玄関の靴箱の上に
ふくろうを飼っている
餌もいらない
水もいらない
糞もしない
木彫りのふくろう
畑の胡瓜よりも世話がかからない
木彫りのふくろう
だけど、夜になると
目が光る

 ....
このへんな匂いは何ですか
ああ
満開の栗の花

朧月夜に
ああ
満開の栗の花

血液にアルコールが混ざって
ああ
満開の栗の花

天狗の鼻をかじった
ああ
満開の栗の花
 ....
高層ビルから
突き落とされたようなドラムで
僕の心臓を叩きつけてくれ

通り魔にグサリと
殺られたみたいなギターで
僕の鼓膜をつんざいてくれ

教室で散弾銃を
乱射したような言葉で
 ....
双つの花
遠い鏡の前の影
目を閉じ 何かを言いかける
双つなのか ひとつなのか


空の上の上の音
集まり来る曇を見る
道が交わるところで目を閉じ
窓のかたちの白い火を見 ....
あなたが
私を降りる日がやってきました

晴れた穏やか日も
嵐の日も

私はあなたとともに
進みました

着いた地は
新しい居場所

慣れない地での
不安もあるでしょう

 ....
一人
船出した僕を見ると
かわいそうだと
人は言う

そうさ
僕は
うつむきかげん
濡れた靴先
見つめてる

船が波にもまれる

それでも
美しい星が見える

大いなる ....
赤が一片川に落ち
薄紅の花弁に早変わる
埃絡まる土上で
萎れ果てぬ事のないように
全て集めて水に還す

薄紅ひらひら翻る
川流に抗い下り行く
朝陽染み込ませたかのように
辺りをほんの ....
長いこと 時間はたった


ずいぶんと 睫毛も 声も 痩せてしまったね、と笑う

それすらも

全部両手で抱えて持ってゆきたい 日常の風景のひとつだった



おぼつかない足取り ....
こんなことを言おうとしたら
あなたはどんな顔をするだろう?
目を落とし、少し淋しそうに
僕のことを抱きしめるかな?

別に悲しませたりしたい訳じゃないんだ。
ただ単純に知っておいて欲しいか ....
きゃはきゃは と小さな笑い声がした
留守番をしている日曜日
レースのカーテン越しにガムシロップのような
とろりとした陽光が射していた

読んでいた本を伏せて
誰もいないひんやりとした畳を這 ....
私は
何でも出来るのに
何もしないから
何も出来ない

私は
本当は優しいのに
優しくしないから
本当は優しくない

私は
真面目な人間だし
面白い人間だし
周りの評価だって ....
ぼくの「片思い」は勘違いでした。 
目の前のあなたに 
「なまのこころ」で向き合い 
瞳を合わせる時 

互いの胸の両端は 
よろこびの糸で 
くいっ と結ばれました。 
火のみ
火のまま
始原と同じ勢いで
燃え続けている

口は知ることにより変わってしまったから
音の響きに意味を持たせてしまう
愛しさも
熱情も
それらしくまとわせてしまう

無邪 ....
「次のニュースにまいります」

淡々とした口調でアナウンサーは暗いニュースを読み終え
明るい話題に切り替えた

よくある日常の風景

僕は暗いニュースが風化してしまうことが

ただ  ....
 

あたし象がなくのをきいたことがあるわ

ミルクが冷めるので
君は急いで言うのだった

カーテン 君の室内とその壁

日が射しても 虫がいない日が多いので
もうテーブルクロスは ....
{画像=080617003626.jpg}
かつて私の心は安らぎを知らず、
盲目の内に両手は前を探っていた。
手は悴(カジカ)み、
指先は熱い火傷を負い、
心は暗い深淵の内に浸かっていた。 ....
眠りにつく時、思い浮かべる
どんな夢を見よう
目を閉じて 
少し集中
・・・そこには優しい面影
そして寄り添うように僕は体を預ける
もたれるように 呑まれるように
意識が遠退く感じ
優 ....
あれは確か午前四時ぐらいだっただろうか
明け方急に目が覚めたせいか
喉が渇いていたので冷蔵庫へ直行した
しかし半分寝呆けていたので
ペットボトルと焼肉のタレを間違えて
思いきり飲み ....
わたしのははは
おうたをうたいます
ねるまえにかならず
 いいこ いいこよ ねんねしな

わたしはめをとじて
すぅすぅこきゅうします
はやくおうたをとめて
 かわいこ かわいこ ねんね ....
ハルサリ、君たちもまたエフェメラと呼ばれるのだね
昆虫で最初に翅を獲得したグループの一つというなら
どんな翼竜や鳥類より地上で最初の翅じゃぁないか

奇しくも春の枕詞、カゲロウよ
五月のメイ ....
あなたの描いた世界を見ました
それは小さな小さな世界でした
あなたはそこで一生懸命に前を向き
そうしてその世界に落胆する事も
何かを望む事もせずに
それでもひた向きに生きたのですね

私 ....
ゆれる景色の中で
溶け出す静かな氷
「つめたい」
そういった君の目には
小さな水たまりが出来ていた

風の穏やかな朝に
流れた大きな雲
「きれい」
そういった君の耳には
青色の耳飾 ....
大人は許されている
お酒もタバコも夜更かしも

子どもは許されていない
お酒もタバコも夜更かしも



大人は許されていることを知っている
だから大人は節度を守る

子どもは許さ ....
いい夢
いい夢
小さな目
見ている
先には
空の雲

いい夢
いい夢
小さな手
吹いてる
鍵盤
ハーモニカ

いい夢
いい夢
何の夢
今は
お休み
ぐっすりと
 ....
昼食を終えた 
車椅子のあなたを 
ベッドに寝かせ 
おむつを開けば 
あふれるほどの排泄物 

「先輩ちょっといっしょにお願いします」 

腕っぷしのいい先輩がやってきて 
拘縮し ....
生きるという事は死を目指すという事
生きているから死ねる

死は僕たちに何を齎すのだろうか
朽ちてゆく内側、精神は侵蝕されて
過去の出来事に微笑み
懐かしい声に腕を伸ばす

気付かされ ....
距離を測れ、


幼さに比例して。




息を保て、



情熱の続くだけ。







過ぎていく月は

もう満ちない
抱きしめてやると

思ったよりも簡単に

くずれるときの声を出した

髪の毛から

あまい胡瓜の香りがする

たがいの爪で

たがいの肉にわだちを描いた


俺は十八だっ ....
なみだに暮れる

きみは宝石さ

きみは乱れる

僕はふしだらさ


(晴天のした)

ほんとうの気持ち

(こわかった)

伝えられないから


しあわせならいい ....
街道の植物と

雑居ビルとのあいだを

雨上がりの

ひんやりとした橙のなかを

昔の

小学生のころの

社会人四五年めの

きみを追った

なにもかも成功した

 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ふくろうと月光小原あき5*08/6/17 14:16
まんくわいの栗の花蒼木りん308/6/17 13:42
ライヴハウスかいぶつ108/6/17 13:21
遠い名前木立 悟208/6/17 12:43
@船 Ⅴ貴水 水海208/6/17 12:32
@船 Ⅳ008/6/17 12:31
流花1*08/6/17 11:43
花火[group]もも うさぎ2208/6/17 10:06
家族山田隆208/6/17 4:16
テレビのこと吉田ぐんじょ...908/6/17 3:14
私はにん げん308/6/17 2:59
いとむすび 服部 剛4*08/6/17 1:36
たえがたくうたわれたうた楢山孝介4*08/6/17 1:10
紅く染まる心知恵7*08/6/17 1:03
こいびと縞田みやぎ7*08/6/17 0:50
目病(メシ)いの口上[group]beebee5*08/6/17 0:33
繰り返す夢はtatsuy...308/6/17 0:32
中毒1486 1...3*08/6/17 0:20
たえがたくうたわれたうたそらの とこ6*08/6/16 23:49
ハルサリ海里108/6/16 23:00
告白プル式5*08/6/16 22:56
あなたの事3*08/6/16 22:55
大人になる相良ゆう1*08/6/16 22:55
夢見る小鳥プル式1*08/6/16 22:54
不思議な風 服部 剛408/6/16 21:43
生to死AKiHiC...108/6/16 20:38
この恋桜瀬ろろ3*08/6/16 18:40
いまも何処かで吉岡ペペロ1708/6/16 18:09
伝えたい008/6/16 18:08
五反田をあるく208/6/16 18:06

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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