも
もはや私を呼んではいない
私の戻る場所ではない
何処へ行けばいいのか
....
春雨の降る午後
私は一人傘を差し
無数の蕾が開き始める
桜並木の道を往く
三っつ目の信号を曲がり
学校に沿う坂を下ると
傘を差す
君の母が立っており
喪服の私は頭を ....
咲き戯れる桜の花を
四角い形に切り出した
小さな匣がそこにはあった
私以外の人にとっては
皆は思い思いに指を差し出し
匣の中に隠された
生糸の水に触れていた
私はそれを黙って見ていた ....
「自分をよく見てほしい」
というふうな
ふんぞり返ったこころ
「自分は駄目な奴だ・・・」
というふうな
しょげかえったこころ
ふたりの自分の間で
あるがまんまに立っ ....
愛を語るのは
愛が欲しいからである。
愛を語るのは
愛が必要なのである。
愛をtakeしたい。
愛をgiveしたくない。
愛のパラサイト
愛の乞食
金の為に愛を売る
金の為に ....
今期も残すところ実働六日です
計画達成まであともうひと踏ん張りです
強く持続した思いは、必ず物質化する、なんて
偉そうなこと言ってるもんだから
僕は間違いなく追いつめられていま ....
ナゼヒトハ
カンタンニ
『シネ』
『シニタイ』
ト
カルガルシク
ユウクセニ
イザ
『死』
ニ
ムカウトナルト
イ ....
梅林に跳ねる少年よ
その将来はゝつきりと
おれの眼をなめずる
生きて生きてゆけ
桃苑に笑ふ少女よ
その蕾はおぼろげに
おれの眼をあざむく
死んで死んでゆけ
じんわりした
今まで瞼を閉じて冷たくなっていた
体の寂しさに
さいなまれるように
心の中で動きはじめた鼓動が
どれだけ小さなものでも
本当と思えた
痛かった
春の朝その ....
ここどころかどこにもいないと考えるのが
妥当だと思っちゃいるが
神様からポイントなしのコメントで
導いてほしい
どこにもいないと考えるのが
妥当だと思っちゃいるが
神様からポイントがほ ....
育つために撒かれた種
飲み干されるため血にまみれたトマト
食べられるため握られたおにぎり
焼かれるために横たわるメロンパン
プチられることなく窒息したプリン
時代に見捨てられ
度々俺の ....
そら豆娘はそら豆に似ている
みんなに"そらちゃん"と呼ばれては
プクッと頬を膨らませて
ちょっと睨む
今年もそら豆がおいしい季節がやってきた
一年のう ....
春告娘が電車に乗っている
ホーホケキョと鳴くわけでもなく
腕まくりをして吊革につかまっている
その腕の内側の白さが
僕に春を告げる
夏の終わり
もう
秋が近くに
来ていた
とんぼが
飛んでいる
たくさん
たくさん
橋の下の
川に
飛んでいる
えさを
さがしているのか
あっち
こっち
行ったり
....
陽だまりの中で
広い野原を
子猫たちが
とびまわっている
草や
花を
口にしながら
じゃれている
まるで
会話を
しているかのように
迷子になった
子猫たちは
鳴きな ....
歌えなかった歌は
いつまでも心に残って
しかたなく歌った歌は
もう忘れてしまった
みんなとの思い出を
忘れてしまった
ひとつ上に生まれれば
あの歌が歌えただろうに
そうしたらみんなとは ....
オーロラって
とても
きれい
空一面を
いろんな色で
飾っている
いろんな色が
あたり一面に
広がっていく
まるで
いくつもの
光を見ているようだ
オーロラは
と ....
きみが少し元気なときに
庭に植えた白梅に
真珠の粒がころころと
それは春の序章とも言える
きみが好きだった春の 前髪が見えて
それはきみの季節とも言えるが
メディアから塗りつけられる春 ....
霞みのとれた空のブルー
宇宙が透けている
白がこぼれる
木に花の咲くふしぎ
少女の純潔を黄色でよごした
僕たちはあれからどうした
宇宙が透けている
軒先で ....
丸い坂を転がり落ちていく
ポケットの中のウエハース割れる
水の流れは眺めているだけで
どうしてこうも切ないのだろう
早朝始まる前の早すぎる旅立ち
誰の声も僕の耳に届かない
決めたから 僕は ....
てのひらから
つばめの影が飛び立って
どこへやら
つと
消えていきました
わたしはひとり
立ち止まっていたのです
自動車に
跳ね飛ばされるドラマを
軽くいなして歩きます
小さな翼に ....
きみをおもいだす
よるはいつも暗く
窓に映るぼくはすこし歪んでる
あめが降れば街は滲んで
みずたまりに落とした絵の具のようさ
揺れて、染みて、きみになる
あさはいつも正しくて
羽 ....
急いでドーナツを
むしゃぶり尽くす
「おいしいね、おいしいね、お」と
言いながら
三日月を見上げている
冷たい夜風など吹いている
昨日誰かが交通事故で死んだらしい
雪道でスピード出しすぎ ....
このいくつもの欠片に砕けてしまった僕の姿は
君のせいじゃない
不安になっても
希望を失っても
どうか自分を捨てないで
君の今は間違いじゃない
君が進む未来は決して易しい ....
『誰か拾ってあげてください』と書かれたダンボール箱の中に2匹の可愛い子猫が捨てられていて、次の日またそこを通って見ると、2匹の猫は既に安らかな眠りについており、ダンボール箱だけが望み通り拾われていた。 ....
あたためて 少しだけ
おかしいでしょ こんなのは
あたしはあたししか愛していないって
誰が言うの
あたためてよ 冷たい毛布
壊れる少し前に望んだ空の色が
煤 ....
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