世界を足し算した同級生に子供が生まれた。
空という名前をつけた長男に対して、海という名前をもらえなかった次男
<今だって世界を足し算しているはずなのに>
空の果ての果てまで行くには、
....
鏡のしくみで
生きている
笑うと
鏡も笑ってる
光の世界で
くしゃみした
永遠の
瞬きのように
森のなかにそこだけ
ひかりの射す広場があった
森の近くのファミリーたちが
その広場ではよく遊んでいた
ひとつの闇のような森に
どうやってこんな広場が生まれたのか
そ ....
紡ぎ方を忘れた鳥は、手のひらに何を刻めばいいのか
温度差、呼吸の深い、遠い
渡ることの出来なくなってしまった彼らを
僕らは繋ぐことで
(手のひらだったのか、どうか)
....
おかしのぱんだにつれられて
あたまにおおきなももいろりぼん
てあしはちぢめてふくをきて
てをつないであるいてく
ぱんだのては
だんだんねとねとしてくる
おかしだからしかたないね
....
なにもどうもしてないさ
それがほんとうのぼくというのなら
なみだでぬれてはいないかい
ニュースがあふれている、いま
新聞、テレビ、それとインターネットも
いま、踏んだコンクリ ....
散歩をした
車椅子に君を乗せて
君は
新しい家を見に行く約束を
楽しみに待っていたけど
疲れ切った君を
ぼくは
新しい家まで
連れては行けなかった
散歩をした
....
「27時に旦那さんが帰ってくる」
25時と言う表現は当たり前になってきたけれど、
未だに週の第八番目の日は出てこない。
当たり前なのだけど、何となく苛っとする。
実際には東京の空が四角 ....
世界の濃度が濃くなるから、酸欠だなあ。
いとしい、さみしいやあまいや苦いが
おもちゃばこのように極彩色だなあ。
プリーツスカートがひるがえり、恋慕。
TシャツにGパンで ....
ぶよぶよとした青!伸びていくルクてび伸ガ青■■■よぶよぶ
通し番号の付いたパイプライン■■■■■イたい■■■■■■
を伝って逃げる私!後方には相■■■ロ後ノ私るげ逃■■■■
も変わらず異臭を放つ ....
林檎がふるえている
暗い海の底で
ヒリヒリする電波を発しながら
傷んだ痕をさらしている
林檎たちがふるえている
共鳴しながら
いくつもの透明な触手を
スルスルのばし
痛みをそっ ....
そして 奴らに
その カルマ 刈らせて・・・
あなたにも彼にも
この世の生存の月・日のカルマを
刈っていただく
私のカルマ あなたの 父の 母の 子の カルマ
組織としての ....
思いつめていた
ぼくは
天界と地上を
さまよう
こころの中で
これ以上は
もう
これ以上は
猫は
ぼくのそばを
離れない
死の匂いを
嗅ぎとって
窓からは ....
死体は人が生きた名残りで
その顔に浮かべる表情には
人生のすべてが凝縮されています
葬儀に集まった人の中には
涙を浮かべる人がいたり
明るく振舞う人がいたり
誰もがそれぞれ ....
どてかぼちゃ どてかぼちゃ ぼくは ぼくは どてかぼちゃ
捨てられたー かーぼちゃーのー たーねー がー
ニョキーッとー 根をー出し ....
お愛想だと判っていても
みょうな期待を持たされてしまう
口ぐせなんだよね
未来と繋がっているようで
繋がってなくて
この連休の天気予報みたいに当てにならない
悪気なんて無いのだ ....
私は
もうすぐ散っていきますが
公園で
真っ赤に真っ赤に咲いています
愛おしそうに
私を見つめ
携帯電話で写真を撮ってくれている
若いカップル
その
はじけそうな笑顔を忘 ....
どれだけの人が 失恋の詩を 書き綴っているのだろう
どれだけの人が 悲哀の詩を 書き記しているのだろう
どれだけの人が 自嘲の詩を 書き殴っているのだろう
どれだけの人が 妄想の詩を 書き留めて ....
沈黙について書きたいと小説家は思う
即物的な生々しさでショットグラスが輝く夜
彼はそっとキーボードを叩く
一年前恋人に見放され
その二ヵ月後に右足を ....
足がかゆい
ばりばりと
かゆいあたりを
かいてみる
痛みはもとより
触れても分からないはずの場所がかゆい
きっと
ナイフで切り付けても気付かないであろう足の一部
神経が ....
レストランの隅々に
手、枝、へと連なる不ぞろいの断面
戦車のキャタピラーは雨上がりの
ふとした地面を踏み固め
人の背中は人を定義しない
使い古した嘘
のように、また息を継ぎ足して
水 ....
まだ小さな子供だった
覚えてるよ、小さな手
春は桜
夏は蝉の鳴き声
秋は紅葉
冬は粉雪
この道を365回通る頃には
私の身体も大きくなった
君の一年は私の5年
....
ホームに立つ鳩の群れ。
灰色の翼は、昨日拾った新聞エイト。○と×。
僕らは競馬新聞でしか世界を知ろうとしない。
先頭に立つ者、
靴ひものほどけた天使たちよ
転ぶなよ!
冷蔵庫を空けて見つけた
ゆずこしょうの賞味期限が
淡々と時間の経過を伝える
そんなに僕は好きではないのだ
ゆずこしょう
きっと風味は損なわれたろう
きっと、なら 逆に ....
時の道がふたつに分かれていて
彼がこっちを彼女がそっちを
行きます
それまでは何年もずっと一本道
だったので
彼らはお互いいろんな夢を
語りこれ以上ないまでに
理解し、彼 ....
きみの声のトーン柔らかさに
きみのデニムのエプロン姿に
きみの前髪が片目にかかった長い髪に
この春も中ごろの
夕方から夜にかけての
高田馬場のとある
オープンカフェの
....
風に乗せて飛ばす花びら
薄紫色の想いを込めて
勿忘草の空へ問いかけるの
憶えているかしら 花の色
風も季節もあの頃のまま
ただあなたの心だけ変わったの
ねえ時を止めて
おとぎ話をこわさな ....
右手の痛みが引っ張るように
左手にも痛みが走った
クマみたいと言われていたのに
もやしみたいになってきた
もう随分と床に立ってない
もう随分と走ってない
飲みたい時にどこでもあ ....
「あなたにしかできないことがあるので
どうかいっしょにきてください」と
いきなり見知らぬ紳士に呼び止められた
物騒な犯罪やらも頭をかすめたけれど
「ほら あそこです いそいでください ....
ロッキングチェアに座る
クラシックを聞き
うたた寝
風が気持ちがいい
前は一面
麦畑、青い穂
犬とじゃれる弟
芝生の上
植木に水やり
芝刈り
青臭い匂い
サマーチェア
....
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