お世辞が欲しいなら磨けばいいのにね、って
それは顔の整った少年が言ったんだよ
そしたら彼女は
わたしにゃ布がありません、ってさ。
{引用=
あてどない天井の奥行きに目を奪われ
僕ら ....
丑年の豚を目の前に
涎れを抑えきれぬぬぬ
関取並の腹の虫
残った残らぬ晩の飯
あら足元に青い鳥
モモ肉頬張りたい涎れい
骨パリパリス青い筋
焼鳥黒いなやyiゆyeよ
骨だけ白いな青 ....
人は懸意をする。
人は懸意をして
夜に眠る。
人は懸意をする
人は懸意をして
よるに眠る。
夕日のように落ちていきたい
そう林檎はいいました
恋をして
恋をして
やわらかなまま
目をとじて
うつくしい光を
まぶたの裏に
閉じ込めるように
閉じ込めるように
林檎の故 ....
わたしは
るすです
よばないで
へやに
とじこもり
じっとしている
ほんとうの
わたしは
たびにでました
じぶんのことを
さがす
たびです
こころだけ
たびに ....
あなたは指示語を何処に置き忘れてきたのか
こそあど
丸まった眼球一つ
舌の上で転がしている
ベッドの上で
または
恐怖の上で
かじかむ手は
森羅万象の申し子
食い縛る歯は
大地の怒 ....
泣きはらした様な空が
広がり
あたしのうちまたを
細い暖かい体液がまたながれて
玄関の先の土を濡らしてる
うすぎたない腕を
切れそうな糸のように伸ばし
母が若い稲のようにふさふさとゆれ
....
腹のハイフン カスケードの灯火
無灯火で走るバイク 顔面に穴ぼこの山
先人達がこともあろうか
絶縁地帯を山の奥に潜めた
湿地の山は
みるみるうちに山の麓の村を
魔界の虚心兵へと仕立て上 ....
ごがつのかぜ、ごがつのかぜ、
さあ目を閉じて
さあ目を、
開いて
すー
はー
空から、山から、やってきて
ほほを撫でて
河童が顔を出して
また ....
たった
1人しか
いない
君を
僕は
愛している
世界で
たった一人しか
いない君を
僕は
大切にしてみたくなった
探してみても
どこにも
いない
珍しい
君に
僕 ....
夜明けのまえで
ぼくらはくちづけた
扉もしまらぬうちに
つよくかたまる
きみを永遠つれ去れないから
普通の情事のふり
しわくちゃのシーツ
白い 波 涙 影
....
若草色に綴じこめた瞼のうえから
わずかに身をのりだして夜明けを待つ
もう 冷え切った息を止める必要もない
もう
五月だから
去年の金魚
紅い軌跡を残したまま闇に ....
そこにあるものは
全面を青く塗り潰した
あたかも絵のように飾られたもの
ある男は言った
ただの青かと
ある女は言った
涙の絵なのねと
子供は言 ....
肚、なくなって久しいが
これを求める人々があとを絶たないのを見るにつけ
渇望されていることを知る
現れる土壌でないことを
察していても
なお
ことばを
消したり書いたり
書いたり消したり
かんたんに
あまり深く考えずに
出来てしまう
空気みたいに軽くて
線の集まりが残るだけ
岩 ....
読んでも、何も感じない
何もつたわってこない
そもそも、それを詩と呼ぶべきなのかどうかは別にしても
そういう詩が多すぎる
そういう詩をよんだとき
僕が感じるのは救いがたい ....
眼と手をきつく結び
踏みだした一歩は鋭く響く
そのひとがもらした嘆息は
とても深く
とても暗かった
ひざまずき
そっと指先でなぞり合う
ハーケンクロイツ
悲運を思いながら
....
充電したい
携帯電話みたいに充電したい
奴は電源が入ったままでも充電できる
つまり力を蓄えながら働けるのだ
俺もできれば充電しながら働きたい
仕事中にこっそりエロサイトを見てる奴がいた
で ....
閉め切りのカーテン
何色のどんな柄でもよかった
ピーナツをかじりながら
大嫌いなジュースの作り方ばかり
ずっと思い出してた
信号機の跡には
いま
犬小屋が建っている
列車のとま ....
つらいと君を見に来ます
近所の家に咲いた
ピンクの君を
頬をよせて
温もりを確かめた
あの人のようです
振り返ると
あの人がいるようで
もういないのは
わかってい ....
誰にもない
私だけの思い出
誰にでも
ありそうな思い出
「I Love You」
カードが付いた
赤 黄色 ピンクそして白
バラの花束を
あなたは贈ってくれました
....
初めてのアルバイトのお給料で
私を1本だけ買ってくれました
彼は
あまり裕福ではないので
学校に行きながら働くことにしました
忙しくなって
なかなか会えない彼女
彼女に何かを ....
きみがふわふわと
優しい歌声を張り巡らすので
ぼくはバシャバシャと
激しいリズムを打ち鳴らした
やがて二つはしとしとと
美しいハーモニーを
一月(ひとつき)もの間
奏 ....
080527
立葵
夾竹桃
烏瓜
筍掘り
ミドリムシ
やなぎかげ
水の玉手箱
嬉しいたより
小判10枚
偽小判 ....
彼はある意味では強く生きていました
ある意味ではというのは
彼は痛みの神経を
遥か宇宙の果てにおいてきたのです
彼は自分の強さに自信がありました
それはもう何年も、
....
{引用=
青い夜道
降りしきるものに
真紅がまじり
花片を踏みしめ近づく
白い脚先
冷たい絹に包まれた
やわらかな しなやかな
抱きしめても届かない身 ....
いつもけがをして
ないてばかりいるきみには
まっしろなほうたいをあげよう
たいようのひかりでさっきんした
かぎりなくまっしろなほうたいをあげる
なんのくすりもついてないけど
きみのふかい ....
電車の あっち と こっち
{引用=す………
…き……
……だ…
………よ}
もう会えない
{引用=……なら}
じぶんがいちばんでなかったら
じぶんなど、やりはしない
二つのレンズを外して見る。
境界なんて空には要らない。
分かってやれよ利口な人。
本当は誰より無知なだけ。
『近視』
二つのレンズを外して見る。
景色は海の底にも似て。
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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