母よ
親父とのセックスは気持ちよかったかい?
気持ちよかったらいいなと思うんだ
俺がまだ若かりし頃
サッカー部の試合でシュートを外した時
「もう一人」の直太朗ならなんてことなくシュートを ....
爪で弾いたなんでもない音は
足を両手に換えて叩いている
そこらじゅうの獣になんかまけない
そこらじゅうのならんだ斜めを私に集めていく
もうすぐ私の頭を撫でてくれた果汁がやってくる
聞 ....
平凡な表現を恐れなくなってからというもの恐怖心がなくなった
残すことに執着している気はするけど
いずれ消えるこの感情や正義がたゆたう煙草の煙みたく
どこかにこびりついて残り香を発しな ....
夏を夢みてください
6月が終わるまでに
夏を夢みてください
夏は夢みるもんです
写真を撮ればいいんです
ワインの飲みすぎで
もう歩けないなんて
言いましょう
夕方シャワーを ....
夜が訪れて
白い布団の中に潜り込む
心地よい闇が僕を包む
ここは僕だけの世界
誰にも邪魔はさせない
夢の中に逃げるんだ
僕は小人
君は妖精
君は僕を愛していて
....
つめたい風が頬を打って
小さな心はやせてしまう
あかぎれだってもうずっとひどくて
弱虫がおなかとせなかをくっつけちゃう
今日は素敵なテーブルクロスと
笑顔が迎えてくれる
駆け足で帰った ....
何回だって言うぜ
人は一度はやり直せるんだぜ
おいアンタいつまでしょげているつもりだい?
黙ったまんまで反省しているつもりかい?
失敗をそのまま放置してんのが
アンタの最大の失態なんだぜ ....
みえないふねが
でるころに
おまえはひとりでうまれたの
かあさんがそういいました
つじのむこうのとおりから
にもつをもって
あるいてきたと
にもつのほかには
なにもみにつけ ....
空白のページに
跡をつけたのは私
全体の四分の一にも満たない
まだ短いストーリー
ベストセラーになんかなりっこない
本屋の端の方で埃をかぶっている
ちょっと悲惨なストーリー
....
三ヶ月前に死んだ夫、二吉の
葬式代の支払期日が迫っていた
今夜夜なべして内職をすれば
明日の期日にはなんとか間に合うと
お芳は思った
一条通りから小間物屋の
横道に入ると
あとは暗い夜道 ....
?値の概念
きっちり敷きつめた箱
早回しの時計
生まれたばかりのドットに侵略
引き裂かれた白地の残骸
曖昧なグレイの幸福
水色の融合
ユデタマゴを食べる風景
ピンクの破壊
極 ....
まだ起きかけで
昨夜の夢をひきずる
そんな誰もいない蒼い街を
低空飛行で泳いでいく
寂しいのに心地良い
逃げたいようで留まりたい
そんな夢を母の蒲団の中で何 ....
きみに
あげるものは、
ない
どうやって、わたしたちは
他人同士なのか、
きみも
わたしも、
何も
分からなくなったとき、はじめて
何かを
送る機会がおとずれる
....
これまで幾度も、きみの
ものである
それは失われた、
すべてのもの
その時刻は
涙するために残されている、きみにか
わたしにか、分からないままに
引き換えにしている、
彼に
....
24時間営業のスーパーは
清潔で興奮する
蝿一匹くらいいないものかと辺りを見渡す
軽快なマーチが
終わることなく流れ
蛍の光はもう、ない
キャベツがほどよく水滴を付け
豚 ....
その人は真直ぐ立って
にらめっこ
しましょう
あっぷっぷ
母は私の手をしっかり握っていた
赤いりんご
赤いお人形
赤いクレヨン
赤いスカート
....
29才の冬
やっとふたりきりで会えた4つ年下の彼は
路駐させた車を降りて
ひょぃっとガードレールを飛び越えた。
会うなり
『ライター持ってる?。失くしちゃったの、さっき。』
そう言って ....
軒先から落ちる雫が
あなたの頬を濡らしてた
あなたは
待っていた私の頭を
くしゃっと撫でて
少し困った顔をした
秋から冬にかけての
その川のせせらぎの音は
とてつもなく柔ら ....
その子は
お客さんにね、どんな死に方が綺麗なのかを教えてもらったと
妙に笑顔で言った
そのお客さんは仕事柄 色んな遺体を見るんだと
そっか
どうでもいいけど 一応 聞いとくよ
....
ディラン・トマスに憧れて
「 ハーモニクスフォルテシモ 」
光が沈黙する夜
月はカラスとなり
蔓延する本能の炎に
飽和した自由は焼かれ
僕はそれを咀嚼しきれずに ....
温かいいのち
君は生きている
触れ合う手と手
君はあたたかい
心をつなげたい
君の手からは
体温が薄れて
君は凍えている
順番待ちの
君の両親が
今度は二人一緒に
君と手をつ ....
{画像=080518024305.jpg}
疲れた後の浅い眠りのように
私を誘う女の手よ。
私を誘わないでくれ、
私は弱き男なれば。
死の後の深い眠りのように
私を見つめる女の目よ。
....
言葉が時代の上空を走っていく
夜も昼も黒も白も
ハイソもセイホも
自民も民主も越えて
想いがやせ衰えて行く
かぼそい真実が怯えている
見過ごすのか生贄か
選択を洗濯に ....
優しくてまるいものと
強く冷酷であるものを
全く違う世界をちゃんと作った
全く違う人がつくったものを
何かの拍子に
同時に
僕が
欲したら
失礼だ
と、誰 ....
背の高い花がとおく
グレーの空
ぱしゃん ぱしゃん
あめ
やらかいカーテンに小学生のころを思い出した
プールから出たあとみたいな かぜ かぜ かぜ
体が乾いて落ち着 ....
清しく、邪な風に
華奢な下肢をさっと隠した
裾広がりの白地に
ピンクの薔薇の咲くスカート
立襟のブラウスに
光る栗色の髪を
ながく垂らし
ただ、甘く春に散る
花の匂いを漂わせて
....
二番地の内田さん 前田ふむふむ
白いあごひげをはやして、美味しそうに、キリマンジェロを飲む、二番地の内田さんと呼ばれている、この老人は、若い人と話をすることが、何よりも好きだ。よく、真面目 ....
森の夢―古いボート 前田ふむふむ
1
青い幻視の揺らめきが、森を覆い、
緩んだ熱を、舐めるように歩み、きつい冷気を増してゆく。
うすく流れるみずをわたる動物 ....
暗い暗い、
星も月もない闇夜より暗い
そんな場所に
今、私はいる
想う人は遠く
もはや、出会うことはない
だけど結局
誰がいても変わらないから
たった独りは変わらないから
孤独な闘い ....
51年前の或る日のこと・・・
「お願い、一度だけでいいから、きみの手料理食べてみたいんだ」
・・・嘘つき
「しょうがないなぁ、一回だけだよ?」
....
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