080411




乱れ飛ぶ

風景が飛んでゆく
車窓の景色
小父さんと小母さんが
席を立ったので
列車の窓は停止した。

舷を叩いて魚を脅す
古くさい ....
山国で育った


目をとじると
どこまでも青いものが広がる
海だった


そうやって彼は
ときどき山を越えた


どど〜んと鯨になる
風のように
しなやかに両腕を伸ばし
 ....
白雪降る昨日
浮上する結晶たちの空
丘の上に積み重なる
丘の上の突風の
雪を舞い上がらせる大地、と点景たちの

声が透明に消える冬
涙の粒が優しい人たちの頬からサヨナ ....
とはいうものの、
晴れ間はみじかい。
フレーズとフリーズの繰り返し。
真夜中の渋滞、
看板のむこう側に廻れば、延々と、
点々とひろがる迷わないための目印
である意義を放棄した豆つぶ大のそれ ....
だんまりとマンネリが張り付いた魂へ
白々しい褒め言葉を上げよう
飴の甘さを雨の冷たさで
お世辞のセメント責め一名様限定フルコース
賢い君は見る間に
怒りやら、僅かにでも乗せられそうになっ ....
 
 
見えない先から
ひさしぶりに糸を引かれ
私も
糸を引いて応える
紅い汗を流して彫刻のように削りだした核から伸びている、それは
時にたわみながらも千切れずに今も

在る、確かめ ....
現在を座標としてとらえると
それは常に原点であり
未来は北の方角になります
そうなりますと
過去は南の方角ということです

西やら東やらは
存在はするのでしょうが
詳しいことは不明 ....
着替えたい


汚れたんだって
しわくちゃなんだって
釦を無くしたんだって

好きだったのに

着替えちゃうんだ


着てあげてるんだって

その高慢さが好きだった

 ....
耳障りがいいからといって
散らかしてしまった言葉を

解いて文字にかえしています

また
本当に
必要な時が
来るとわかっているんです

今の私には


お下げしてよろしいで ....
あなたがいると
この上ないほど幸せで
自分が「幸せ」だということを実感する


あなたがいないと
この上ないほど不安で
もう会うのをやめようかと思ったりもする


それでも「幸せ」 ....
男湯から君に話しかけたかった
石鹸が指からすりぬける音も
手ぬぐいをしぼる強さも
とてもよく知ってた
あの頃僕は独身だった
おそらく君も
牛乳を飲みたかった
{画像=080410233222.jpg}
急に立ち止って後ろ足を張って立っている。
それは猫足のような立ち方ですが、
猫が秘めているような力強さはなくて、
掴まり立ちをした娘のようなんです。 ....
去年の落葉のように
毛布にくるまって待つ
それが前夜、という夜

  篝火はひどく電気仕掛けで
  ひとりぼっちな自己主張
  もう永遠はいらないから
  あなたを灼きながら、焦がれたい ....
落とすなよという
ぬくもりに頷いて
大口を開けたまま
空を仰げば言葉の
群れがやってくる



言葉を零さぬよう
頬張りながら排出
してしまわぬよう
消化だけに留める
全て ....
キミはボクに気付かずに、
ヒトの流れを眺めている

買い換えたばかりの
イヤフォンが
なんだか
ロポットの部品みたいで

耳を塞がなくちゃ
街を耐えられない
キミの姿は

なぜ ....
夜道の散歩で見上げた空の 
無数に瞬く星々は 
億光年の遥かな場所で 
すでに姿を消している 

夜道の散歩で見上げた空の 
瞬く星が幻ならば 
日々の暮らしの傍らにいる 
あなたもす ....
 
 
墜落するくだものたちをあなたは笑って見てる
 
 
白い砂をびんにつめるのはながれだしたときの音が美しいから
 
 
二年生の教科書に書き込んだ虚像はわたしによく似ただれかのわ ....
金魚の水 を
かえないまま
入浴しているのです
もう ひとつきも

散ってゆく水面が
茶色く さがるのです

あるでしょう あの
あぶくが
あれを金魚は のみこむ
わけですけれど ....
            080410




よーかんにお茶ならば
いつでもいいと
杉浦茂の猿飛佐助
警戒が厳重な
四谷の大木戸を避け
代々木あたりでちゃっかりと
江戸の街に入り ....
だれを想うわけでなく
誰のせいにもせずに歩きたい
散る雨の中

見えるひと
見えない人が
残りの粒をひろげて、
足の跡をのこすから 
いつかは、わかること

頼らずにいきてるんだと ....
楊貴妃の流し目の、
紅差す頬に惚れちまった。
ああわが心の疱瘡よ、
今直ぐに掻き毟りぼろぼろになって、
あなたの裳裾に縋り付きたい。

小町の麻呂眉の、
細い目尻に惚れちまった。
ああ ....
 薫風馨る五月の窓に
 ぬかるむ畦道を辿る貴方の後姿を見ていました

長い髪を靡かせて振り返ったあなたの口は
手話の解説のようにはっきりと動くのに
何回も繰り返しても聞き取れないのでした
 ....
あとどれだけの挫折と
あとどれだけの絶望と
あとどれだけの後悔と
あとどれだけの涙を
超えたらそこに

立つことができるのだろう
今日は雨

君を泣かせてしまったのは

別れが雨の日だったから


僕を持って

今度雨の日に出かけよう

僕は君の青い傘


彼ののついた嘘も

彼の我侭も

雨 ....
私にも
少し休みをくださいな


静寂の中
何にも刺激されず

自分の脳と
戯れたいんです


だから
どうか

少しだけ
私に休みをくださいな
渚に沿って縫い目をつくる。
波打ち際の踏み越えられぬ境界が震える。
連続する性の向こう側から来る者に朝食の支度をする。
連続する性の向こう側から来る者は
連続する生の向こう側から来る者だ。
 ....
二十一回目の春は、砂の味がした
進むべき道には視界を曇らせるほどの砂嵐が渦巻いていて
物心付いた頃から刻み残してきた足跡さえ消し去ってしまうようだった


 彼は喫茶店の中で苦いコーヒーを飲 ....
ため息をつく男 という絵画を観ていた というのは嘘
凍り付いた大地 という映画を観ていた というのも嘘
悲しみに暮れて という彫刻を観ていた というのも嘘
失われゆく楽園 という演劇を観ていた  ....
かすれあうもつれあうもしくはかすりあう

点を傍線で結ぶと

やっぱりそこで絡み合う

わたしたちの関係は

さきっぽとさきっぽだけで繋がっている



かすれあうもつれあうも ....
神様を信じない俺が好きな女は仏教徒で
少し鳩胸の変な女だった

その女は金色のマルボロを吸っていて
根元まで吸わずに半分くらいで消してしまう女だった
その女は勢いでメイド服を買って
可愛い ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
定刻あおば3*08/4/11 6:25
yo-yo11*08/4/11 6:17
レッスン冬ヨルノテガム208/4/11 4:09
「止まない雨はない」プテラノドン208/4/11 3:02
白い恋人鎖骨0*08/4/11 2:19
オレンジ石畑由紀子13*08/4/11 2:06
「現在座標」 (青年詩片)ベンジャミン5*08/4/11 1:46
水口わする008/4/11 1:36
宣言藤原有絵108/4/11 1:26
安定は、幸せか燕(ツバメ)108/4/11 0:47
銭湯小川 葉108/4/11 0:26
掴まり立ちするジェニーにbeebee308/4/10 23:37
前夜たりぽん(大...3*08/4/10 23:04
のこりごと[group]木屋 亞万1*08/4/10 23:03
トモダチよーかん008/4/10 22:00
遥かな星 服部 剛108/4/10 21:49
春はワンピースを着て森さかな408/4/10 21:46
沈殿縞田みやぎ2*08/4/10 21:37
洋館あおば2*08/4/10 19:56
むちゅう/さらさら唐草フウ6*08/4/10 19:23
希代美人抄aidani...108/4/10 19:13
608/4/10 18:50
望む場所あずみの108/4/10 18:44
@青い傘貴水 水海208/4/10 18:09
願い舞狐4*08/4/10 17:54
饗宴音阿弥花三郎008/4/10 17:36
砂の味結城 森士008/4/10 14:30
【本当の嘘】つむじまがり2*08/4/10 14:16
かすれあうANA008/4/10 14:04
創書日和「神」[group]虹村 凌4*08/4/10 13:52

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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