{引用=近道して
とおりぬけた石段に
昨日の雪が つもっている
桜に降る
ちいさな雪が
毛布のように 町をくるむ
あなたは
商店街のゆるやかな坂を下り
あおく ひかる
....
「ピンクの紙で包んで
ピンクのリボンをかけて」
照れくさそうに言った
かすみ草だけの花束なんてめずらしい
ちょっと驚いた
心の声を聞いてみた
好きだから
似合うと思う ....
雨の日なば
いっぱい
匂いっこするっけおの
雨の日なば
匂いっこ嗅ぎつけて
いっぱい
犬っこ集まるっけおの
雨の日なば
いっつも
なんかの大会
やってらっけおの
ば ....
向き合うということは
壁と向き合い
壁を見据え
壁を貫いてゆく
透徹した強い眼は
またそれほどにやさしいのだ
向き合うということは
眼に嵐がおこり
眼に海が満ちて
悔恨の情を絶ち ....
緩慢に
闇を燃やす
ロウソク
の滴
夜は等寸に
切り分けられる
薄紙に定着したしみのような方寸の記憶
が無造作に重なる
**風景**
それから 物語…
(あったか ....
せんせい、あのね。
かえりみちかたつむりをみつけたよ。いっぱいはくせんにいたよ。かたつむりはなんで、はくせんにいるんですか? でもうれしそうだったよ。でもみさちゃんにいっぱいなげられました。
....
青 い 光
{引用=
沸点が異常に高いキスをしたら
囀りさえも昨日のもののようになって
ぼくは、いつ救われるんだろうと
指先で境界線に触れるくらい難しいこと ....
人差し指と親指で輪っかをつくって
なにに見える?
かね?
おっけー?
そうだね
そんなもんにも見える
そいつを俺は
親指の角度をすこしずつ手のひらへ
ずらしていって
満月から
半月 ....
するどいエンピツ
つきささない
とがったじょうぎ
なげつけない
ノートにすうじをならべてみて
ほらここから
せんそうのはじまり
てきはあいつだ
けしごむとばせ
ひ ....
家?
賃貸、もちろん。
車?
たまにレンタカー借りるかな。
金?
ちゃんと返すよたぶん。
映画?
シネコン行くくらいなら家でDVD。
昔はよく行ってたけどな ....
朝の街は風が強い
友は今日だけのことと笑ったが
夜明けを知らないその朝
やはり風は強いのではないか
夜の街も風が強い
髪が乱れされて舞い上がる
灯りが明るく
またぼんやりと平然と雑 ....
誰か、知りませんか。
私のこと。
いつも顔を見せてくれなくて。
いつか鏡を見た時、あまりにリアルで。
その中の私は、薄笑いを浮かべて、
動き出しそうで。
怖かった。 ....
瞳
あなたの瞳は
今まで
何を見て
誰を見て
何を感じ
誰を愛してきたのだろう
今僕を見ている
その瞳は
僕に出会う前は
誰に
どれぐらい
優しさの瞳を
向けていたの ....
五月の陽気の中に
風に薫る葉末の声を聴く
陽光に照らされた風が
頬を優しく撫ぜる
永遠に解けない謎
私の中のダブルスタンダード
太陽に照らされて
融かされていく
ここに生あ ....
窓辺に香る黒いグラジオラス
いつか見た記憶のようだった
車のライトがフラッシュバックのように
無言の部屋を通り過ぎてゆく
雨夜の帰り道
突然君にくちづけた
あのあたたかい
湿った ....
チューリップが咲いている
この間の春の嵐には
少し苦しそうに
揺さぶられても
泣かずに咲いていた
チューリップが咲いている
何もかもを飛ばして
破り取っていった
この間の春の嵐に
....
きみとともに、暗く
彼女が
受け入れている
こと
むこうへ渡すこと、越えていく
ものが、あると
ない
ということが、
きみとともに、暗く
彼女を
受け入れていた
....
水銀の光の一粒が
横へ横へと動いている
ゆうるりと回転し
他の光をかき分けている
てのひらを巡る
遠いみちのり
つもるうつろ
熱の轍
まるめられた透明が ....
ずっと遠くのほうで
唯一の隣家が肉じゃがを煮込んでいる
においと音
ガスくさいラインカーを引きながら
反対側へ反対側へ
たぶん、海があるはずだから
と
いつかあなたはいうだろう
さみし ....
出会いは…実際おぼえていない(笑)
いつの間にか出会って
いつの間にか仲良くなった
出会ってから7年?8年?
という年月が過ぎたと思う。
いろいろあったね。
散々我儘言って聞い ....
いつものように
バスを待っていたら
象がきた
大きな耳のようなドアから乗る
いつもの道を
いつもどおり走っている
だが停留所が
いつもとちがう
パンパス三丁目 オアシス北 ....
How does it feel? だなんて
そんなこと言わないでくれ
四面楚歌を詩に和えて
僕はボブディランを泳ぐ
言葉遊びでニヤついて
スネアの音で浮ついて
どこへも行かず
....
全てを吐き出してしまった
何かが身体を這い出す感覚
これから何が僕を締め付け
殺しにかかるか分からない
泣きたい場所は何処か
本当とは何か分からないが
必要なものだ ....
君は 必死にボートを漕ぎ進んでいるんだね
でもボートは後ろ向きで前に進むんだ
いつか必ず 大きな船で舵をとるんだよ
あなたはいつも 牙を剥き 鋭い爪で私を威嚇 ....
庭に植えた柿の種は
その後
いっこうに音沙汰がなかった
毎日欠かさず水をあげたのに
うんともすんともいわなかった
ひょっとしたら
間違えて王冠を埋めたのだろうか
上下さかさまに植えて ....
夜
目が覚めて
胸がちぎれてるんじゃないかと
思った
なのに
体はなんの異常もないし
胸もちぎれてなかった
本当にちぎれていたら
少しは優しさに触れたろうに
何かが
桜の木にぶらさがってる
よく見るとそれは
何か、というよりも
転勤してきた
部長さんであることかわかる
かわいそうに
あんなにあかく染まって
誰もが桜だと思う
帰り ....
ことばとかことばとかことかことばとことばかことことばとかこことかことばことかばとかこことかかことことばとかことばかとかことばとばかことかことばとかばとかことばとかことかばとことことかことばとかこことか ....
あなたは変わらず
ぶっきらぼうで
歯に衣着せぬ物言いが
むしろ心地よい
十数年ぶりに席を並べて
仕事をする
あの頃とは
立場も背負っているモノも違うけど
変わらぬことに ....
記されないように
ささやく言葉が
ブランコを揺らすから
さがしている
鎖のゆがむところを
あなたの手が
握りしめている場所だ
視線がある、猫の
滑り台の上で
力 ....
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