昨晩、眠れない僕に
妻が言い訳を考えてくれた
励ましの言葉はたどたどしく
いつものように
ありふれていた
外の方から
雪かきの音が聞こえてくる
真夏だというのに
人は忙しく ....
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遠い日に想い出すことはなに?
近い日に想い出すことはなに?
振り返りながら君は笑って言う。
なんだろ、何かあったっけ。
真に孤独である意味はな ....
溝が流れの通り道
濁りの淀む
吹き溜まりには枯葉
それでも雪解け水は
地上へ
いななき駆け下りる
暖かさの消えた夜
水面の波は途絶える
幼い土の寝床の中
凍えるに違いない朝を ....
このまま
ここから一歩も動くことのないまま
どこへも行くこと無いまま
一人のまま
終わってしまったらどないしょ
なんにもなることもなく
誰にも喜ばれることもなく
何にも残さず
ここでじ ....
年を重ねる度に気付かされ 恥じる
無知なことの愚かさ
自らの殻を閉じて 懸命に生きることに励めば
独りよがりだと,誰かが呟く声が聞こえた
地球と年月の巡りとはひどく残酷でおもしろい ....
見つけられずにいた輪郭
朱の陽と聴き慣れたメロディー
どこか淋しげな砂の中で交わる
縛っていた想いは風と同じ
少しずつ柔らかくなり
解かれ
移る
確かめた後ろは
綺麗に整理され ....
布を
紡ぐように
想いと
想いを
重ね合わせて
あなたと
わたしの
生を
紡ぐことが
できるでしょうか
なんにもない
白い
世界に
鮮やかに
血のような
朱色の
時 ....
もし
ほんとうに
うまれかわったり
できるんならさ
わたし
きみのおよめさんになりたい
きみとけっこんして
まいにちおべんとうつくって
いってらっしゃい
ちゅってして
ゆうごは ....
この佳き四月
うららかな休日
外れた唄を
大声で歌う
赤ら顔の親父殿
なるほどあなたは相応しい。
見ろ
空は青い
花は白い
幹は黒い
お前たちは
その疲れたこころの
ほ ....
マリーは笑うために呼吸をしているんだって、誰かが言った
マリーはお気に入りのおもちゃのピストルを手に持って
後ろ向きのあいつと、しゃがんで泣いているあのこに銃口を向けてた
弾丸は飛ぶわけないし、 ....
ゆるやかにおしよせる
終わりは
悲しみを伴わず
知らぬ間に訪れた
小さな
哀しさと
大きな
喪失感は
どうすることも出来なかった
さようなら、と小さく口にする ....
釣竿折れた
ぽっきり折れた
イブニングの宴に取り残された
ボクの心も
ぽっきり折れた
慣れぬウェーダーで
ヨチヨチ歩き
岩場の傾斜に
足がくじけて
手にした釣竿
手と岩の間 ....
どうしたらいいかわからないくらい
切なくなると
わたしは乳房を切り裂いて
「切ない」を取り出して
腹を空かせた羊の
エサにでもしたくなる
いくら「切ない」を上げたって
羊は真横についた目 ....
更に奥深くに
吹き返そうと
強要る種が
下に延びて
散り逝く
それが私のもつ
花壇だったから
水を撒けば済むの
逆流する雨が
まるで
不快な ....
哀しみを生きるとは
舗装されていない
デジタルな道をゆくようなものだ
がんばればなんとかなる、なんて思っていた
そうならないことなんかない、そう思っていた
間違っていたん ....
人はみな苦しみの旅路を楽に行きたがる
美しさの罠
心地よい誘惑
誰も彼もが主人公の物語などありはしなないのに
皆そればかりを求めて
行き場を失う視線は
自分をプ ....
哀しみ色した
シャボン玉
はるか天をめざして
舞い上がり
曇り空にふわふわ浮いて
はじけては
哀しみ色の雨になる
蛙がうたう
悲しみのうた
かえるが知らせる
....
愛することに疲れたのかい?
眠らず夜闇に目をこらす君に
話しかける声は 僕のものじゃない
どれだけ声をからしても呼びかけても呼び続けても
僕の声はいつも君には届かないけど
愛すること ....
話をしよう
歌を歌おう
飴を舐めて
桜を見よう
城ヶ島散歩
雨が降って
誰もいない
船が行交う
休みを取り
リラックス
桃の芳香剤
奇麗な部屋
尖りすぎた刃を
叩きつけたら
銀のすじが うまれた
しろく まるい ひかり
抜けおちた
たましいが
あたらしい音を
さがす
あたらしい まちで
....
シンクロ現象
あなたがシンクロするように
僕の心は共鳴する
あなたの小さな好意が
僕の心で恋に変化する
好意は恋にシンクロし
僕はあなたとシンクロする
どんなささやかな哲学も
....
揚々昇り立つ煙り 山より下るは
吐く息の ちぎれるも 薄れ
野に流るる かぎろい 四季の はじまり
卯月
甘い 春の来
*
そろり そろりと やって来たのは 糖蜜の ....
gift
自分の想いだけは逃げてゆかない
大切なものはいつも側で
一日の輝きよりも
愛情の連鎖よりも
大切なものはいつも側で
gift
自分の想いだけは逃げ ....
真の字が軽い
誰かがそう言った
嘘の字が軽い
誰かがそう言った
本当のことを言った
誰も信じてくれなかった
嘘をついた
簡単に信じてくれた
嘘をつかなく ....
星座が分からないくらいの 夜空を見上げ
唇にはさんだフィルタが熱をもちはじめるまで
ぶらぶらと 墓の上を歩いている
葉桜の季節によせて 君を唄うということ
それだけで今の僕には 充分すぎ ....
夢は散り桜は咲く 合格ばかりが桜じゃない
心に飾った肖像画 外せない、当たり前に
ふとした瞬間に苦しくなるよ
本当は元に戻りたくなかった 友達の2回目
咲き誇る ....
良く分からないという言葉を僕は多用するが
いい加減な訳じゃなく本当に分からないから
使わざるを得ないのであって
だって僕は良く分からない
慎重な受け答えを心がけると難しい奴だと言われ
....
また、この季節がきたよ
ながかったねぇ
ぼくたち
華やいで
きみ
咲いているよ
あの花は
すべてを忘れろっていうように
咲いて、風に流れているんだ
....
○さんも
△さんも
□さんも
毎日々々お互いの
足りないところを
ああだこうだ言いながら
日々の暦は止まらずに
捲れ続ける
人の文句を言うことを
もし「いけない ....
ある日
ひとりぼっちの海は
せつなくて せつなくて
ハァ〜〜って
ため息をしてみたんだ
そしたら
白いため息は
フヮ〜〜って
すました空にのぼっていった
ひとりぼっちの白いため息 ....
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