枯れた稲穂は 円錐状に伸び
一隻の 小船を 介護している
おれは 乗り込んでしまったが
遠くには 泣きそぼった雨がふる
まるで 彼らの 光景は ミューズのようだ
後頭部が やけに 鬱めい ....
枯れた稲穂は 円錐状に伸び
一隻の 小船を 介護している
おれは 乗り込んでしまったが
遠くには 泣きそぼった雨がふる
まるで 彼らの 光景は ミューズのようだ
後頭部が やけに 鬱めい ....
きみのつくってくれた
カレーうどんが
得意料理になっています
息子ふたりの
大好きな食べものになっています
公園のさくらは満開で
雲のなかにいるようでした
....
{引用=何十年か一度
季節が歪むと
東西の桜前線が逆転し
北から桜が咲きます
これを
紫桜前線と呼ぶのです}
{ルビ『紫桜前線』=しざくらぜんせん}
そんな記述を
小学 ....
桜が水の上に散ってゆく
不思議にあかるいその流れのように
生きられればいい。
からっきしだ
からっきし
あら、からっきしだぃ
もつれた足がタコにでもなっちまえばいいのに
なりきれずに二本のままだ
吸い込みきれない排気ガスに侵されることはないだろうに
何を鉢巻 ....
あの人の
邪魔にならぬよう
あの人に見つからないように姿を隠し
息をひそめ
ただじっと
あの人を感じ
眺めてみる
邪魔をしたくないから
私という存在で
あの人をかき乱した ....
女とセックスしたあと
街道をぶっ飛ばす
なぜなんだろう
月だけが騒がしいのは
低いビルのすき間から
はんぶんの月が見え隠れしている
虚無ってこんな感じか
....
打ち寄せる波が
群青色の夜に輝く頃
誰かが届けた二枚貝
時を刻み
異国の景色を
映し出す
陽炎のなかでゆらぐ
私を呼ぶ声がする
ふりむくと
呼んでいる私がいる
陽が奈落へ落ち
街が色彩をなくしてゆく
すべてが風のながれのなかに消えようとする
きっと思い出されることのない風 ....
ねぇ今どれくらい悲しい?
時が去って
過ぎ去って
失くなって
うずくまって
ねぇ今どんな風におもう?
甲斐なくて
隙間なくて ....
奪いたいのなら早くして
口先で騒いでないで
走って私を迎えに来なさい
近付きたいと思うなら
心を見せてごらん
そっと指先で触れてあげるわ
痛くて悲鳴をあげて
涙を流して見せて
....
{画像=080330035748.jpg}
言葉は、
口に出してしまえば
消えてしまうさ。
心はそんな
簡単なことでは満足しないさ。
手を挙げても
君は見てくれないし、
目を上げても
....
すかすかの
からっぽ
からっ ・ ・・ ぽ
あたしいままで なにやってきたんだろ
ただ とどこおりなくすごして
ただ のぞまれるすがたとかたちをもとめられて ....
冬の蜘蛛のかたちだけが
土の下にかがやいている
風や色とともに染み込み
夜を夜から浮かばせている
まぎれもないまちがいだけを
数少なに燃している
たなびくものが向か ....
ペペロンチーノ
ペペロンチーノ
アーリオ・オリオ・ペペロンチーノ
貴方に昼時の空腹を何度助けられたかわからない
アーリオ・オリオ・ペペロンチーノ
肉と一緒に炒めて食うのは ....
他人のことなのに幸せな気分に浸っている。
満たされているかどうかは不明。
隙間風があるのかないのか。
冷たくも熱くもないのでわからない。
なんでかな。
おめでとうと言うと、寂しい気持ちが ....
柳の慈悲に手を払う
今私の道の側に
不器用な目で在る柳
振り返らず歩き去り
月に伝言を頼んだ
いつか必ず立ち止まり
枝をつかむその日まで
ただ見つめてと
君のたたかう場所はそこじゃないんだが
君は無駄口叩かずに たたかっている
君のたたかう相手はだれの目にもみえない
敵じゃないんじゃないかとまわりはいうけれど
君はたたかっている
....
戦争は終わったのだろうか?
今は風の音しかしない
誰もが色んな言葉を口にして
感情的で緻密な作戦を練って
或るものの為に戦った
羞恥心は捨てて訊きたいことは全て尋ねた
言葉が溢れて ....
新しいものが
古いものを
見おろしてる
とても高いビルだ
天井のすぐ裏に
空がある
人の高さでうがいする
海の底で死に絶える
名前を持たない
魚のように
今朝はまた
....
春に芽生え
貴方と出会い
夏は燃え
何もかも忘れ
秋が実り
成熟を知り
現実を悟りて
冬に散る・・・
また
飛べないと
私の鳥は
なくだろう
私は 私自身と出会ってから
配管の中を 彷徨いながら
次の分岐点を 探し求めている
幾度となく 思わぬ方向へ流され
自分自身を 見失いながらも・・・
時に 真暗な闇に呑み込まれ
....
http://eden-plastique.blogspot.com/2008/03/33.html
きっとまだ、終わりではないのだ。
わたしは何をゆるされていて何をゆるされていないんだろうか
わたしはひとを傷つけることをゆるされていない、
ほんとうにそうだろうか
わたしはひとをあ ....
いつ人生が始まったか
いつ人生が終わったかを知らない
そんなの不変に存在する。
自分では分からない。
でも僕と君が何をしたのか
の方が大切だ
お互いに尊重して
楽しい時を持って
困 ....
月に似合う血の色は
闇夜を照らす銀の色
言葉にたゆまず
闇に凍らず
世界を照らす
そこに有るのは沈黙の夜
静かにたゆたう人の陰
風の音
水の香
銀の夜気
そこに有るのは沈黙 ....
今日はカラオケで
スギャーォウォーイェー
のりのりで頭をふる
雄叫び全開
ひゃ〜〜!!!
ウォ〜〜ホ〜!
この時ばかりは
羽目をはずす
夢を削るのは誰にでもできる事♪
あきら ....
煙がのぼるー、先に燃えたのは、僕。
春の雨に隠された怖れを彼女は見ている
幾つものしずくに映る逆さまの世界を
彼女は見ている
からだの動かし方は知らない
時代がかった衣装の代えもない
おひな祭りというものが過ぎて
誰かさ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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