田舎の駅の階段を
せーらー服の少女は軽やかに上り
ひらひたと舞うすかーとのふくらみに
地上と逆さの重力が働いて
自ずと顎が上がってく
まったくいくつになっても
男って奴ぁい ....
ベッドの準備ができたから
ぼくねるねるねーるね
テストの結果がかえってきたから
ぼくねるねるねーるね
さんすうとけだし
とろろとかけざん
うつわから だ からわってしろみ そ う ....
指をすりつぶす音が水になる。椅子にはびっしり僕の名前が書いてある。妄想のわりにはよく動く左足だ。下半身を覆う毛布の毛束は鱗のようで、撫でると白くなり、逆に撫でるともとの緑になる。君は社会の群れを見たこ ....
おまえ、
わたしたちはけっしていっしょには成れないね
いっしょにいることはできるのに
へんだね
いっそ外国へいってしまおうか、
いっそ、なんて云わなくとも
理由や意思や罪性なんてようい ....
昨日きみとすれ違ったので
掌サイズのレモンをしぼった
種がとび出して地面を弾いた
今日うっかりきみに
話しかけてしまったので
直径一メートルのレモンに乗った
種がごろんと落ちて地面に寝 ....
激しく降りつづいて
やむ気配のない雨
屋根や庭を盛大に叩いている
縁側にすわって
いつもより濃いお茶を飲むあいだも
軒先にならべた大小の容器が
たてる音がまるで不揃いだ
灰色ににごり ....
080430
疲労回復には
液晶テレビ
大画面のコマーシャルをと
キャッチコピーを捕まえて
頭からガジガジと
囓ってやると
殺し文句を考える
捕まえたり ....
本当は世界で一番キミが好き
その声を聞くだけで幸せ
手を繋ぐだけで楽しく
僕の宝石だった
ほうせき
だった
何年もの年月を
共に歩んできたけれど
これから先は
どうなるのだろう
....
いいですか
すべてのニワトリは
自分で殻を割って
生まれてきたんですよ
と叱られた思い出
いまなら言える
僕はニワトリじゃない
*
あまりの暇にたえかねて ....
彼は笑っていた
唇が裂けるくらい口を開けて
顔全体から声を飛ばすように
笑っている
誰もいない砂浜
荒れる海に向かって
笑っていた
空が崩れ落ちる程に声を荒げながら
腹を抱え目 ....
様々な角度から光はね返す雲たちを飽きるまで見ていたいと思ったとき
きみに一緒に見てほしいって
そう思ったんだ
十月の下旬の朝はもう冬の匂いがするって気付いたとき
一番に ....
クソの上に座っちまったんだよ、
それで頭に来て、岩に隠れちまったんだよ。
豊葦原の{ルビ千五百秋=ち い ほ あき}の瑞穂の{ルビ地=くに}の、
お天道様は岩戸に隠れちまったんだとよ。
た ....
蛙の/鳴き声は
星の/鳴き声だ
地上の/宇宙で
無機質な/命の
星/鳴いている
あのとき
あなたがすわっていた石に
おんなじように
すわって
釣っている。
この川には
夢がのぼってくる
竜のように
猛々しく凶暴に
うねりながら
のぼってくる。
そうい ....
いつまでも笑っていられぬ
こともあるさと言い聞かせ
静かに見つめる先には 君からの文字
経験などと自分も言っているが
本当に必要なのかと問うことも少なくない
届きそうで届かないな ....
生きなきゃならない理由と
生きていけない理由を乗せて
地球が回ってる
おれはおまえに
心を開いて欲しいんじゃなくて
股を開いて欲しいだけなんだファック
うららかな夕焼けが
つくりだす陰影
「せんせい かげふみしよう」
授業が終わった生徒が
煙草に火をつけようとする
僕の手をとめる
足元から伸びた大きな影と
向かい合う ....
きみがあること
そのものが
時間であるようにして、
呼んでいる、差し出されたきみの時刻に、彼女は
故郷にいて、
彼方が
電話をかけてくる、夜はかつて
退いていったようにして、受け ....
何通目かのメールで
その女は自分の写真をメールに添付して送ってきた
「逆さにすると、少しは綺麗に見えるから」
と言う理由で
その写真は上下逆さに写されていた
僕は携帯を逆さにしてずっと眺めて ....
青い髪のターヤと、今もふたり虹の入り江で暮らす
ロック歌手であった過去の名声を捨て、女となった私にとって、砂に覆われたこの素晴らしい死の世界では、レゴリス――月の砂――は敵であり、また味方でもあ ....
世の中にはなぜだか
理由もないのに
自分の時間を犠牲にしても他人を助けようとする人種がいる
助けられた方は最初は喜ぶ
最後にはうざがるけども。
過剰な 意味不明な優しさは ....
おまえのメルヘンは
オレが守ってやるさ
それにウソはないさ
夜明けのまえの
あかるいベッド
愛し合い倒れた
ふたりの獣たち
白い壁はしずか
優し ....
火星の中で
わたし
嫉妬に燃えたのよ
落ちていく日を
見つめながら
後悔はしないわ
わたしの夢よ
火星に
ふたりきり
夏がそこまで来ている季節
山の木々の新緑が
やけに眩しくて
道端の花の咲き乱れる様子が眩しくて
息づくすべてのものたちの
生命の躍動が
私にも頑張れと
そう言って ....
青い空の下 幾千の人々の
呼吸と鼓動が街を動かしている
今日というたった1日が
僕をこの世界に焼き付けた
君という深く澄んだ世界は
かけがえのない命が宿る場所なんだよね
君よ僕 ....
見ないで
僕を見ないで
なんでみんな僕ばかり見るの
両手で全身
ひとつひとつ触れてみる
でも足は止めない
余計に目立つから
子どもが隣を駆け抜ける
子どもはかわいい
僕に評価 ....
全てが崩れ去ってゆく
全てが悪い方に進む
2回くしゃみをする
燃えて炎となり
消えてゆく
腰を低くしていると
皆が良くしてくれる
頭が低いと話しかけられ
皆が信用してくれる
....
感動のない
人生なんて
太陽のない
ソーラーカーの様だ
より多く、より深く
知る事だ
時々魔法をかける
おじさんがいる。
一生懸命
真面目に
平々凡々と
生きる楽しさ
....
瑠璃色の花瓶に
赤い花が咲いている
障子の向こうに人影が見える
声をかけようかと悩んでいるのか
不器用な人
すうっと
美味しそうなにおいに包まれて
くすぐったくて笑う
....
僕は君のことを愛してるよ。
君が僕を愛してるのも知ってるよ。
だけど、たまに思うんだ。
僕なんかで良いのかなって。
理由なんて、いくらでも言えるけど。
君は大丈夫って言っ ....
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