混沌を抽出したような
音楽に溺れていると

時おり

冴えた月光だけが支配する
澄みわたった湖畔の風景だけが
浮かび上がるんだ

ノイズとスクラッチと
サンプリングと器楽音
音の ....
見慣れた景色
窓の外

あの家の屋根から
少しだけ頭を出していた木も
過ぎ行く歳月を知らせるかのように
大きくなった


風のある日は
大きくうねり

晴れた日は
緑を激しく ....
仄暗い空を眺めながら焼酎を一口
煙草の紫煙が空を流れていく

鳥の囀る唄が聞こえ もう朝になるのかと
恐る恐る朝陽が空の色を変えて

変わらないものなんてないのだろうかと
独りもの思いに ....
肉のベン・ハー途中からだもん
もう頭もふやけてボリューム満点の水増し感
1つ冷凍しとこうか絆創膏が必要になった時
それを思い出せるようにペットの如雨露も一緒だよ
おえ、おえ、始まりそうなんだマ ....
僕は夜の海に船出する

たった一人で

目的地はあるものの
たどり着けるかどうか
わからない

それでも
船を漕ぐ

今までの人生に
いったん
サヨナラを告げて来た

僕 ....
あなたを守る星座に導かれるように
あなたは私を漕ぎ続けました

晴れの日も
嵐の日も

時には
涙をこぼしながら
漕ぎ続けました

朝日の照らす中
見える人影

こちらに
 ....
あなたは私を
漕ぎ出しました

心と同じ
真っ白な船です

会いたくてたまらない人に
会うために

どうしても伝えたい気持ちを
伝えるために

荒波の中で
あなたは思います
 ....
気象予報士の彼女は
雨女です
それでもお天気は
晴れの日は晴れなのです
全国的にお洗濯日和ですなどとコメントしますが
ほんとに晴れてていいのかしら、と
彼女はひとりで曇ります
休日はアサ ....
枕木の間に蒔かれた砕石
それぞれの名前は知らない
久しぶりに訪れた東京のそれ
が、今日の、そしていつもの。

「思い出せない」ということを「忘れてしまう」と言うらしい
だから「知らないまま ....
話せば話すほど

遠のく 砂丘を登るように
あの日の、あなたの言葉が刺さった
「やめだ」
私を独りにして去っていった
一緒に 連いて行きたかった
それがどんなに苦痛でも
やがて時は経ち
棘は抜けた
でも、塞がらない
今も癒えない ....
 


1ミリ2ミリを計るではないが
確かに
傾いていく肩だ

 さっき歩いた道はもう充分だし
 もう通んなくてイインだヨイインだヨ
 
リズミカルに弾いてみせて
わたしを追い抜 ....
窓の向こうの暗がりを
めまぐるしく流れてゆく
幽かな光の群れ

一日の終わりと
そして あたらしく
始まるための
束の間のひととき

仕事用のデータを
サーバに投げ ....
ただしいことが淫らにあふれる
バケモノの住むきょういくの場
がっこうはしゃかいの縮図
誰もが自分のことしか考えない
我が身を守る我が儘のせいで
ダレモガ悪事に加担する
セイロンが押し寄せる ....
きっつい臭いが
充満し
きっつい言葉が
行き来する
きっつい暑さ
風通し悪し
きっつい誘いに
ふらふら揺れる

きっつい道端
きっつい人ごみ
きっつい駐車事情
きっつい思い出
 ....
正しい知識を身に付けよう

それを正しい知恵に昇華させよう

たとえばそれが普通の人なら

私は普通になろう

正しい意見を持とう

正解を導き出せるようになろう

生きていく ....
燃える天気 曲った雲
恥ずかしい鎖線
身勝手な指の跡で掴まえる

すぐに体の一部になった
波の気も 重いものに息呑んで
舐めた際立つ静けさ 無限を変えてゆこうか
奇跡を起こす
魔法はなくて

過去のあらゆる
自分を恨む

泣いても唄っても
呪文にはならない


けれど
嘆くわたしは
詩を作り、また
思い出を自分の
世界に閉じ込めて
 ....
{引用=
しらないことを
反芻して、
反芻して、
のみこむ

ひさしぶりに
読んだ日記が
このあいだと
同じだった
変わらないのは
止まった時計
時差がまったく
ないのです
 ....
酒の宴の窓の外 
宵闇に浮かんで消える 
いのちの{ルビ花電気=イルミネーション}

窓硝子に映る人々が 
杯交わす晩餐は 
遠い日に想い出される 
束の間の夢 

夜風の吹く 
 ....
道の向こうから 
傘を差す若い婦人が 
ベビーカーを押して来る 

雨に濡れないよう 
ビニールの幕に囲まれた 
幼い女の子 

傘を忘れ 
日常の雨にずぶ濡れ 
靴下も湿った僕は ....
自分たちだけが
正しいと信じている
あいつらから
感じるのは
人のよさそうな顔の裏側に
見え隠れしている
肥大した自己愛
そこに膿のように蓄えられている悪意
そしてその後ろ側には
居 ....
半世紀いきながらえた海猫の、オペラ調の鳴き声。
さっきまでベンチで泣き崩れていた詐欺師の男は、
両手じゃ抱え切れないほどの花束を手に、
明かりの灯る雑踏へと消えた。そして、
通り一本隔てた向こ ....
海だった

湿度百十五パーセント
水蒸気の飽和したの六月の風
ビルに囲まれた灰色の世界に
潮騒と潮の匂いを届ける
風が吹き抜けるこの街は
海だった
気付いた君
ぬめつ ....
                080614



早朝
練習している間に
引き抜かれた
自然薯
生のままで囓られる
ガジガジ

蜘蛛の巣
聖徳太子の真似をして
ヘッドフォー ....
碧色の風が丘を吹き抜けるとき、
あなたは穏やかな夢を見るだろう。

掠れた声で泣きじゃくりながら
それでもまた、まっすぐと前を見据えてほしい。
溶け崩れるような崩壊の音に耳を傾けずに
波の ....
糸を手繰り寄せたら誰もいなかった

箱庭の底で空洞の心を
横たえて寝台で眠る
かつては赤い花が咲いていた
幻想に魅せられ
悲しくも切なく踊れば
時は流れ枯れ

散らばった破片の
そ ....
誕生日
クリスマス
結婚記念日
何かとお金がかかるけれど
贈り物をするには便利でいい
イベントがそのまま口実になる

アンティークのレスポール
ゴールデンレトリバー
 ....
黒い雨が止まない。
傘は穴開き視界はバラバラ。
不思議な顔で天を見つめ、
非日常を飲みこむ眼。
酸化していく町並みも、
溶けていった有機物も、
憶えておかねば。消えてしまう。


青 ....
ゆら、と、
闇の中で黒が動く気配、
みどりの光点がふたつ、
ケヤキの根元にうずくまる。

杖はニワトコの枝、
髪に飾るのはキツネノテブクロ、
はだかの胸に塗りたくる胎児の脂肪、
そんな ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
湖畔kauzak8*08/6/15 11:44
変化舞狐11*08/6/15 11:09
空。月夜乃詩音108/6/15 10:49
ナショナル枯れ乞食キリギリ108/6/15 9:49
@船 Ⅲ貴水 水海208/6/15 9:25
@船 Ⅱ008/6/15 9:24
@船 Ⅰ208/6/15 9:21
雨女[group]yo-yo4*08/6/15 5:44
駅・品川にて[group]たりぽん(大...6*08/6/15 1:07
_短角牛108/6/15 1:02
女王の真実秋也008/6/15 0:59
夜の散歩縞田みやぎ5*08/6/15 0:57
無題7*08/6/15 0:51
たえがたくうたわれたうた木屋 亞万2*08/6/15 0:16
日曜市北村 守通108/6/15 0:02
生きている本分短角牛308/6/15 0:00
燈り十二支蝶008/6/14 23:45
魔法が消えた日曳舟208/6/14 23:28
恋と退屈ゆうと4*08/6/14 23:27
蛍の光 服部 剛308/6/14 23:21
向日葵 308/6/14 23:13
虚無の実在ジム・プリマ...208/6/14 22:52
ウミネコプテラノドン608/6/14 22:36
水風朝原 凪人7*08/6/14 22:19
自然薯の太る季節あおば2*08/6/14 21:06
碧の戯言、碧のしるべ。水島芳野208/6/14 20:38
箱庭に糸AKiHiC...308/6/14 20:23
リボン1486 1...3*08/6/14 20:02
『成虫』東雲 李葉2*08/6/14 19:57
あと何本佐々宝砂308/6/14 19:43

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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