吹きかけた爪先に
 白色の灯ること

 雪つもり
 灰つもり
 光つもり

 遠く一点
 羽の音
黒い鉄格子に身体を押し付け
晴れ過ぎた空を焦がれる、其の目に 痛みさえ覚える 
あぁ きっとそうだ

錆び付いた目を揺らし
此処から出れないと知り始めた
後は鳴くだけだと言って
目を閉じ ....
光る様子を
じんじん
と言って追っかけて
転んで擦り傷だらけになった
この川沿いには今でも
白いホタルブクロが咲く
目を閉じてひとつふたつと数えると
す っと
あの娘の
笑顔が浮かん ....
かれらは実体のない闇を
ハーレーにまたがり、疾駆するライダー
おのれの直感を信じ
自由を標榜し、暗い闇を疾駆する

ときに、みずからを絶望のふちに落とし
ときに、沸きあがる激情のままに
 ....
今日ピアスをあけてみた

ほんの小さな反抗

私たちには翼があるんだ

臭い鳥かごみたいなとこに閉じ込めないで

大人になったとき飛べない人間が多いのは

翼が音を立てて剥がれてし ....
静かな森の夜
美しい花々の庭を通り
白い砂利道を歩いてゆきますと
古びた像の前へさしかかり
ひとすじの風が
私の耳に何かを運んできたのです

はっきりとした意識はありませんが
ぼんやり ....
太陽を眺める/彼は仰向け/
で/空に銃を向け、
俺に言った。(こっちを向け。)

俺は言った。おとなしく(帰れ。)
彼は銃を上に向け、
去って/いった。
「あの頃、陽炎が消えて、跡には日 ....
友人宅に泊めてもらった夜
隣の部屋から何か音が聞こえてくる
床や天井が軋むような音がずーっと
それに何かの気配も感じていた

翌朝、友人に聞いてみると、
隣の部屋は空き部屋だという
それ ....
公園のブランコが濡れている
灰色の空が水溜まりに映っている
飛沫を上げて走り去った車に
靴下の中までびしょ濡れ

今頃君はなにしているのかな


あれは確か去年の6月
ち ....
ぶつかるならば消して消されて 
チェス駒を進めるよに
規則的に混雑を闊歩したいよ

--------

時間が間延びしてしまったので
一刻一刻を回収している
処方された薬があまりにちっ ....
在ル空のシキ彩、滲み


無シキの花、摘む


箱庭の景、色
いつものサンマルクカフェのまえ
死ぬのはいつも他人ばかり

なんだかおしっこの匂いがする商店街の
つみ重ねられた赤レンガの壁のみぞを目じるしに
どのくらい伸びたかなんてやってみたかったから
 ....
?
新宿のアルタ前で見知らぬ人が掛けてくる声のなかには
少女たちの音階がひしめき隠れている

?
原始人の言葉を買い取った文学者は
次の日からマッチを擦って大切な論文が書かれた原稿用紙に火 ....
?
せかいが
海のなかで
おるがんをひいている
けれど少年の手が
水を掻きわける音で
それは誰にもきこえない
それは誰にもきこえない
いかだだけが知っているひみつ
それは誰にもきこえ ....
思い出し笑いを
小さな箱に詰め込んだら
いつかのクリスマスプレゼントの
きれいなリボンで飾ってあげる

右手には甘いキャンディ
左手には苦いチョコレート
どっちもあげない
どっちもあげ ....
君がいいよと
すすめたものを
いいなと思える。
うれしいな。
深夜、道路に沿い
一定の間隔を空け
点在している電柱
備え付けられた電灯は
足下を夜毎、照らし続けている

その灯りは何を照らしているわけでもなく
何を明るみに晒しているわけでもなく
 ....
         こころ
         を尋ねて
         こころに
         打たれて
         場所を超えて
         時をはなれて
        ....
白いシャツの腕をまくりあげ
太陽を肌の上に滑らせる
二の腕の火傷のあとが

額を太陽光にむけて
第三の眼を養う
速読の技術

午前中の爽やかな空気を腹いっぱい溜める

心をまとめる ....
 真実はどちらにもスパイスとして含まれている
 どちらを選んだからといって外れにならない
 負けはない
 しかしその先に敗北似の
 地雷が仕掛けられていることもある
 選択後スパイスは強 ....
濃いほうのお父さんの
ガハハな笑顔もいいけど
やっぱり私は
うすいほうのおとうさんの
静かなほほ笑みが好き

声に出して呼ぶと
両方振り向いて
うすいおとうさんが
所在なさそうに下を ....
早朝
周囲があまり静かなので
ちゃんと他の人が生きているかどうか
確かめるために
始発の電車を見に行く

路上に
昨晩お酒をのみすぎた人が
うつ伏せに倒れている
マネキンみたいだ ....
いっしょーけんめいやってる人を
いっしょーけんめいバカにする人がいて
意味不明な戦いが始まる
で 俺らはちょけて背中に酢昆布のタトゥー

ベイビー達はだまっちゃいない
ベイビーたちはだまっ ....
うっそうと繁った木々は
絡まりあって
もはやどこから始まっているのかわからない

しんせいなもののように
べったりとした朱い鳥居が立ちはだかっている

すぐ傍には側溝があって
いやなに ....
 ある朝家を出たのさ
 もう戻らないのかもしれない

 この道は長く 
 そして時間の流れは早いね 
 もしかすれば本当のゴールには
 永久にたどり着けないのかもしれないね

 いっそ ....
僕と踊りませんか?
産まれたての死人が言った
もう一度、聞き直そうとしたが
既に腐り始めていたので
棒でつついてそれきりにした

でも本当はすごく嬉しかった
素敵な言葉だなと思った
だ ....
静かに醒めながら燃えていたい
夏の陽射しに身を溶かしながら
冬の大気にカラカラに乾きながら

感性は既にブスブスと燻されて
炭を纏って汚れちまって
地肌なんて見えはしないしそのうえ
燻さ ....
熱を受け止めたアスファルトに
裸足で触れる。

それは ほんの少し生温く
でも 夜の風には逆らえず
この体温を奪うように

冷たく冷たく、
消えてしまいそうなほど。



 ....
たかが女の髪ひとすぢ と
スウィフトは(そういえばドジソン先生も)
書いておられましたが

粉砕され漂白された木質繊維にさえ
人の思いこめられるものな ....
真昼の魔女の集会 原色の森で
あたしたちはお互いが魔法の箒
老いぼれた蛇は立ち枯れの木にすがりついて
あたしたちを遠巻きに見てる

太陽と雨はあたしたちを祝福する
雨のしずくを髪に飾って
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
黒点敷彦008/6/24 21:47
籠鳥の夏梨玖0*08/6/24 21:07
ヤマホタルブクロAB(なかほ...408/6/24 20:41
詩人寅午008/6/24 20:22
ピーターパン症候群[group]愛心3+08/6/24 19:41
森のバイオリン弾き508/6/24 19:31
陽炎と、日々結城 森士008/6/24 19:12
軋み  guchi_...008/6/24 19:08
1486 1...1*08/6/24 18:46
チェス駒・薬・真夏・宝石こうや4*08/6/24 18:01
いろ。108/6/24 16:45
lady maid土田008/6/24 15:45
羊水記Ⅱ008/6/24 15:43
羊水記Ⅰ408/6/24 15:41
×××大覚アキラ8+08/6/24 12:51
すきもち子108/6/24 12:46
電柱かいぶつ208/6/24 11:37
試み  5るか2*08/6/24 10:43
太陽光アハウ4*08/6/24 10:15
樹形図doon008/6/24 9:59
おとうさんレプリカ佐野権太11*08/6/24 9:57
始発を見に行ったときの話吉田ぐんじょ...12+08/6/24 9:55
へいudegeu...108/6/24 9:40
神社とチャーリー吉田ぐんじょ...708/6/24 8:49
ある朝 旅にでたのさHiroYa...008/6/24 8:17
舞踏会かいぶつ2+08/6/24 7:53
感性kauzak6*08/6/24 6:17
太陽の力Izm308/6/24 3:47
たかが私の佐々宝砂508/6/24 3:04
きつね雨108/6/24 3:00

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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