これから
ぼくは笑うことなき人生を
きみは泣くことなき人生を
魚が潜って行く絵だ
深海ではないような気がする
かと云ってこの頭の中だけではないのだ
大きな
魚ではない
小さな魚の大群でもない
どちらかと云えば弱者でありたい
大義名分 ....
同じもの、きみと
わたしとの、
きみのように
あることと、わたしのようにあること
の、
彼女のように、包絡して
いく、
刈り取られた、夜夜の
同じものが、きみときみの
わたしに、 ....
手首のそれらは
恰好の題材となったことだろう
吐き気をもよおしながらも
最悪という名の底からすくいとることを
忘れてはいない
口をつぐむしかなかった
振る舞いに不協和音が混じってい ....
午前3時のオルゴール
ぜんまい仕掛け
午前3時のオルゴール
涙で濡れた
午前3時のオルゴール
ぜんまい仕掛け
午前3時のオルゴール
....
080513
水色の空に雲が流れ
時間が止まっているようにも見える
体育館では
子供たちが遊んでいる
にぎやかな声に
忘れかけた記憶 ....
080513
悠久の平和を願う
すべての人が
戦うことなく
幸せに過ごせますようにと
若い人たちが考えて
憲法の柱にしたのです
しかし
有給の平和と聞 ....
{画像=080513015507.jpg}
春が過ぎて、
夏になった。
けれども同じように、
ぼくの目蓋は痙攣する。
ひくひくと
嗤うような調子で、
ぼくの目蓋は痙攣する。
ひくひくと ....
埃に塗れたガラスに映る
くたびれ果てた繕い笑顔
二日酔いで始まる月曜日
やるべき事が頭を巡る
子供の声とエンジン音とが
交互に僕を追い越していく
皆一様に行くべき場所へ
望む望まぬの ....
その夜の悲しみは
液状をしていたので
私の輪郭が
どんなに複雑な形をしていようが
細部にまで浸透してしまうから
やりきれない
こんなことなら
笑える似顔絵でも
描いて行ってもら ....
大根と鶏肉と豆乳
パーツだけ言われてしまうと
美味しそうではなく
ただの食材
鶏は皮を取り除き包丁で粗めにたたく
お塩とお酒とかたくりを軽くまぶす
なんて言ったり
大根は ....
アルバム一枚聴き終わるほどの時間を
通勤のために毎朝費やしている
青になっても進まない渋滞に
眠気とイライラが化学反応起こしている
社会人として駆け出しだった頃は
携帯電話片手に運転して ....
にごり水のすきまには
とてもせまい空席が
すみわたる空の波の間で
ゆりかごのように待っている
にごればにごった水のまま
にごる理由もわからずに
残されたその空席を
赤子のようにゆら ....
昼間は耳の裏がやかましくて困る
私は昨日洋式トイレで尻子玉を抜かれました
My small ball in buttocks was pulled out by Western-s ....
素足に若草
浅く緑の
木々は萌え
目眩するほどに
花曇りの日なら
なおのこと
生まれたてのそれらは
やわらかに躍る
耳に愛しい鳥の名を
春になるたび
あなたに訊ね
匂い淡しい ....
自らの縁において、きみは
もっとも
われに返らされて、自己の
もとに戻っている、あらゆる外に
むかって、あらゆる外
から
解放されるように
きみのようであったら、彼女の
ように、包絡
していく
わたしの
ようであったら、夜に
彼のように、
そうあるかもしれないきみが、包絡して
いく、
数々の
星々
....
狂ったような人
そう見えるわたくしの目
素直になるのはどちらか知らぬ
心情を吐露したらお終いです。そうです。
それが示しているのだってそんなものじゃないの
遠回りはめんどくさくないか
知ら ....
君がいてくれるなら
君が幸せでいるなら
それだけでいい
少し 泣いたら
また がんばろう
夕暮れの風
優しく涙をかわかし
傷を癒してくれる
{注紅の葉=くすのきの新芽}
散り始めた うすべに
まぶしい{ルビ緑=あお}
春はいつのまにか来て
いつのまにか去っていた
悲 ....
君と初めてキスをした 瞬間の風の におい
君と初めて腕を組んだ ボクの足の 歩幅
君と初めてあんみつを食べた 時の 周りのカップルたち
べつに君以外の何かを思い出そうとしてるわけじゃない ....
鉄鉱石の蜜が街に溢れるころ
虫は人の文字の中で
急激に羽化を始める
かじると化学物質の味がして
その年はひどくうがいが流行った
水は水を乾かし
水は水を空席にする
証言台に立った女 ....
かわいい海が沈んだから憂鬱にも火が灯る
めらめらと燃える物欲しそうな目で5歳児が語りかける
お断りしましょうの歌が流れるコンビニエンスで
父さんは醤油を万引きした
本当はレジの女の子を強姦 ....
ああ嫌だ嫌だ
因業だ因業だ
こんなに晴れて空気の乾いた日には
きっとまた降って来なさる
かさかさかさかさ嫌な音立てて
お役所を
お済みになった
お役人様が
夥しい数の
お役人様が ....
角砂糖ひとつ、つまんだら分かった
冷めたお茶の底にもうひとり
わたしがいるの
少女は集合体で出来てる
丸いもの、赤いもの、風きり羽根のコレクション
もし彼女の身体を裂いたなら
....
遠くに浮かんだ憧れを
指を咥えて見ていても
訪れること無い幸福は
舌を出して飛んでゆく
路面に映る人影の
胸に{ルビ嵌=はま}った丸い水鏡は
誰もいない夜道を往く
独り ....
カメラのレンズの向こう側
(フラッシュの光る瞬間)
やがてすべての人々は
家族も友も恋人も--------
昔のままに時間を止めた
一枚の写真に納まり
見知らぬ未来の誰 ....
毒林檎を食べて死ななかった 白雪姫がいるように
姫というヤツは、毒より強い
ケダモノとクダモノとで できている
動脈と静脈みたいに
ケダモノとクダモノが
体の ....
「幸せの{ルビ蜻蛉=とんぼ}」が
空の何処かへ飛んでいったら
わたしは畦道の案山子となり
両腕をひろげ
ひとりっきりで立っていよう
``
への
も へ ....
晴れやかな空を風がわたるというが
晴れやかな空をわたるのは風ばかりではない
晴れやかな空をみる人もまた
晴れやかな空をわたる
晴れやかな空をみる人が
晴れやかな空に悲しみ ....
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