どれほどの
命を生きたか
はかる物差しはなかった

命をかけたものの
値打ちについても
同じだった

机には
首の取れた
犬の貯金箱が転がっていた

こどもに死なれた父親は
 ....
舗道が、濡れていく。
霧雨の小さな粒が、
少しずつ少しずつ洗っていく。
踊り始めた足元の波紋は弱く、
止む気配の見せない水脈もまた弱い。
傘も差さずに佇んで、
薄暗い空と浸された舗道を交互 ....
マフラーをとった3日後
ニット帽を脱いだ

うららかな陽射し
左腕にコートの重み

リビングルームの窓が
ぴかぴかになる

カフェのトイレにて
こっそり脱いだババシャツ

自転 ....
流れすぎていく毎日

淡々と過ぎていくように見えるけど


私の心は
はち切れそうな気分の繰り返し


漂うように
何も考えずに流されていたい

どこにも辿りつかないで
ただ ....
桜 咲く
華やかに 仄かに
震え出る 花 花
たおやかな 季節に

あの桜並木の六本目
防水シートに包まれた 嬰児
古木の幹色のような ピストル眠る

言葉は実弾 黄金色に輝く
命 ....
僕は茨の道を選んだ
大学への道を選んだ
大学という名の厚き関門
夢を叶える遠き旅

もし星たちがコバルトに輝くのなら
僕は素直に輝く子供に
深く冷たい空の 遠くの光を見せてあげたい

 ....
投げやりな雨の中でも 
朝は朝としての時間を果たしてゆく

ふたつの手足 唇の動きを確かめて
私も私としての時間を果たそう



魔法使いのおばあさんが昨夜私にこう言った
 ....
 

 いつだってどこからか血は滲み続けていた、永遠は常に鬱屈する幻想である。時限爆弾を抱えたまま、足りない風速に呼び寄せた白波が消波堤に砕けて、無意味な傷に{ルビ汐=うしお}は届かないと知って。 ....
裸と裸で
向き合って
ゆっくり
互いに
歩を進めた
どちらかが手を伸ばして
引かれて
互いに絡め合い
傾れこめばいいものを
手が出ない
食べられそうで
恐くなって
固まって
 ....
言葉にできない想い、
無限大の思考、

その中から私たちは、
必死で探すんだ。

言葉にしなきゃいけない
そんな想いを。

どうしても言葉に
しなきゃいけないものを。

だから ....
木蓮はほどけて

黄いろい死斑を散らせていた

桜の木々は赤く汚れて

ところどころに

灰いろのピンクを零していた


季節はひとつを終わらせ

ひとつを始めてゆくというの ....
 
 
 
(それこそ馬鹿みたいに祈るのです)



湿った身体は暗闇。
凍えてしまいそうな疲れた心が、馬鹿みたいに祈るのです。
誰のせいでもないから、もうすこしだけ誰かのせいにし ....
とべない鳥がなくように
誰かのそばでうたっていたい

とべない鳥がなくように
誰かのうたをうたっていたい

とべない鳥とわらわれて
とべない鳥とからかわれても

誰かのそばでうた ....
飛び立つ後ろ姿を
どこかで見た
 


の記述を
探して


黒く浮かぶ
記憶の島を探し
脳内を辿ってゆく



ほの明るい
Cellの海の
上空に浮かび
 ....
コンビニの
いらっしゃいませに
笑顔でこたえたかった

でも、どうこたえればいいのか
わからなかった

店の裏口から
普段着の君があらわれた
夜の街をわざと遠回りして
二人で ....
恋愛ものの映画を、
切ない心で見ているのは、
この二人は結ばれないと
知っていたから。

どうして私は、
結末を知らない
あなたとの恋愛物語を、
切ない心で演じるのかしら。

 ....
頼りなく緩やかに
指し示した指先から
また、ひとつ
こぼれ落ちる

まるで
時間をかけて浮かび上がる
あぶり絵のよう

そっとのぞき込む君に
また、ひと雫
オレンジを搾る

 ....
・・・なんで覆い隠しているんだろう 

若かった頃 
まだ色んな事に縛られないでいれた頃 

ボクなんかより若くてパリッとしていた頃 

このヒト
こんな風にいつも疲れたまんまの自分 ....
波が、体をおして来る
水の体でおしてくる
だからぼくらもおしかえす。
でもまた波がおし返す
夜になって波がきつくなり、
ぼくらは帰って朝になる
朝になると、弱くなり、
夜のつかれを休ませ ....
からだよ、もすこし待つんだよ
あしたにはスーパーマーケットへ行って
トマトを買ってくるからね
ひき肉買ってくるからね
ワインも買ってくるからね
おまえの欲しいもの
みんな買ってくるから ....
                    金あからむ茶碗のおと
                    禁煙席のけむり黄緑を
                    燐であえ口にほおばる
     ....
夜はすこしだけやさしくなる
引っ掻いただけで感傷


{引用=君の目に 星が浮かんで 流れてく
またたくたびに 鮮明になる}

闇の世界で光がおよぐ
さかなみたいに息をしている
 ....
私が疲れたら、
君はそっと
支えてくれるね。

そしてちょっと、
心配してくれるね。

その心配が、
君の疲れになったとき、

今度は私が
君を支えるから。


そんな、一 ....
本屋で映画の本を買っていく。
映画を買う時間は僕は勉強する。
いろいろな人と街を作る。
僕はその話をするのをやめる。
いろいろな映画を作る時に本を読みながらジュースを飲む。
音楽の話をしなが ....
やつは
全てを
知っている

そして
全てを
教えてくれる

赤は全てを覆う虹の色
全てを覆す虹の色
{引用=



咲く花の魂を抱きしめても
萌ゆる幸せは月光のように
透きとおってしまう



玻璃の盃に浮かべた幻想は
思い出のように甘くただようが
あなたの生命のときめきは ....
「言葉」を書いてはいけない。

そう聞いたとき、私が一番恐れていたことが、今、起きてしまった。

「言葉」が書けない。

いままで、キーボードの前に来れば、私の指は知らず知らずの内に、キー ....
はじめまして うさぎ
大きなうさぎ
隠れ家のうたげまで
丸いしっぽを振ってさ
顔と変わらないでかさのヘッドフォンなんかが
かつて愛を共に真似た
Northって名まえのしろくまに似ている
 ....
紅茶に毒を入れて飲んでみよう
そんなことをずっと考えていたら
いつの間にか法律が変わっていて
紅茶がまったく手に入らなくなった
僕の夢は叶わなくなってしまった
胡麻の実のかたまりを煎じて飲ん ....
犬に筍でぶん殴られて僕は死んだ
そんな馬鹿げた話があるかと思った
そしたらフランス人が200人やってきて
代わる代わる僕を抱かせてくれと言った
そのうちアロエの皮を剥いていた
玉子くさい息を ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
のざらし宇宿一成108/3/29 13:47
見崎 光6*08/3/29 13:33
はるなのましろ6*08/3/29 13:17
流れる舞狐1*08/3/29 12:57
桜花とピストルアハウ3*08/3/29 10:40
空の向こうへark-ey...1*08/3/29 9:50
逆兎あすくれかお...4*08/3/29 8:50
クロールとダイナマイト雨を乞う1*08/3/29 6:42
二体の裸殺秋也1*08/3/29 3:22
・言葉の重要性・はち108/3/29 2:06
春の切実吉岡ペペロ1108/3/29 1:23
暗闇。hope008/3/29 0:55
「とべない鳥がなくように」ベンジャミン5*08/3/29 0:42
創書日和【鳥】 記憶の鳥[group]大村 浩一15*08/3/29 0:39
言いそびれた言葉小川 葉2*08/3/29 0:02
・恋愛物語・はち108/3/28 23:17
オレンジこゆり3*08/3/28 23:14
通勤快速にてよーかん408/3/28 22:49
渡邉建志1*08/3/28 22:35
こころよ、もすこし待つんだよふぁんバーバ...6*08/3/28 22:35
青春 II井岡護0*08/3/28 22:34
夜明け前[group]ゆうと2*08/3/28 22:01
・運命の人・はち108/3/28 21:55
戦いは何かを捨てた街で歌が歌われる。霧一タカシ008/3/28 21:50
武器morio108/3/28 21:40
春の小曲まどろむ海月5*08/3/28 20:32
スランプ愛心7*08/3/28 19:57
うさぎたちばなまこ...11*08/3/28 16:36
内臓がどうにかなってしまったセガール、ご...308/3/28 16:25
自動ポルノ208/3/28 16:24

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