人間の心臓には
部屋がいくつあるのだろう
あたしは今日も 生まれたんだ
小さな部屋の中に
身体の中で
赤く
動いて
....
遠雷の様な耳鳴りを含ませた渦巻き管があらゆる配列を狂わせる
小鳥の死体がうずたかく積もった廃墟ホテルの階段の見てしまう美
壊れたものはなんだった、コードの切れた黒電話の受話器を耳に当てたら ....
毎日の洗い物で荒れる指だが
こまめにハンドクリームを塗り込むことで
この冬はヒビやあかぎれに悩まされなかった
昔から
荒れる 治す
を繰り返してきたことで
指紋はほとんどなくなっており ....
冬がすぎさり春をむかえるよ
ぼくらのおもいでの冬が
もうすぐ終わりをつげる
わたり鳥が北へむかうように
しあわせになるために
僕らははなれてゆく
それぞれの ....
夢の世界に旅立とう
全てを忘れて
楽しみに溢れて
愛に満ちた毎日
喜びこそ幸せの種
恐れずに進め
心の平安は
彼女の腕の中
七転び八起き
苦労は買って出る
喜びの種をまき
....
寝てる間に熔けて口いっぱいに溢れた金属のようなチョコレートが嚥下しても嚥下してもしきれない
私の前に横たわる地獄とはそういった種類のものなのです
貴女は私の腹のなかを覗いたのか?クスコーできちんと ....
焼けてきたお肉を器用に裏返してくれる
横の物を縦にもしない性格だと思っていたのに
どうやらそうでも無さそうで
アルコールの度数は低いからと
ビールの飲めない私に勧めてくれた
甘くてとろり ....
自惚れていた自分
高慢な自分
痛みの分からない自分
でしゃばっていた自分
間違えていた
謙虚に下向きに
頭を下げ、無言で
苦しみに耐えてゆく
人の評価は変わるもの
自分のなす ....
とにかく今の私は
「君」を探し求めている
「君」はとても優しくて
「君」は常にあたたかで
「君」はいつもニコニコしていて
そして「君」は病気の私を自然に受け入れてくれる
そんな「君」を
....
鳥が散っていく
春の風が吹くたびに
周囲の木から
ぽとりぽとりと
しずかに散っていく
その下で
人々は今日も
失うものを
探すことに忙しい
百年もすれば
鳥も人も
すべてが土に還 ....
1
話し疲れたいな
想う速さで近づけるなら
手紙を待ちたいな
読みたくもない物語より。
長い休みには
ピアノを買うため
働いてみたり
長い休みには
線香花火で
生き ....
意味なく悲しくなるときは
どこかで泥棒が死んだんだ。
みんな
イコールをつなぐ日々や
幸せなふりには飽き飽きしてる。
泥棒になろうよ。ねえ
死んだ泥棒達のかわりに。
瓦礫の上が秘密基 ....
お腹が空いて動けないよぉ
「どないしてん?」
あっ アソパンマン
「まいど アソパンマンでっせ」
お腹が減って動けないんだ
「ほな 救急車呼んだるわ」
えっ あの ....
今日は朝は少し肌寒く感じたけれど
お昼にはぽかぽか暖かい陽気につつまれて
4月の始まりの日にふさわしい快晴になったよ
新入生が健康診断を受けに来るところを狙って
部活やサークルの仲間で勧誘 ....
朝陽
ご来光輝く
太陽が輝きをます
御神の顔、いっそう輝きて
御神の神殿は如何ならむ
この窓に、この窓辺に
神を誉む花を絶えさじ
紅葉の木,来光の光
小鳥飛び交い
枝の間よ ....
あなたにとって生とは何か?
苦痛なのか、それとも幸福なのか。
どのみち、それを決めるのはあなた自身でしかないのだ。
砕けたクルミ 体に散りばめ
愛でて 愛でて バニラ香る
ルージュは 甘い 蜜を 引き
気を遣る 弾ける あなただけと
とめどなく 垂れ流しの香り
凛とした瞳すら 歪む
無駄な吐息が 桃へと ....
ソメイヨシノ
はクローンです
と理科の池野先生が言った
そこの桜も
不忍池のも
ポトマック川のほとりのも
同じように咲きます
その花達は
実を成すためではなく
咲くために咲 ....
どの経を択ぶも花野
そう呟いて少女が
コスモスの群れに混じる
大げさに手をふる姿に見覚えがある
一八歳の唇の硬さも
一輪を手折って
握りしめた形のまま風になって
彼方から押し寄せてくる
....
あなたの暖かい手につかまれた私の冷たい手
ずっとつないでいると
あなたの優しさが染みてきて
暖かさをよみがえらせる
その優しさは
私全体を包み込み
私を安らかな気持ちへと誘ってくれ ....
さあ始まりだ
戦国武将のように心に号令をかけよう
かかれ〜〜っ!
新たな生活を突き進むんだ
そして俺は歌う 夢中で頑張る君へエールを♪
俺は送る たとえ君がレオパレスに住まなくても
君は夢 ....
さあ目を覚まして!
ぐずぐずしてないで
ほら行こう
素晴らしい今日という時へ
お気に入りの曲を聴いて
拍を取りながら
自分だけのグルーヴで
踊れ! さあ踊り出せ!
我慢なんてし ....
いつもの東京が今日は
こんなに綺麗
こんなに切ない
大きな景色の前でまた
同じ場所を探してる
こんなに近いのに遠いんだ…
でも涙の誘惑には負 ....
季節のかわり目は
いつもどこか淋しい
風が吹くたびに
しがみついていた桜の花びらは枝を離れ
雨が降るほどに
やわらかな景色がその色を増してゆく頃
たとえば新しい教科書の
空欄に名 ....
めた
なに る
み め
だ と
をな も
がし
はさ わ
れ めく
そ
....
ボブディランより
背が高いかどうか
を
気にする男
アプリコットジャム
きみはぼくを捨てよう
アプリコットジャム
やさしげな毎日
アプリコットジャム
季節は流れる
アプリコットジャム
ぼくを忘れて
アプリコットジャム
世界は回って ....
明日から新年度
いろいろあるけど
いろいろあったけど
忘れるわけじゃないけど
忘れられないけど
大学に入ってから
1番優しい顔をしよう
理想は
よくわから ....
さあ、また眠れない夜だ
でも不眠症ではないよ
朝方には寝る
昼過ぎて起きる
それを現代医学では不眠症というのかもしれないが
とにかく幸いそれができる生活 今は
友といれば早く起きる ....
体温を感知できなくなった視力
塩気の多い体液が眼の根元
鼻の辺りに染みてくる
夕暮れに足を滑らせて
暮れないのなかへ
赤が穴に入ってくる
眼が鼻が口が耳が
塞がれていくことが
心地 ....
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