幸せを
かたちづくろうと
試行錯誤する
あるものは
小さなもみじの葉をイメージし
あるものは
太陽を創造しようとした
そしてあるものは
たおやかな流線型をつくりだし
巨大 ....
さめざめとないている君
それをみつめている僕
君のまぶたは垂れ下がり鼻からは透き通った鼻汁をだしている
その鼻汁をティッシュでおさえながら
君はさめざめとないている
「俺は君を福島の ....
ここに今、一つの時間という概念が存在する
過去に行くためにまずは言葉に変換する
するとどうだろう
言葉は半自由を得る
次に
未来へ行くために空想のエキスを啜る
すると ....
兎に角と戸に書く トニーと角
開け放った窓から風が吹き込む。朱に染まるフローリングを、冷たく青白い素足で踏み鳴らす。
部屋の隅から眺める鉄塔や、入道雲の様な鳥の群れ。影と影を縫うように走る半そでとランドセルが、甲高い声で鳴いてい ....
君は岡本太郎氏の『明日の神話』を前に
たった一人で写生している子供がいるとして
男の子であって欲しいと思うか
それとも、女の子であって欲しいと思うか
僕はどうしても
その子供は僕であって欲し ....
「せっこう」
あのしろいせっぺんを
たとえばたわむれにくちにふくんで
したをはわす
さくらんぼのくきがむすべないしたは
おずおずとたしかめて
ぎょうぎのわるいおとなんかたてるんだ
....
ドラマで
そんなセリフがあったのだろう
次男が
階段ごしに質問してきた
気のきいた答えでも言えれば
良かったのだが
ぼくは
じぶんの頭のうえに手をかざして
....
退屈に過ぎる日
空は暗く
降るか晴れるか
まだ
決めかねている
約40キロで
狭い道路を抜ける
エンジンの歌の反復
頁をめくったけど、次にはいけなかった ....
ぼくは人です。
こんな形の人です。
そして
こんな言葉を話します。
「あなたが
四角でも三角でも雨でも
黒でも二酸化炭素でも深い部分で愛します。」
雲の上には
命があるので
慎重に歩く
私は間違えて
けもの道に入って
母をさがした
いつか
私たちは雲の上で
照らすべき
対象をうしなう
それが対象とも知らずに
....
080531
不足した太陽を
100匁200円で売っている
皮肉な顔の
乾物屋さんの店先で
メートル法が施行されても
小学生は驚かない
学校で習った度量 ....
「雨に濡れても、構わないんだ。」
心の中でその人に そう言わせた
勝手に言わせた
頬に感じるよ
霧雨
一度きりだね
「雨に濡れたら、嬉しいんだ。」
....
{画像=080531001010.jpg}
思い出してよ
初めての感動を。
君は何からだろう?
僕はアリの行進から。
次々と穴から出て来るアリが
一列になって進んで行く。
通りの道の葉っ ....
お花が咲いてたの
綺麗なお花
白に黄色
色とりどりよ
青に散らばる
白に
奥には緑が見えていて
囁くように
その一枚一枚の葉たちの触れ合う音が
ひどく心地よくて
....
「水槽」
1.
とりあえずそこに
水槽(けっこう大きい)
を買ってきて置いてみた
魚はいない
でも「水槽」っていうぐらいなので
少なくとも水は必要だろうと思い
満杯にし ....
雨が降っているので
君を思うのはやめよう
天気がよくても
君を思うのはやめよう
勉強しよう
爪を尖らせよう
図々しくなろう
どうせ私に
大金は入ってこない
なら
君も同 ....
確かに君の口は動いた
「さ・よ・な・ら」
信じていいんだね
あの日、二人で落ち合ったホテルは
もう潰れてないけれど
あの日、二人で分け合ったホタテは
もう消化されてしまったけれど
あの日 ....
ぼくと太陽は仲間じゃない
日焼け止めクリームがお友達
高い所は好きじゃない 太陽が近いから
バナナは好きじゃない アッチの国でしょ
そんなに毛深くはないけど髪の毛は長いかな
尻尾が生 ....
ドンドが恩返しにとルリルしたクラリッサはそれはそれは良い値で売れました。
クラリッサはルリユールに使われます。メリッサの香りがするそうです。
クラリッサにも、ドンドの美しい瞳にも。
人生はなかなかうまくいかないもんさ
それでもなんだか楽しんでにこにこしていこう
遠くへと 遠くへと
どこまでも行ける気がして
ちょっとした約束なんて忘れちまうもんさ
....
教習所の便所の窓辺に
もう十日以上も
大きな蚊の死骸が横たわっている
無表情な丸い黒目
力の抜けた細い両足
広げたままの羽
小さい魂は
すでに
何処かを
{ ....
こんちはー
宅配便です
あら、寝てはりました?
どうもこんな祭日の朝早ようから すんまへんな
ほんならまず ココに印鑑お願いしますわ
ん? ああ、サインで ....
目蓋をゆっくり開く
再び動き出す身体
声が聞こえるんだ
僕に遠くから
呼びかける
僕に
その正体が誰なのか
本質は気にしない
ただ
深くその声を
受け入れるだけ
声に ....
水が
ぬるくなってしまう前に
しなければいけないことがあった
天頂から地平にかかる天蓋の
弧の延長線のところには 辿りつけないまま
目蓋の裏のカーブばかりを見ている
自分が 足り ....
ポテトチップポリポリ
チェリーパリパリ
サラミペリペリ
プリンはプルンプルン
スウィーツはパラダイス
ガーリックは931
ミートはヘブン
ジンジャーはガリガリ
ダイエット10k ....
曇天赤坂三丁目のアスファルトが罅割れ
世界をぶっ壊している
でかいカメラを積んでかけつけたリポート車が
次々と視界から消えてゆく
世界は窓から
....
みらいを信じる
またひとつ
永遠に近づいた
0は現象ではない
見えないものを
掴み取ろうとする
0は意思である
みらいを信じる
またひとつ
....
かたみに黙せば迷う言葉の方向 a
それこそ僕のひとを恐れる遺伝 b
どうか帰るな、鞦韆を去る{ルビ処女=メイデン}b
僕らの好きな父の劇場へ行こう a
偽アヌイのその劇場は木曜開演 c ....
鬱屈した僕のドロドロとした心は涙の海にしずんだ
青空の下のささやかな幸せは
僕を誘っているようで
拒んでいるようでもある
僕はどこに流れてどこで果てるのか
ふらふらと ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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