カゴの中の鳥は、ありがとうって言ってるのかな。
だいすきだよって、想ってるのかな。
肩から肩へ。
カーテンレールからソファーへ。
大きな翼は羽ばたいているのかな。
羽根を切ら ....
)鳥が叫んでいた、音楽の道。(僕はその先に小屋があって、小屋はビルの一階になっていることを知っている。沙漠の拡大は羞恥心により妨げられている。ビルの屋上から沙漠は始まった。音楽が細く放射していく、僕の ....
忙しそうに歩いてる人は、忙しいんだろうね。
カメラをいろんなとこに向けてる人がいた。楽しいんだろうな。
デート中の恋人たちは、終始笑顔だった。嬉しいんだろうな。
誰もいないとこで音楽 ....
覗き込んだら 電脳朧月
深夜のコーヒー もう何杯目だろう
君のすべてを零と壱に分解して
新しく未来に何を残せていけるのだろう
知りたくない情報も鼓膜に突き刺さる
最近の音 ....
口ぶえは
水色の日だまり
悲しみは
春の日差し
君のリップで
白く光るから
僕は待てない
待ちたくない
カラスたちが
シャボンだま
....
テーブルから見るベランダに、橙に光る高速道路の景色はあった
白く、薄い、カーテンから透ける橙の光は、
いつもと変わらない部屋の景色に過ぎず、
光は、誰彼構わずに欲求を抱かせる原因だった
....
低いビルのレモン色の入口に
革ジャンにジーンズの女がたっている
マッサージどですか、
日本人ではないイントネーション
暗いオレンジ色の部屋で
中華系のバラードを聴きながら ....
ふれるめがねが社会を科学
まるでおっきな象さんみたい
腹ばいになって日々開拓
土を分けても退屈ばかり
くらげ踊る海の中で話したい
そしたら心は今夜旅に出る ....
学生たちが
そこここに円くあつまって
華やいでいる
どうしたら
あんなふうに笑えただろう
そういえば、もう
何年も卒業していない
花壇のすみで
孤立無援だった球根さえ
新しい黄緑 ....
おはようの前に
貴女はもう起きていて
いただきますの前までに
ご飯を完成させている
いってきますの前には
弁当を手渡してくれる
小生はその後の貴女を知りません
ただいまの後は
....
埃の舞うなかで
それを吸い込んでしまうのは
致し方ないことだろう
それ故に
汚れていくのは
望んではいないにしろ
そうしなければならないのかもしれない
いつしか諦め
せめて綺麗な景 ....
死んでお詫びをします
そういって飛び降りた
卒業式で
大好きな学校、というべきところを
大嫌いな学校、といったのだ
責められても
大好きな、とはいえなかった
心を伏せて好きということがで ....
強く濃い香りは輪郭を惑わす
花はいつしか萎れ
風に吹かれて散っていく
抜け落ちた髪の毛を誰が美しいと言うのでしょう
花は咲いているから美しいもの
形も保つこともできず、
自ら求める ....
魚を丸ごと
皮も内臓もぜんぶ食べた
それは
ゆうべのことだ
目覚めると
私の骨が泳いでいる
なんたるこった
私を食べてしまったのは私だろうか
どこをどうやって
....
見失った点滅信号に、今日五回目の舌打ち
僕らはきっと、過呼吸を強いられている。
戻る戻らないの選択肢しか出てこない頭で
進めって言う方がおかしい、たぶん。
昨日見た夢で、食っていけ ....
戦争で死ぬのと
事故で死ぬのと
どっちが正しいかと
清々しい顔で彼は言い放ち
自殺した
喧騒の中で繋がりを欲し
関係の中で溺れる彼女は
欲の果てに
殺して欲しいと懇願した
....
{画像=071224181905.jpg}
見送る駅のプラットホーム、
走り出す京浜東北線。
大森駅。
ぼくは立つ、
見送る駅のプラットホームに。
人は溢れ、
向かう、
改札口へと。
....
桜が散る頃には君を忘れるだろうか
君の薬指に光ってた指輪が
もはや自分とお揃いでなかったことや
髪をかきあげる仕草が変わってなかったことや
相変わらず椎茸を食べられないことも
季節が ....
昼下がりの教室が好きだ
土曜日、テスト終了後のちょっとした時間
つかのま開放されたような空気が好きだ
そして特にやらなくてもいい採点を
僕は好きでやっている
どうせ僕が採点しなくても ....
080328
グライダーのように
空中ブランコのように
限りある人生を
ぶらぶらふらふらしていると
フラスコの悪魔に喰われてしまいます
化学 ....
公用車で県東部から県北部へ
ロングドライブ
昼下がりの街道は
ストレスもなく流れて
時速50キロで次の現場への道を
トレースする心地よさ
集荷場のある集落を抜けると
広い谷戸 ....
世界にはトートロジーがあふれている
僕が孤独を選んだ日
君は化粧を点検していた
他のことは知りようもない
詩とは虚しいものだ
哀しみは ....
まわりに感謝しろとか言うけれど
まわりをリスペクトしろのほうがいい
そのほうが
まわりに感謝できそうな気がするから
うかつに感謝しようとすると
してもらったこと探しに ....
1.
上履きの色は赤か青で
たまにみる緑が
私はうらやましかった
ぺたぺたと
音もなかった
たくさんの足
あの
はためく日の丸をもう
みることがないから
ここがどこかわから ....
美少女アニメ見ててうわーかわいーなーって思ってたら
画面の端に僕が写ってたから 腰が抜けた
2次元アニメの隅の方に 実写で写りこんでいる3次元の現実
可愛い女の子たちの輪の中に 混ざれないが ....
涙を流すとき、悲しいとき
涙を流すとき、嬉しいとき
涙を流すとき、悔しいとき
涙を流すとき、感動したとき
涙は色んなときに流すもの
流すときも ....
禁じられた ハト
いま 飛び立つ
君は 迷っている
僕も 迷っている
悪いことをしそうな夜は
思い出として残ってる
悪いことをした夜は
事実として残ってる
ただそれだけの違いなのに
昨日も、今日も、明日にも
かならず夜はやってくる
あな ....
カフェテラスの窓から
映る通行人
サラリーマン、農夫
主婦にベビーカー
1杯189円のアメリカン
一息の休息
敵も
味方もない
カフェモカ飲んで
気分一転
花屋で花束持って ....
お前は自分が物事の当事者だと思っているだろうが
お前が一点の曇りも無い事なんてありはしないんだ
周りはそんなにお前を重要としていない
お前が優れていると言う事は無い
そんな事はお構 ....
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