彼はたんぽぽの茎を握っていた
野原横にある水飲み場の小さなコンクリートの上で
彼の落とした帽子が濡れている
身をかがめて拾い上げたとき
握っていたたんぽぽが前触れなくぷちん、とちぎれた
 ....
風が鳴らす季節のインターホン
縁側に出てみると夏が立っていました
水で冷やしたスイカを差し出すと
種ごと美味しそうに食べていました

僕が卒業式の悲しいエピソードや
新入社員の苦労話を打ち ....
たとえば

お刺身を食べるとき
お箸じゃなくてスプーン


ちょっと一周走ってくるのに運動シューズじゃなくて下駄


私の隣で
昔の彼女との楽しかった思い出話を自慢気に話する私と付 ....
本の続きが読みたいと思ったので
部屋を出て外へ向かう
ポストの裏側に続きは書いてあった
また続きが読みたくなったので
デパートへ行く
エレベーターの壁に続きは書いてあった
(僕だってこんな ....
憧れの夜 夢みるは夜
人は光をともす
乳飲み子は眠る

眠りを妨げるのは 飢え
飢え が 夢からうつつへ
声を あげさせる

そうして光の乳房にすがることができたなら
 ....
雨の日ってなんだか重い
楽しい事なんてなんにもない

雨の日ってなんだか怖い
嫌なこと思い出しちゃいそう

雨の日ってなんだか辛い
映画でも見て泣いてこようかな



そう ....
             080525



すべての商いを忘れ
品川駅に行く
新幹線に乗って
旅をする
南から来た男が
北から来た男の顔を眺める
擦り傷から血が滲み
転んだのか ....
そうそう遠くへいけるものではない

自分に言い聞かせる
過去や未来に関心はないけれど
たゆまず足を運んでしまう場所は未来で
死ぬまでこころ寄せてしまうのは過去で

そう思案しているうちに ....
親子丼         死んで出会う親子    死んでもなお離れられない親子          母さん、また会えたね。 あれ?  そうあなたのお母さんじゃないの、、、             会いたく .... 大好きな大好きな雨の音。

恵まれた環境の中で聞く雨の音は
とても心地がいい。

こんな環境に生まれることが
できたことを感謝しよう。


大好きな大好きな雨の音。

いつまでも ....
では離れる。手術痕に最後の一文を貼る。セロハンテープで。もちろん透明な窓。鉄条網を抱えて、それは引き剥がした。他人の手が隣の座席に。手以外は手紙の一文に添えてある。

電報はこの瞬間にも心臓を青く ....
倒れてから半年
「紐をください」
孫にも敬語を使う
あてがわれた部屋で
『紐』の本に指を挟んだ

「趣味くらい」と彼の娘
わたくしの母
手芸用の太い編み紐を
渡したのは確信犯だった
 ....
自分は

1986年3月13日
群馬県前橋市生まれ
O型
身長178.0cm
体重60.0kg
大学の専攻は英語と男女共同参画
地元の小売店で働く
音楽とイタリアンが ....
いやなのです まぼろしにおもえて
  躍動するモニュメント と
      でっちあげた有機物 が

こわいのです タナトスにみえて
   浮遊するオブジェ と
       腐敗した無機 ....
暖かなコーヒー 
沸騰する苦い色の液体

牛乳をたっぷりと浸みこませ
ベランダで 爆発物を飲料にする

爆薬はカフェオレ
導火線は中南海

烈火のエクスタシーに浸る



雨 ....
帰っていく
町のともしびが
冷たくなって
帰っていく

月の出ない晩
朝まで
何の鳥を鳴かせよう
誰かがきた
また遠のく町に寄せる
手紙と同じ重さの波
海が近い
花 ....
あるとき私は、一輪のスミレだった
ひび割れたコンクリートの僅かな隙間に根を張り
強い紫色の花をリンと輝かせた
けれど陽の当たらない場所に生まれた私は
誰にも見つけられることなく
静かに枯れて ....
父さんと母さんが
結婚しようと思うまで
君はどこにいたの

その時君は
父さんと母さんの愛について
知っていたの

かつて僕も君の母さんも
君だって
つい最近までそこにいた
 ....
彼女との交歓のさなかに
私は蕾を発見した
中指ほどの大きさをして
しっとりと重い
唇で触れた瞬間
あの無音の炸裂音と共に
弾け開いたそれは
彼女の脚の間で
実に15センチはあろう
一 ....
空から新聞を配達した
鳥が
雲の匂いをさせて
日付変更線をまちがえて

落ちてくる
少しずつ速度を上げて
時はわるびれた様子もなく

記事が
ところどころ切り取られていて
それ以 ....
ひきさかるかやのやに
ほせとうすぐりよまい
ちきにゆるとさめすえ

ねのもうえになきとうすえ
むつくひにかしおとけおせ

ひくこえぎのわつづり
しにやりにせわたせり
とびちるこぼれるあふれる
亀裂は断続する黒点
から
ただれて
淡々と
丸いメロディ
一、二、四
円周率の汀に咲けなかった蘭の
つぼみ
ひらくたおやかな
ゆびへ
黄色い
なみだぼ ....
ひどく深い山奥に
その百貨店は建っていた
百貨店といっても実際にはよろずやで
それでも、食料品から最新のテレビまで
なんでも売っているのだ

ダムが出来ると
集落のすぐしたまで水面になる ....
貴方には大きく翔たく
翼がある
貴方にはやらなければ
ならない使命がある。

生きているからには
役目をはたす。
生きているからには
苦を共にする

くつろぎの時
力が抜け
頭 ....
{画像=080524153641.jpg}

人を判断する基本としての足首
ぼくの友人は足首で判断する
細い繊細な足首がキリリと力強く歩み去るのを
眺めるのが好きだ
太い力強い足首が折り重 ....
ときどき僕は
「やさしさってどこにあると思う?」って
生徒に聞いてみたりする

僕はにぎりしめた手を胸にあてて
コンコンとノックするようにたたく

生徒は了解したように
「胸のおくにあ ....
発生源は机の上の携帯電話
送信ボックスには謎の名前
ご丁寧にハートマークまで添えてくれちゃって
言い逃れようとする方が無理がある

902号室は荒れ模様
リビングに台風が吹き荒れる

 ....
かつて訪れた道は高架橋下、新国道へ続く。
記憶は、花を求めない。耕された田畑も求めなかった。
土地が深い眠りについていた二月の終わりだった。

乾いていた用水路には、水が流されている。
断片 ....
電話越しに彼女は言った
「私はアナタに支えられている」

ありがとう
嬉しいよ

でもね

僕は君が思っているほど強くないし
優しくもないんだ

打ちのめされて
倒れてしまうこ ....
明るい空から降る雨を
見ていると
青桐のみどりは
いっそう映える
あまりに明るいので
消えてしまいそうな花の色
五月の柔らかな光の中で
現れては消える面影
あまりに明るいので
まなざ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
たんぽぽ感覚友里納108/5/25 9:03
風鈴1486 1...4*08/5/25 8:32
それをなんと言うのか舞狐6*08/5/25 7:51
宛てられる葉leaf10*08/5/25 6:29
夜の歌に寄せてかとう ゆか608/5/25 4:58
雨降りの日cass2*08/5/25 4:44
あおば5*08/5/25 3:42
理解の彼方風船6号108/5/25 2:45
親子丼ヨウスケ108/5/25 2:25
雨の音xたろおx108/5/25 2:22
座礁黒川排除 (...408/5/25 0:53
縞田みやぎ4*08/5/25 0:18
プロフィール1486 1...2*08/5/25 0:09
Apocalypse(11)信天翁1+08/5/24 23:13
夜更けのコーヒーアハウ2*08/5/24 22:50
とちかんHitots...208/5/24 22:26
結城 森士108/5/24 22:05
宇宙人小川 葉008/5/24 21:46
“Arabesque”鏡文字108/5/24 21:42
あさっての新聞小川 葉3*08/5/24 21:41
おうぎのまい砂木2*08/5/24 21:10
 ささら鈴木308/5/24 19:22
あのポスト ( 2008 )たりぽん(大...18*08/5/24 18:31
苦しみが和らぎますようにペポパンプ11*08/5/24 17:47
足首の絞殺(考察)[group]beebee10*08/5/24 15:35
「やさしさのあるところ」ベンジャミン8*08/5/24 15:09
台風1486 1...1*08/5/24 14:05
三井、高架橋、下ブライアン1*08/5/24 13:44
ストライプピート108/5/24 12:15
五月の色フクスケ108/5/24 9:24

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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