大切な言葉
気持ちを分ち合う
大切な感情
共に涙する時
価値観が同じ時
ほっとする
心が緩む
心を確かめ合う
心が解き放たれる
楽になる
この世に僕を
理解してくれる
....
肺を水で満たすような
この痛みと苦しみを恋と呼ぶなら
こんな思いはいらない
何度もそう思うのに
その笑顔を見るたびに
溺れそうな気持ちがまた
幸せの光に満たされるんだ
....
老人ホームで
19年間すごした
Eさんが天に召された
すべての管を抜いて
白いベールを被る
安らかな寝顔の傍らで
両手を合わせた日
帰り道に寄ったマクドナルドで
....
振り返ってみれば
なんてことないことばかりに
すべて姿を変えていく
自分に嘆き 自分を責めて
他人に嘆き 他人を責めて
ため息まじりでも
騙し騙しここまでやって ....
ひとりの人が年老いて
深夜の廊下を
手すりづたいに便所へ歩く
開いたドアの隙間から
漏れる音
しゃ〜
ぶ〜
誰もが生まれた時から
そんなに変わること ....
子供の頃からの
夢は あったけど、
詩人に成る為の
面接をしてくれる会社は無く
初めて 現実を突きつけられた
高三の夏
「進路」の前では
夢も 無意味だと
泣いた 夜。
....
過ぎ去る景色が白黒で
所々傷が入っている
カタカタと鳴らすそれは
年代物で
価値があるとすれば
眠気を覚ます
ただそれだけ
どこで見つけてきたんだろう
確か とうの昔に燃やした ....
ふいに年経た恋が訪れたんだ真夜中に
小川をはさんで納屋の二階の窓際に立つって
その白い歯に魅せられたんだろうね
きみが思い出せる恋ってやつは
蓮華みたいに咲いて実を結ぶ
きっと誰だってそ ....
長いブロンドの髪を靡かせて、あの娘が私を待っている。
早く行かねばならぬ、彼女を待たせるわけにはいかない。
走りながら噴水のウンディーネを横目で見る、私を見ていた。
薔薇の咲いた庭を駆ける、 ....
一緒になろぅ
耳に届けば心は梔子
一緒になろぅ
口づけ交わせば心は深紅
一緒になろぅ
眠ってしまえば心は濃藍
恵まれてないからだとか
体調がよくないからだとか
全部、きれいごと。
私が病む理由なんて簡単
必要とされず
自分が他人より劣って見えたとき
部屋の隅で
膝を抱 ....
あれは
神さまの涙だったのです
亡くなった人のために
涙を流してしまったのです
その涙の川で
溺れて亡くなったのです
私たちが
神さまでした
泣き叫ぶ人はまだ
川のよ ....
桜は桜であって桜でないと困る
春が来たと誰かに言うために
桜と呼べないと困る
余所余所しい間柄でもとりあえず集まって
飲み食い騒ぐ切欠の為に
目に美しいものでないと困る
理由を ....
バスは行ってしまって
ロッカーが三回も中身をぶちまけられている間に
発車してしまって
投げやりかつ従順に仕舞い終わったら
コートの裾は後悔の埃まみれだ
ぴかぴかの手を颯爽とひと振り
帰 ....
御屋形様のために
一所懸命にいくさを戦ったのは
わたくしではありませんでした
旦那様のために
私を滅して御奉公したのは
わたくしではありませんでした
天子様のために
一撃必中で敵 ....
振り回す正義が定期券だった
気付いた後でも
人は昨日の自分を続けて
優しい人は本当を
言わないけれど
間違ってるのか
ただ足りないのか
たまには教えて欲しくなるよ
奥歯
噛み ....
マスターが男の子の髪を切っている
どんな話の流れからそうなったのか
「袋のネズミ」ってどういう意味
と、マスターが男の子に聞いている
男の子は得意気に意味を説明しだす
....
あなたは昔言いました
…お前、偽物だ。と
寂しげにぽつり言いました
…お前、偽物だ。と
私 言い訳を探して
だってあなたは脳の病気だし
寝たきりでろくに口もきけない ....
言葉を発しても誰も反応してくれない寂しさ。
跳ね返ってくる孤独。
つまらないつまらないつまらないつまらないってそればかりで虚しくなった。
からっぽになっていく。
心が、すかすかになっていく ....
ふわ、り
風に追われた桜
川面にちいさな州を作り
その薄紅のしたを
きみの遠い息遣いが流れる
いつか
それはシロツメクサの匂い立つなかで
流れていたのと、きっと同じ
けれど今日は
....
どこへ行くこともなくその空で遊んでいたきみ、クリーム色の雲がまだ少し寒い季節を足早に過ぎていく、そんなエターニティ
綴った手紙の文句は何度もリテイクされた挙句 ....
引力と反発力が協力しあって
逆立ちの猿が人社会を覗いて
月が自力で発光を始めて
太陽が満ち欠けを始めて
何を信じていいのかわからない鳥が
哲学書の暗唱を始めて
民主主義の独裁者が
一匹の ....
かみさま、
ぼくの手はどうしてこんなにも
醜いのですか
骨を辿る指先も
愛するための掌も
確認する手首すらも
きもちわるい
のに
桜が散ってしまって
ごめんね、ビーグル
....
ベーコンチーズトーストを差し出す
どんなに慌ただしくても
両の目からの弧光
を浴びて
お腹 風船みたいだよ
やわらかいんだろうか
コーヒーを啜っては新聞をめくる
ひい ....
悶々とした舐めるような空気の中
うっすらと汗をかき、ほてった頬を林檎にした
空白に紫煙を撒き散らし
群青色に染まった人々が次々と電車に飛び込んでいく最後の日
盲目の少女が一羽 ....
胸の真ん中がキュルキュルしてる
なんなんだ その白さは
心をえぐるようなことは
後生だから やめてくれ
悟られまいと懸命な俺を
クスリと笑う妙齢の娘
きっと矢印のしっ ....
なにが「普通」かわからないまま
僕たちはただ「普通」でありたいと
願い続けていた
080409
眼駄々!
カンダダと言い間違えたのだと気付いたときは
もう襲われていた
(のだ
砂漠のような乾性
(:exyw@gue ....
花のあいだで
ゆれている、そらの
うすくひかる すずの音に
目を閉じずに
さよなら は言えず
いちばんかんたんな発音で
ゆびのてっぺんを空に向け
開いたままで
ふいに
....
いつもの歩道
サクラ色
盛りを過ぎた花びらが
はらりはらりと舞散って
私の行く手を
ピンクに染める
舞散る花びらつかまえて
根性だけは筋金入りよ
なんて囁いてみ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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