湿っぽい白に街全体が覆われる
寂しげな鐘の音がして誰かが振り返る
彼女はヘッドホンに耳を押し当てて
向こう側の金色に飲み込まれていく
太陽があびせている熱
銀色の洗濯棒が
真直ぐに立って 受けている

沢からくる水をためた近く

水面に 銀色の棒と
棒にあたっている光が映っている

そそがれる水の力で
波がおこり ....
             080506



屋根裏部屋に潜む青大将
舌をぺろりとだしたりまま
垂木を登って外に出る
尾根伝いの道を這い
生け垣を越え
横町の角を曲がり
ひっく ....
 
夜中に目が覚めて階下に行った
妻が台所でひとり
豆乳を飲んでいるのが見えた

湿った蛍光灯の下、色白の肌が
必要以上に青白く
そして細く感じられた

声をかけずに再び寝室に戻った ....
ことばは、とても正直だから。 ほんとうのことを伝えてしまう。おかまいなしに。

たとえば、メール。絵文字があったりなかったり、そんなことは問題じゃない。何かが違う。それがどこなのか、うまく言えない ....
拍子をとろう
拍手をしよう
夢ははじまる
ギター鳴らし

浜辺で好きと叫び
告白する
友達じゃやだ
恋人じゃないと

から揚げとコーンポタージュを
御馳走してくれた。
一緒にビ ....
前歯でがりがり
おなかを削るように鳩サブレを食していたら
怒られた
ほんとうは
笑ってほしかった
海岸線のガードレールでもなく
尾根を越えていく高圧線でもない
届こうとするものは
いつも不完全で ただ
どこか、まで続いていく

アルシオネの円周でも
火星が結ぶ軌道でもない
繰り返す ....
           ひからびた雨垂れの中には
           か          が
           り          ゆ
           を          き
 ....
太くなる

風が太くなる

孕んでいる

闇を孕んでいる

風が闇を孕んで太くなる


湿り気を帯びている

自然は昔から獣だった


太くなる

風が太くなる
 ....
見えない風に震えていた
あの時
柔らかな時間に浸蝕された白い花弁のささくれ
鬱金香
が 首をかしげ始める
思い出すたびに
遠くなる指先の感触
言葉の誘惑に負けて
どんなに美しい言葉をか ....
やさしいんだね
と、言われれば
悲しそうに首を
横に振る
君には



四月なら
さくらの花びらが
五月なら
ハナミズキの花びらが
道いっぱいに散らばって
通れない

 ....
あいしあっあっちゃだめですか
わたしたち いま あいしあってるんです
だめですか
あなたには いますか たいせつなひと
すきだっておもえるひと
いますか
わたしには います
しゅうまつ  ....
孤独はある種の病である

別にうつりはしない

うつりはしないが

放置すれば進む

悪くすると死に至る

どんな病でも同じであるが

早めの処置が

肝要 ....
暇なので
バスを見ていた
空は青い絵の具の垂れるよう
たんぽぽ柄の車体が走る

砂利道に揺れて
犬と追いかけっこして
まるい太陽の下、
熱っぽくなったら停車する
そこは、つむじ風の過 ....
いつか行こうね


約束を果たされぬまま

いつしかあなたは

私のもとを去って


私はいつか

約束は果されると

信じきっていて


秒針の動かない時計が

 ....
 
英会話学校のパーティで知り合ったバーナードは
JICAの研修生として来日していた獣医のエリートで
扉という扉を開けてくれ
食事のときは女性の椅子を引く
印象的な紳士だった

街のカフ ....
“escape”
当たり前になった日々
わずかばかりの傷と
大げさな被害妄想を
繰り返し繰り返し並べて
“pride”という線を
綺麗に描こうと必死だった



“It's giv ....
この味を知るのに20年以上かかりました。

「嫌よだってあなたって、何か臭うし、好みじゃない」

人は固定概念に左右される物です。

芳しい香り、まったりとしたコク、甘み

「あなたっ ....
青い鳥は疾走する
ひとたび潜水しても その翼は 微塵も濡れず
ふたたび空に現れたとき その飛沫に 虹ができる
その飛翔は光のように速い

わたしはいつも
わたしの心の一番たかいと ....
川沿いの道を 
からんころんと下駄鳴らし 
着物姿で{ルビ闊歩=かっぽ}する 
5才の姪のかほちゃん 

ほどけた帯紐に 
つまづかないよう 
後ろから追いかけて 
地面に垂れた紐を持 ....


英単語帳の表紙を飾る茶色い犬の目が
わたしを見ているようで
たまらない気持ちになって
そっと本を裏返す

だからと言って
何から逃げられたというわけでもなく
明日の朝わたしはい ....
そうやって欺こうとしている。
知らない顔で口ぶりだって素っ気なくて
そういう態度、見え見えだから。
上手いって思ってるの、あなただけ。
お上手って手を叩いては褒められないよ。

 ....
1秒1秒・・・――
 
 
そんなの一瞬で過ぎるからって
 
 
見てみぬ振りするの?
 
 
 
1秒だって、大切な時間
 
 
戻ってはこない時間
 
 
 
  ....
言葉はそれ以外の何かだ、と昔、朝日新聞が言っていた。
コンビニエンスを麦芽たっぷりのパンズで挟んだバーガー
が、転がることも出来ず置いてあるここは路上。路上。
平日の昼下がりにはゴミと人妻しかい ....
駆け抜けよう
五月の新緑の中を
駆け抜けよう
あなたの中にダイブ

一瞬の
萌え立ち
揺らめく
五月の緑よ

あなたの中へダイブ
ワディ,

その涙を、舌で拭うのは僕の喜び。

涙の味は変わらない。午後も、夕暮れ時でも。
だから、泣きたくなったら教えて欲しい。

その涙を、舌で拭うのは僕の喜び。

それは、僕だ ....
強く
優しく
滑らかに
側にいる

天使の伝令
鐘をならし
流れ
滞り、又流れ

守ってくれる
楯となり
保護してくれる
優遇される。
車の免許を取るときに
人間が優先です、と習う

それが頭に刻まれて
信号のない道を走る車や
歩行者の青信号で
右折したくて突っ込んで来る車を
よけずに堂々と歩く

車はビックリして
 ....
 老人が馬に乗ってすれ違っても
 別に驚かないような、日だ。

 薄暗く、降ったり止んだりの雨
 いつまで経っても乾かない、日だ。

 とぎとぎの車の音はいやにでかい
 のに、通り過 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
くもり小禽4+*08/5/6 11:06
洗濯棒と石砂木4*08/5/6 9:59
尾根道あおば1*08/5/6 9:44
豆乳たもつ308/5/6 8:35
完全な虹は球体uminek...10*08/5/6 7:44
浜辺ペポパンプ7*08/5/6 5:40
生平FUBAR8*08/5/6 5:26
ツォルキン・ステップ[group]たりぽん(大...20+*08/5/6 0:49
井岡護0*08/5/6 0:40
五月の夜吉岡ペペロ608/5/6 0:22
鬱金香(ウッコンコウ)フクスケ108/5/5 23:46
むずかしい散歩道RT708/5/5 23:43
密会ki108/5/5 23:37
抗孤独処方六九郎3*08/5/5 23:11
たんぽぽのバスjin408/5/5 23:02
いつか108/5/5 22:56
クレヨン石畑由紀子9*08/5/5 22:52
チャレンジ見崎 光108/5/5 22:49
ミルクティー酸素の枷108/5/5 21:42
呼吸する椅子るるりら11*08/5/5 21:12
犬のさんぽ 服部 剛408/5/5 21:08
そうして大人になる春日2*08/5/5 19:50
「泪の先」菊尾008/5/5 19:01
【1秒】sayuri108/5/5 18:30
超人パワー5000万・乳白色の憂いキリギリ208/5/5 18:05
五月蜃気楼由志キョウス...108/5/5 17:50
ワディ(枯れ川)rabbit...14*08/5/5 17:34
ベール(覆い隠す物)ペポパンプ7*08/5/5 17:33
死んでいくパターン木葉 揺2*08/5/5 17:18
ピンク、マニア、ストラテジOhatu4*08/5/5 17:07

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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