らくなほうの
みちを
えらびました
けわしいほうの
みちを
えらんだひとが
けがをしながら
きれいなはなを
つんできました
うらやましくも
そうでないとも
つかな ....
そっと
そっと隠した君の笑顔
けれど僕には見えていたんだ
そっと
そっと隠した君の本音
けれど僕には聞こえていたんだ
ずっと
苦しんででも生きてきた
....
なつかしい猫
いつか啼いていた気がする
私だけの思いが影を引いて
路地を今曲がってゆく
そんなに淋しい瞳で
私を見つめないで
やさしく撫でてあげたくなる
さしのべた指先を ....
虹が燃えているのを
ぼくは想像する
その思考と同じ速度で
閉じた瞼の奥で
火薬の匂いが湧きあがる
銀河の向こうがわで
死刑囚が馬鹿笑いする
光の届かない深海で
眠り姫が森を思い出して泣 ....
薬にも毒にもなる時間
時が解決する時も
時が決別を決意することも
どんな時を過しても
一瞬のすれ違いで
別れてしまう
どんな
運命的な出会いをしても
どんな情熱的なキスをしても ....
地獄の水は温かい 蚊が隠さず云った
振り向けば 俺が居て ジャジャジャ
鉛筆は筆で画いた ジャジャ
無中色へ
帰りあたいたんだ
空中の水は温かい 世界は地球だけ
信じたそう人は ....
半分カーテンにるくまって
開けた窓から顔を出す
朝の街
動き出していて
人はレゴのブロックみたいみらい
空気は
いいコトある日のにおい
おーーーーーーーーーーーーい!
叫び ....
休む間もないバイトのシフト
朝から晩までタイトなスケジュール
単調に繰り返す毎日の中で
青空が呼ぶ声がしたんだ
理由なんて必要ないよ
後から書き足せば問題ない
今風の合 ....
細い路地に入ると
食事処がぎっしり並び
人々の賑わいから
昭和の匂いがぷうんと漂う
頭上の鉄柵に
取り付けられた蛍光灯は
細い路地を仄かに照らす
油汚れの壁に描かれ ....
沿線に建つ安普請のアパート
かたかた揺れて
かき消されたラジオからの古い曲に
毛布にくるまりながらそっとツッコミをいれた
いいえ、わたしは東京に住んでいました
やっぱりまぶしい時期
....
時折街を吹き抜ける
生ぬるい風の嘲笑を背に
雑踏に紛れた孤独な旅人は
口を結んで今日も
スクランブル交差点を渡る
( 寂しさは 今にも唇から 溢れそうだ )
古本屋の棚 ....
銃声の響き渡る夜に
愛するあのコが殺された
ぼくの世界が コナゴナになった
ぼくのすべてだった
昨日だって 2人抱き合っていたのに
空も青かったのに
きみの温度も くちびるの感触も
....
夜に触れる
寝室から抜け出して夜に触れる
ねころがってお酒に手をのばして
我慢してばかりの貴方にふれる
お疲れさまって言って
一緒にお酒のんで
ぐちゃぐちゃになって
明日を忘れて
....
分厚い雲が
くすんだ夜空を
ゆっくりと
丁寧にふき取っていく
鮮明になる
星たちのささやき
みんな
ひとりぼっちの
青い星の行く末を
案じている
風がとてもつよいので
窓をしめて
新聞紙のうえで爪を切る
あれから、
手のひらを丸めるくせがついて
そのくせ伸びるのは
はやくて
パチン、パチンパチ、ン、
的をはずれ
飛び散 ....
意志なんて薄弱さ
いろいろ考えが変わりながら
柔軟な思考と呼びながら
僕は僕が気持ちのいい立場を作っていく
ちょっとずつ変化して
十年前とは真逆になって
それでも良 ....
聞こえてくる
悲鳴のような心の叫びが
響きわたる
耳をつんざく 誰かの嘆きが
遥か彼方 天空の果てから
泣き喚く涙が降ってくる
この世のすべての悲しみと痛みがここに集結して
誰にも聞こえ ....
1通のケータイメールから
「今日飲み会やろうよ」とともなくやってきた
時間が合えば誰かがやってくる
ぼくらは何を共有したいのだろう
ひらひらと舞い上がる花びらは ....
泣いていいのよ
とお歌が言うから
泣きました
ら
母はお止しとお尻を
パチン
とぶちました
泣きたかったけど
母の手が痛かったので
私は
自分の部屋へ駆け込む間もなく
口元を
....
忘れたい 忘れたい といつも思うのは忘れたくないから
愛らしい 愛くるしい 懐かしいが別のコトバに変わる
一枚の写真 汚れたルーズリーフ
夢見た後で辿り着く先は いつも同じ
僕ならまだ ....
あの子は
気分のいいときも
泣きたいときも
海を見に行った
ブレーキの利かない自転車を
力いっぱいこいで
砂をかんでぱたりと倒れた
のは初夏
そこ ....
知らないなんて言わないで
ちゃんと あたしを見ていてね
一人になんてしないで
壊しちゃいそうだから。
あなたは いつだって
煙草の煙越しに微笑う
あたしは いつだって
霞ん ....
さようなら と
行かないで と
触れないで と
抱きしめて が
ごちゃ混ぜになって
降ってくる
答えを求めて見上げたけれど
空は蒼く輝くだけで
代わりに ....
白い石畳が光に溢れ
行き交う人々の顔が
白色に洗われていく
追い抜いていく
自転車から
黒髪の流れ落ちて
梔子咲き零れる側を
歩く、口無しの恋心
ため息の後に芳香
機が熟 ....
呼吸を
水に沈めて
言葉を
あきらめた
君は
知らなかった
僕は
見ないふり
苔むした
二つの記憶
なら ....
やさしいやさしい言葉はわたしの水面に波紋をたて
底へと小石はとどく
あなたの小石でわたしのなかが一杯になったら
わたしのせかいはあなたのものです
こたつとみかんは
飽きたのです
ストーブとおもちは
憧れなのです
君と僕は
幸せなのです
一番安上 ....
その
灰色の鏡面に
私たちは並ぶ
等間隔で
母の名前
兄の名前
私の名前
まるで
同じ大きさで
私たちは西を向く
九十度
異なる角度に
あなたの
名前がある
....
手の甲に浮き出ている静脈に
あなたを感じる
やさしさ とか
そんな言葉では拭えない
かたちにならない気持ちを
ああ
ぼくら、描写してゆくんだ
{引用=(((かなしみに ....
きみは嵐のなかにいた
こぼれるような
こわれた叫びごえをあげて
男の叫びごえもした
それが愛しかったんだ
なんどもメールしそうになった
きみにしてやれることなんか
....
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