葉っぱたちのとがったきっさきをさっきから風がはげしくゆらして
じべたに並べられた各種弾頭のことを考える
雨上がりのひんやりとしたゼリーのような中を
ゆっくりと自由に空気を押しながら
あたしは記 ....
大地、大豆を生み、大豆、豆乳を生み、豆乳はきめ細やかな穀物として、その子、湯葉と豆腐を生む。そして僕らは豆腐の気の遠くなるような清らかな白みを思い知るだろう。うんざりとする白さ。ため息の出る白さ。しっ ....
たべかけの
チョコレート
に
蟻が寄っている、よよよ
ろ
たべかけのひとかけら
蟻の
所在地は
調べ
られません ペロペロ
スティックつきのチョコレートに
のりかえた 洗濯物 ....
朝
まだ冷たい風に吹かれ
空を見上げたら
白い風船が
力を使いきり
はらりはらりと私のもとへ
糸の先には
まあるい花の種
育ててみようと思いたち
長旅で疲れたであろう種 ....
トレイシー、君は薄弱なる山椒魚。教育を存分に施され、踊る間もないほど気違ひと戯れる。
散切り頭のサムライと白眉の秀才とを比ぶれば、畢竟古語辞典の中のをかしと成り果つ。
接吻の味はアスファルトよりも ....
ある日めんどりは思いました
どうしてわたし
歩いているのかなあって
ためしに羽ばたいてみたけれど
やっぱり重くて飛べなかった
もう何年経つかしら
最近は疲れちゃって
毎日卵は産めないわ
....
夢を、見ていた・・・
貴方が好きだと聞かせてくれた形に髪を結おうとする夢
けれど幾度と無く結っても解けてしまって形に成らない
――つまり、そういう事
私が彼に愛される事は無いのだと ....
風船を手放すように
詩は一人旅を始めます
心を込めて
願いを込めて
形を成した丸いかたまりは
風に揺れながら
雨に濡れながら
貴方の元へ泳いでいきます
昨日は赤い風船を飛ば ....
ある日
壁の向こうは不思議な国で、僕は確かここで生まれた。
真っすぐなものは何一つ無くて温い空気で生きている。
パパはこないだ死んでしまった。壁の向こうへ連れていかれて。
向こう側には僕ら ....
たくさんの人が祝ってくれるので
何かが始まったり
何かが終わったり
してしまうのかと身構えた
わたしは臆病なんだ
何も起こらないようなので拍子抜けだ
新聞紙がいくつも折り重なり
幾度 ....
白いチョークで
ポケットいっぱいの
言葉をおぼえた
おさない遊び
二本の線を引きながら
公園をよこぎって
道路をまたぐ
景色がだんだん小さくなる
電車のように
かたこ ....
私は生きているらしかった
時計が回るのをただじっと見つめて
ご飯を食べるのも忘れ
私は下校のチャイムが聞こえるのも忘れ
泣いてばかりいた日々の中で
鋭敏な空気の中に孤独を感じ ....
数々の選択肢がまずまずの免罪符を呼び起こす
あんたがアンチじゃマッチポンプすらも完封だ
愛無き世界? 才無き瓦解?
曖昧な解体じゃ毎回まいる結果散財
もっか、啖呵切るは『良い』が ....
口移しで味わう毒薬は
最高の甘い蜜です
死は虚無ではなくて
現在ある心を
開放
するだけ
赤が弾けた口の中は
迸る憧れで充ちて
滲む視界の中で
ようやく捕らえたキミ
優しく私を ....
空の
高架下のピアノの下
ストレートの風が駆け上がる
シャツの中を駆け上がる
緑の思い葉が揺れながら海
夢見てる海
ピアノは相変わらず同じ曲しか
トラトトトン タ ....
なにげなく偶然に
となりどうしになった、名前
お互いブランコだなあって
思った、夜
こいでるスピードもたぶん違うし
わたしは何かとものを言いたがるから
足でとめて また土をける け ....
きのう ころんでないたこと
もう わすれてしまってる
あんなにいたかったのに
ひざすりむいたのに
ぼくらは
つまづいたりころんだり
たちどまったり
ふりかえって もどっ ....
君の右眼は
スピードメーターになっていて
時速はいまや
300キロを超えようとしている
そんな夢を見て目覚める
とりわけ悲しい夢でもないが
涙を流す理由は充分に内包していると思う
....
死にたいって思うことは
悪いことじゃあないよ
ほんとに、ほんとにさ
つらいときはしょうがないんだ
そういうときは
誰かそばにいてくれるといいんだけど
なかなか、うまくいかないもので
....
携帯電話があるので
ぼくはいつでもきみと
繋がっている
きみを想うとき
携帯電話がなる
ひとりで寝付きの悪い夜
暑くて眠れない夜に
携帯電話がなる
想う暇なく
声をき ....
いつも
笑っている
彼の
物憂げな
横顔
冷たい
雪の降る
夜に
舞い降りた
空気のように
流れて
溶けて ....
「新体操の3人組はケンタでお昼を食べてた」
君はあった事実を淡々と話したようだけど
君の顔が曇っていたように見えたのは
僕の思い込みだけが原因だろうか
新体操を選ばすに演劇を選んだ君
....
つまんねえ
つまんねえつまんねえ
モニター見た
煙に巻かれた
吐き出した
吐き出された
あんたのゲロまみれさ
あんたもゲロまみれさ
つかよ てかよ
不随意も輪廻だ
ゆってん ....
空調の音
がやが やしている)
誰かの寝息
がやが やしている)
肌擦りあう音
がやが やしている)
光に塗られた影
がやが やしている)
耳鳴り )
精神に 吹く風 ....
行き詰まったあなたは
歩きたいのに、道がないのですか
それとも
道があるのに、歩きたくないのですか
わたしは
そんなあなたの、道標 ....
工場から
つきでている煙突のむこう、晴れ
遊歩道のまばらな緑
もうちいさな虫たちの活発さを
しぜんにみつけられる
ジャムが空に流れ出す地熱のせいで
電車 ....
時間という単位も
人間が考えたものだから
流れてるような気がしてるだけで
それはお金のようなものではないのか
お金を借りたら少しだけ
時間ができたような気がして
貸してくれたその人と ....
彼方にいる、きみは
夜、
あらゆる
ことが
あるうちに、目は見ることを
やめて、
いま
きみがいるここで、失われたひとつの
もの、それを失ったのはふたり
だった、もういっぽう ....
「みんなですごした日々を
ずっと忘れずにいよう 」
卒園式の子供等は
体育館に大合唱を奏でる
心を震わせ見守る
若い母親達のすき間から
カメラのレンズは
{ルビ吾子= ....
日曜日の淵に立って
顔が鏡の男と出会う
僕を知っているか
男は問う
男の手を引いて
僕たちは日曜日の淵を歩く
君はどうして僕を知った
僕は首を振る
そろそろ帰らなければいけない ....
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