「健康状態は?」「良好です」
「朝ご飯は何時に食べましたか?」「今朝の七時に」
「海外旅行には」「行ったことありません」
「刺青やピアスはしてますか?」「いいえ」
「不特定の同性の方と性的な関 ....
あしおとは何処からもついて来ず
あしあとは干乾びて いくつか
{ルビ香蒲=がま}の揺れるが聞こえる気がするし
それが自らを抉り肉のはじけるが聞こえる
気がする
夏のそそり立つ轟音は ....
淋しくなると月を見る
たったひとつしかない月を
知らない誰かと
この一瞬を共にできているかもしれないと
期待しながら
月を見る
ひとりじゃないよと
自分に言いながら
....
{引用=いつまでも生きていこうよ}
桜を見に
車椅子を押す
その背中
“来年も見に来よう”
孫から貰った桜の花
手の中に大事にして
見つめながら
“それまで生 ....
苦肉の策だったんだ
どうも近くには長靴しかなかったもんだから
遠くの海を見ている目が
今日はぼくのことをみてる
その後のサラダは
レタスがそだちすぎていて苦い
彼女は失恋をしたそうです
毎日泣いては泣いて
時間だけが過ぎてゆくのを
いつか彼が来てくれるのを
待つだけでした
昔から彼女は人に臆病で
誰かを好きになるという事が
嘘のように思 ....
私は自由だ
自己責任の及ぶ限りにおいて
父・母が名づけた
藤井邦彦という名において
己に負荷をかけ
背水の陣を形成しつつ
将来を予想し
あの未来と言う 小高い丘から
現 ....
本当や嘘は
世界(ここ)に渦巻いてて
本心を晒け出しても
事実には結び付かなくて
変わる 変わる…願いに変わる
でもそれすらも
時にかき消されるから
真実に結 ....
直径1メートルくらいの
真っ赤な苺があった
もちろん葉も茎もでかい
あらすてきお伽噺みたい
わたし小人になったのかしら
それとも妖精さんかしら
なんて思わなかった
当然
気味が ....
となりのうちのメイザさんは
とってもすてき
もうとっくにおばさんのはずなのに
まだ17さいみたいにみえる
「て」も「あし」もちいさくって おにんぎょうみたい
でも なんだか「てつぼう」みたい ....
花びらが
あしもとに転んでいる
気持ちいい夜風に
白い素直なものが散っている
居酒屋をでて
スナックにむかう
仲間たちのうしろ姿
外灯に浮かびあがっている
....
ひとにとって
わたくしは環境の一部でしかなくて
良い影響を与えたり
悪い影響を与えたり
これといって
影響を与えることもなかったり
季節がたのしくなかったり
....
セックスに
なにをか押し込む
そんな重要なことでもないのに
セックスに
押し込められている
いちにちに
なんども君を想ってしまう
カッコイイ忘れかたなんか
....
楽しんで一日
悲しんで一日
泣いて一日
怒って一日
どうして死を急ぐのか
どうして趣味を
持たないのか
どうして生き甲斐がないのか?
人の間に混ざるべきだ。
人の輪で楽しむべ ....
君とはもうサヨナラ
君は愛想を尽かし
僕は一人になった
ハンカチをもらう
一人カラオケで
時間を忘れ
飲み明かす
花一文目
車でハイウェイ
温泉でふやけ
テレビを見て
笑 ....
こうやってる間も 私は母に叱られていた頃のことなんかを思い出したりしている
つまり 退屈な時間
視線の先には円相場の話をしている年配の男性がいて
値を上げる という言葉が もう退屈任せに 音 ....
今この気持ちが嘘だとしたなら、あたしは一体、如何したら良い・・・?
あたしは誰かを想ってはいけない。
あの人に負担を掛けてしまう。
あたしの感情(なか)には沢山のバグがある。
好き ....
突如帳が切って落とされる
ブラックアウト!
一番星見いつけた
何処に?
(鋭角な紅い山の頂に白い驟雨が降り注いで)
左足の小指さ
数が多いというだけで
強気になっている
本当に大切なものを
忘れてしまっている
力など所詮愛という
大いなるものの前には
無力なものに過ぎないのが
見えていないのか
生き方が違 ....
生まれ変わったら、
猫になりたい。
生まれ変わったら、
あの人の兄弟になりたい。
あの人と、猫として、穏やかに暮らしたい。
今は会えないけど、その日まで、さようなら。
跳躍、落下、水飛沫
青の中へ
焼けつく太陽の下、揺らめく水面へ
赤の中へ
諦めたくなる気持ちを押し込めて
身を焦がすような恋の中へ
黄の中へ
新しい友人たちの中へ ....
ナイロンで滑る指
艶めかしさに酔い
月の果てに漂う
今宵の月
冴えて
今宵の月
独りで
輝いている
夜の屋内プール
水面に反射する
水銀灯・ナトリウムラン ....
もう 戻れない 白く霞んだ景色
誰にも理解されぬまま 歩んできた道
確かに聞いた 微かな日常の音
振り返るキッカケが欲しいよ 流れる時の中で
本当は時間なんてなくて それぞれの時を持ってい ....
曇天
どんてん
どんどん
ててん
くもり
ぐもり
空そら
そらら
曇天
どんてん
どどどん
てててん
くもりぐもり
もぐらもぐり
もぐれぐもり
ぐらりぐら ....
私は 愛する人に 出会った
私は世界を突き抜けた
あなたの腕の中で
原点の私に還る
私はそこで生まれ
おそらくそこに還る
悲しみを何度も浄化し
研ぎ澄まされた透 ....
学研ムーの編集局に仕掛けた地雷が
いい塩梅で爆発したよ
分かるとは
不感症になることと似ている
15の頃は
マンフレッド・マンで反射的にイケた
今の俺の反射神経じゃ
月面すらも行けやし ....
横たわった夢を見据えている。
掴み損ねた明澄な明日を脳裏に描き、代わりなんてないと何度も願掛け
ひたひたと笑う。
思い通りに動かない駒を見るのはまっぴらだった。
胃が軋むのは毎度の事で気に ....
隣部屋から漏れる電話の呼び鈴に
ふと現実に立ち返る瞬間を感じる
さっきまでホテルの窓から見えた
電光掲示板の宣伝文句を
眺めてばかりいただけだった
月が見えるほど暗くなく
星が瞬くほど ....
思い出を右から左に
並べて行く
海の見える場所に
家を建てた
波の音が聞こえ
潮風が吹いて
ウミネコでも鳴けば
と思い続けてもう
ペンキもはがれてきたのに
ぼくの昨日は消 ....
僕の暗がりに
三十四回目の月が生まれ変わる
前世も月だ、その前世も
それを証明するために
この手は螢石をみがく
やがて銀河の形の指輪を飾るために
暗がりの天蓋がひと巡りする
シリ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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