ストレートな詩が好きだよ。
深い、深ーい意味を
あなたが詰め込んだとしても、
私はおばかちんだからさ。
そう笑う私の頭を
優しくこずいて、
額にキスして。
おばかちんな私は、 ....
綺麗な華に騙され
可憐なトゲに犯される。
明日の見えない
今日を過ごす
哀れな1日の幕開けでした。
だいすきなんだ、
ほんとうに心から。
台詞じみてると
言われようとも
ありふれていると
罵られても
私はあなたに伝えなければならない。
愛している、と。
心から、
....
別れ間際の四階の駐車場で
きみと夕日が似てた
赤茶色いきみの髪と
夕日の赤いのが
透き通って胸にしみる
思い出話にわらうきみが
せつなくて
胸にしみる
....
星がひろがる、昼下がりの欲情、
トキが流れる、冬の終の性処理、
あれからのトキを、考えている、
ああ、二度と会えないひとなんて、
僕だけだろうか、きみもだろうか、
....
浜辺のきみに
ちぢれた朋輩たちの影が
しずかな素肌、ひかり、はしる
緑の風、フリーダム
光達のチーク
頬杖をつくのは僕だから
花のまえで、大人しくしている
....
私は卵について語りたい。だが卵について語ろうとするとき、私は古傷をえぐられるような心の痛みを感じ、私の心の流れは、卵という言葉から割れ落ちた無数の破片によって堰き止められる。私はこの透明で広々とした ....
大人は忘れてしまった
中学生の頃、自分を取り巻く空気の薄さを
だってほら、なんということはなしに苦しかったじゃん
毎日のように新しい問題が降りかかってきて
解決なんてできないまま
また明日を ....
霧を叩くことができたら
あなたの視界を打ち鳴らせたら
こんぺいとうを夢で味わえるなら
夜空の星を画鋲で止められるなら
眩暈も眩暈ではなくなり
すべて、二等辺三角形の中心に位置する ....
海辺で
***
あなたは
丁寧に研がれた小刀をひとつだけ持って
後ろ髪をひと房ずつ殺ぎ落としてゆく
かさばるから そういう理由で置き去りにしたのは
一度だけではない だ ....
白い壁を伝って
流れ落ちる静かな響き
桜まで飛んで
ためらい無く散った
今日も街は曇って
ひらり浮かぶ壊れた羽
桜まで飛んで
溶け込めずに落ちた
涙 ....
昔この部屋には猫がいて
そして死んだの
雨が降り出して心底恨めしかった
だから押入れは掃除しないの
黒い雲がかかると息苦しくなって
軒下や車の下や物陰が気になって仕方なくなる
....
光が後ろへと流れてゆく。
しばらく眺める。
光は止まることなく
後ろへと流れてゆく。
なにもできない
僕を気にも留めないように。
明日になれば
どうにかなるだろう。
....
ふらふらと
京都から帰ってきた
またウイスキーを一瓶、
一気に飲み干して
そうだな
俺は俺を殺したいのだと思う
今はそんな夜
また見たいな ....
他人が特別じゃなくても
自分が特別なら
それでいいじゃないか。
うるせえ!!!!!
と思い切り叫んだそちら側には誰もいなかった
ただ僕は思い切り叫びたかった
悩ましい午後の校舎、窓。
美しいとbeautifulが同義でないことに今さら気づいた
天 ....
コンソメ味は嫌いだ
映画館で食べるピックアップは
チーズ味が基本だ
お兄とあたしはいつもチーズ味で
映画を見ていた
あー
お兄が中学校にあがったころ
いきなりコンソメ味に手を出した
....
心の中では頑張れって言っている
でも言うだけで
無意味な質問を繰り返しては
自分を嫌いになっていく
鏡に写った自分は
いつかの自分よりも歳をとっていて
素直さだけ忘れてきたかのように ....
光
こここここここここ 光
ここの 光
のの 世 でで 光光 ....
隙だらけの牢獄で、
僕と君は、
鬼遊び、
逃げ出す役は僕なのでした、
やがて、振り返ると、
立ち入り禁止の看板に身を潜めた君は、
境界線の
白い側を餞
黒い側を赦し
として、最後 ....
?
まだ柔らかな朝の光を受けた街は
サッパリした顔で無防備に佇んでいる
夜に息をひそめていた澄んだ空気を
胸いっぱいに吸い込みながら歩きだす
あらゆる事が起こり得る一日の始まり
だ ....
「何で俺に言うんだ!」
「俺には関係のない事だろう!」
「メーヴェに乗ってマッハ10でルパンしに行けたらいいのに!」
「でも幾らなんでもその距離じゃ無理だ!」
「俺が弱みに付け込んで押 ....
近づく夏の気配に
風は
荘厳なパイプオルガンで
真実の歌をうたう
季節の波間へ
消えかけながらも
風は
光 いざないながら
真実の歌をうたう
人は皆
かがやく星だ
たとえ何億光年もの孤独を
抱えていようと
その光は
いつか誰かに届くだろう
たとえ涙していても
太陽の光で月が輝くように
微笑めば
いつか微笑み返してく ....
机がたくさんならんでいて。
なぜか そこに座らなければならなかった。
ドアを横にうごかしたら
同時にココロの奥でいやな音が響いた。
足を一歩 ....
ちょっと時間がかかりますよ と言われて
会社の休みの日を 指定した歯医者
歯を抜くなんて 何年ぶりだろう
朝から麻酔注射の痛みを思い出した
テレビでは オリンピックの火が来るため
商店街 ....
久し振りに空を見た。
扉を見つけてから5年
最初に見つけたのは空気
静寂にひきつけられて
扉の向こうに見つけたのは香りと存在
何度もつつまれて少しずつ確かめた
時間がたどり着いたのは確かな青
くるまれて ....
手にした本の
次章に開く一頁は
思いの他に重い
一枚の紙であった
「見知らぬ作家」の
手にした筆が
開いた頁の余白に描く
自らのあらすじを
誰も知らない
この胸からすぐに薄れる
「決意」の文字を
もう一度
彫刻刀で、私は彫る。
自叙伝の{ルビ頁=ページ}が
いつまでも捲れない
薄っぺらな冊子にならぬよう
一冊の本を開 ....
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