ママの胯座から這い出りゃ、俺ってば幽霊でさ
 くせぇ羊水振り払えば、生き返ると思ったが幽霊でさ
 あんのアホババ、怒鳴り散らしてみても幽霊でさ

 俺は生まれながら死んでたんだよ
 気づき ....
どうしてそんな風に 浮かんでいられるの
この 真っ暗な世界に


怖くはないかい
怖いよ
怖いよね

いつか 落ちてしまいそうで
浮力を なくしてしまいそうで

怖い ....
机の上に取り残された食器が
うらめしそうな目でこっちを見ている
脂っぽい食べ物でも入ってたんだろう
白く黄ばんだ何かがこびりついて
誰かの吸殻が取り残されている
あのロゴはあのストライプは
 ....
俺はここにいる、

俺に観せろ
お前の一部を
俺に聴かせろ
お前の一部を

おれ達は大きな傷口の中にいるんだ
痛みと共に目覚め冷たい暗闇の中 消えていく
血が必要だ 抗うために
皮 ....
悲しい
とか
淋しい
とか
混ざっちゃって
分からない

苦しい
とか
切ない
とか
そんな位置じゃ
ないよ


すぐ
生んで
捨てて

今すぐ
言葉を
生 ....
五月が
裏口から入ってきて
玄関から出ていくところだったので
私は少し呼び止めて
今こうして二人でお茶を飲み
別れを惜しんでいます

何もはなさずに
はなすことなどもうなくなったから ....
ぼくらだけに降りかかってきた
ぼくらの出来事は
だれにもその正体が分らず
だれも振り払うこともせず
いまはただ
キリンのように
背伸びした首だけが
ぼくらの味方となった
昨日起きて、天井がくるくる回りながら、おりてくるのを見て、
これは、カラスの羽根が抜け落ちて、生え際を中心に旋回しているのと同じなのだなぁ、と思った

私と天井の間には、無数の距離が、単位が、空 ....
                 080519







癒着した粘着液を
B29から落とし
不発弾に垂らし
静かに土を被せ
そのままにしておいた

不安が的中した
 ....
異国の時計塔を真似たチャイムが
終わっていない今日を告げ
青白い街路灯や
オレンジに仄めく窓の
表面をなぞる高音は
濃紺の夜に飲み込まれ
いつしか遠い列車の轍の軋みや
姿の無い鳥の声と同 ....
雲のさけめへ
わたしの鳥が飛ぶ

バス停のベンチで
その人は彫像のようだ

まちつづける不安が
長い水路をながれてゆく

ふいに顔をあげて
蘇生する花


生きるために生まれ ....
僕は善人だった
根っからのとは言えないけれど
僕は善人だったんだ
でもいつの間にか
悪人になっていた


僕は善人だったんだ!
信じておくれよ!
僕は善人だった!
でも気が付いたと ....
羊水にドップリ浸かり
心の臓の音
世界一安全な場所
大切に守られる

どんどん成長して
色々なものができて
そんなお母さんを
足蹴にする

お父さんの腹膜でもできる?
へその緒は ....
{引用=
器用な
きみでさえ
泣いている
恋は
単純で
むずかしいのと
きみは言う

不器用な
ぼくは
そんなきみを
好きになりそうで
ああ
だめだ

からっぽの
 ....
アノマロカリスほど有名ではないけど
僕はアロマノカリス
グリーンランドのシリウスからやって来た

石くれをハンマーでかち割るときには
用心深くやってくれ
醸されつくす前の曙の生命が
ひと ....
電車の中で目をつむると
ずっとトンネルの中にいるような錯覚をおぼえる
でも実際の電車の窓の外には
それぞれの家々と
それぞれの生活を送る
それぞれの家族がいる
そんなことを考え ....
えぇ 私は折れた傘でございます。

そうです、もう役には立ちません。

捨てるのも面倒です。

ご迷惑おかけします。

イテテ そこは逆に曲げられると どうも ねぇ。

自分なりに ....
あの淡い月光のなか、あなたの姿は砕けていった。
神聖な森の泉の中に。




もがいていた指先が今もまだ見える。





あなたはわたしを殺したかったですか?

いいえ、 ....
 雨の日にはかなしみに服を着せ、傘を持たせて出歩かせる。普段は裸のかなしみは、はじめ服を着るのを嫌がるけれど、すぐに慣れてはしゃぎだすのが、いつものこと、ぴったりした服 .... 地下鉄の黒い風の中
流れゆく人々に逆流して
何かを追いかけた

朝の駅前交差点
横断歩道を斜めに歩いて
近道をしようとした

けれども
人の波に流され もみくちゃにされ
この場所 ....
夕方色したセーターを
柔らかく羽織った女の子
ガラス玉の眼は水色で
悲しい程に深く澄んでいる
わたしのなかの夏、が
嘘をついている

生まれたばかりのやさしさと
おぼえて間もない過ちに
うっすら、として
汗をかき


絶え間ほどよく
やわらかく
涙の意味が熟するよ ....
きみを知って
わたしのコトだらけでゴチャついていた引き出しを
まずは区分したいと思った
それはすなわち
シンプルになりたいということだ


きみを知って
つぎに シンプルになったわたし ....
きれいな箱のクッキーは
触れると
ぽろぽろ崩れる
シフオンケーキは
握り潰すと
小さくなる
薄荷のキャンディーは食べる気もしない。

お腹の中に収まった
お菓子は
もうお菓子じゃな ....
何もかも

灰に侵されて


ここ都の西
東京タワーの見える 丘陵は包まれて

驟雨に煙り
高層ビルは霞んだ

遠く 近く 雨垂れの音は
軽い放心に誘うから


純潔の水 ....
雨 音がする

沈みこむベッドの斜め上
伝い、叩くしろの音がする

煙草を吸う

天井からぶら下がる電気コードには
僕の息は微塵も届きはしない



 ふー      ーう
 ....
隣で何度もあくびをしては
「ねむたいの?」という
わたしの言葉をまっている
君の期待は
気づいても
気づかないふりしたから
さびしくなっていじけた
夜は長いから
携帯を鳴らすんでしょう ....
夜のドレープに裂け目が入る
夜明けが裾にそっとくちづけると
私はすべてを脱ぎ捨て
一羽の鷹になって飛んでゆく
まとわりつく冷気を翼で切りながら
あなたを求めて飛んでゆく


   私は ....
{引用=ふたりきりでも まだ
さびしいので
ラジオをつけると あなたは
雨音だけで充分だと言った}

愚痴を云わないけれど聞けない
つまらない女ですから
晴れ女でいいねと羨ましが ....
毛細血管
ひろがって
あし

お湯を足の間に埋める
それは
なみうちぎわにたつ
イメージ
体の隙間に埋めるかのように
ひとみ
波打つ
ひとみ
ひとみちゃん
ひーちゃん
ひと ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
継いで接いで輪影山影司108/5/21 0:38
月と地球のダンス青の詩人008/5/21 0:37
創書日和「器」[group]虹村 凌2*08/5/21 0:05
Flickerei Geist108/5/20 23:57
今すぐ生んで捨ててしまいたい。そらの とこ3*08/5/20 23:45
五月小川 葉608/5/20 23:22
背伸びした首草野大悟208/5/20 23:18
昨日うてた108/5/20 23:16
鼓動する信号あおば7*08/5/20 22:20
夜の声が銀猫10*08/5/20 22:07
そしてEtuji108/5/20 21:32
paint it black and whiteピート008/5/20 21:22
赤ちゃんの居場所ペポパンプ5+*08/5/20 21:04
創書日和「器」 つなわたり[group]ゆうと4*08/5/20 20:40
芳香のアロマノカリス海里208/5/20 20:00
家路麻生ゆり2*08/5/20 19:20
【傘のいいわけ】つむじまがり4*08/5/20 19:18
辻褄あわせの問いかけ水島芳野108/5/20 19:14
「 雨の日にはかなしみに服を着せ、 」PULL.4*08/5/20 19:05
【流れゆく人々】つむじまがり2*08/5/20 18:56
夕水小禽308/5/20 18:48
五月の薫り千波 一也9*08/5/20 16:40
知って唐草フウ6*08/5/20 16:09
チョコレート湖月2*08/5/20 15:52
浄雨アハウ408/5/20 14:44
天井の雨ふく108/5/20 14:41
ひろ君蒼木りん308/5/20 14:04
五月の鷹[group]石瀬琳々16*08/5/20 13:54
よしおかさく...21+*08/5/20 11:19
しのいめーじki008/5/20 11:04

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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