ある少女は微笑みながらこう言った
「私は中途半端に死にたい死にたいと言って、リストカットをするアナタ達とは違うのよ」
そう言い残して らんらんと 足取り軽く階段を駆け上り 屋上へ行った
....
雨が降り始めたと思い、傘をさす
ぺたんっぺたんっ
それはスタンプたち
地面の所々に少しづつ、きれいな幾何学模様が現れる
増えて繋がっていく黒い模様に引き寄せられるように見入っていると
徐々に ....
記念になるからとバザーにて
米
3合も炊けばまぁよござんす
千年
ひたひたみずの何処にか底の
うんこ
ほんとにあると思わなかった
げりべん
明日から昨日みたいなもんか ....
その町は、塩で出来ていた。
塩で覆われた町は
夏なのに雪で覆われたように白い
塩の町の
美しい庭を持つ一軒の家
美しい庭には緑のつやのある植え込みがある
家の ....
札幌を走る
日曜の夜に走る
学生の歌が聞こえる
街に響いてる
困難の度に脱皮して
抜け殻が奇しく光ってる
どこかに どこにでも
僕がいて 僕を知っている
僕 ....
毎日をさかのぼる
一瞬があらわれない
そう出て来ない
さかのぼるから
には、そこにみなもとがある
けれど
ららら
ちょっと歌っていたら
買い物を忘れた
買い物も買われるも ....
ふっとうしている
ね
ふっとうしている
で
しょう
ね
ね
ね
木が
そこから
俺のような
声がする
黙るな
それ以上黙るな
息をしてろ
ふう ....
街を濡らす雨
叩いているか
あらゆるリズムで
冷たい夜半
霧雨を縫って歩く野良犬
おまえは傘
あらゆる名前を拒んだ空との境界
捨て去ってもその姿に
切り抜かれた水溜まり
この皮膚 ....
艶めかしく
雨に濡れた髪
差し出された謝罪の言葉と赤い傘
どちらも受け取らず
ただ
あなたを誘惑してる
濡れた髪
言葉も傘もいらないの
抱き締めてほしいだけ
....
何かしらの方法で紡がれる言葉に
時々、ほんの時々だけれど
胸を締め付けられることがある
苦しくて でもどこか惹かれる言葉たち
心にリンクするってこういうことなのだろうか
どんなに閉じ ....
お好きでしょう?
と、高みから言い下ろす、雨の
密かな祈りは
花と花の陰へ、葉と葉の陰へ
しと、しと、黙られてゆく。
紫陽花から立つ水の匂い。
後戻りできない蝸牛の渦巻 ....
傍にいてもとってくれぬ夜に、
わたしの赤いあやとりが、ゆるり、たわむ。
想像の余地を失った惑星の軌道みたいに明確に、
ゆるり、
たわむ、
床に、
指の、
床にうず ....
おまじない
君の名前を書く
君の名前を書く
君の名前を三度書く
そうしたら
嬉しくなって
なんでも叶う気がしてきた
信じられる
信じられる ....
数多(あまた)の田は
既に水が張られ
夜ともなれば蛙が鳴き、
やがて狂おしいほどの肌の火照り、
野鯉を釣った後の
烈しい血の騒ぎも抑えがたく
儀式は、六月のうちに
さも義人を装って
....
今までたくさんの詩を読んで
そこからいろいろなことを感じて
詩を書いてみたいと思い立ち
様々な詩を書いてきました
書いたからには
読んでもらいたい
認めてもらいたい
そう思うのはいけ ....
予定通りの強い雨が
予想以上に私を責めた
甘えた子供を何処かで捨てて
寂しい大人を背負って濡れた
気づかぬ内に壊れた夢は
紅く錆びて巡ればいい
眩暈のするような強さで
眠りを忘れ ....
湿り気のある空気が押しつけて
暗い灰色の空から落ちてくる
細い糸のような雨
歩道にあたり
無残に砕けて
この大地を黒く潤す
雨の残骸が田畑で生きて
静かな雨脚に日本の雨季はし ....
おとなになるから。
もう泣くのは止めるのだと
きみは言う。
ぼくたちはまるっきりこどもで
お互いの身体に恐る恐る手を伸ばしながらも
やっぱりこどもで
おとなになりたいのかと ....
小さな頃から
オシロイバナを身にまとって
教室へ向かう道の途中
家へ帰る道、夕焼け空の下
遠くに並ぶ影が羨ましかった、よ
あれから、数年
オシロイバナは ....
爪先で掻き分ける、
さりり、
砂の感触だけが
現実味を帯びる
ひと足ごとに指を刺す貝の欠片は
痛みとは違う顔をして
薄灰色に溶けている
こころの真ん中が
きりきりと痛んで
....
赤に黄に僕の空を染め上げた
染め上げていたその欠片
欠片はアスファルトの上、ガサリ
ガサリと老いた祖父の手
手の皮膚の色と手触り
手触りすらもやがて朽ちて
朽ちて残る細い細い骨 ....
はじめは
音もなくただ
切り取られた絵を
見ているようだった
気付けば
あたりいちめん
降り続いていた
ほそく長い銀色の
むせ返す空気を
土に
留めておくように
....
愛情より愛憎
憎しみが無ければ愛等生まれない
愛しているよ?
だから余計に壊したくなる
何時だって僕は、
如何して君を壊してあげようかと
其ればかりを考えている
ねぇ僕は、
....
空が晴れていることを
飴玉にくるんで
青葉を打って落ちる
雨が
夜
ヘッドライトが近づく路上で
浸った黒さの中で
金色の連弾が
跳ね上げる音は
かき乱す
裏側 ....
ぼ
くははしる
ヨコ線の日々をはしり
ぬける
はしるよ
よつあしで
どてのうえは
快晴だ
僕は宇宙を持っている
体の中に宇宙を秘めている
其処には地球があり
空があり 大地が広がっている
季節が巡り
花が咲いては散る
風が吹いては止み
波が荒れては穏やかになる
川が ....
以下略とかかれた中に
コトコトゆれながら
姿をととのえて
目線を前に向ける
遠くからくるものの予報と
今から行われる今日は
ゴールの前に立たせながら
端から走れと耳打ち
涼しい ....
(波の音、)
過ぎゆくものを
尊しと思いつつ
記憶も躊躇いも
心に残さず
静かなものにこそ
いっそう厳しく答え
逆巻いてくるものには
烈情を抱かず
(漁火 ....
{画像=080622022551.jpg}
今日もまた
窓硝子に映った自分を見て、
少し微笑んでみせる。
いつもの挨拶
いつもの仕草、
駅前の喫茶店の指定席、
リングノートに ....
カタヤマくんはジャングルジムのてっぺんが好き
ここのジャングルジムは幼稚園のくせして子どもたちが登るにはちょっと高すぎるので
てっぺんまで登れるのはカタヤマくんくらい
カタヤマくんはてっ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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