夏の日差しがあたしの肉体を削いでいきます
決して痩せるわけでもなく、潤いを蒸発させていくのです
それはあたしだけではなく、すべての老若男女に恵みを与え代償にするのです
....
捨て去ることで
生きて
壊れていくことで
創られる
この壮大な城を
なんと呼べばいいのだろう
ただひたむきな愛よ
めぐる城のなか深く
すでに暑い夏の日の下を
いまも
変わること ....
頭が良くても
愛のない人には
人は離れてゆく
一緒に居るのが辛い
頭は悪くても
誠意のある
下向きな態度は
人の共感を呼ぶ
愛こそ全てさ
人の為に心を尽くす
料理は母に貰っ ....
{引用=(きこえる)}
プールへ出掛ける
こどもたちの声
真っ黒になって
かえってくる
ノートには
書きかけの小説
風に吹かれて
めくられていく
白い ....
いい日いい夢いい足音
ツバメが巣を作るといい事があるんだってさ
だってさ
だってさ
だってさ
さ
さ
さ
さとう
砂糖は甘い
いい事ことこと
こんぺいとう
中を割ったら
....
或る秋晴の杜にて
私は
訳無く零れ落つる滴を止め能はず
時同じうして「何故死は在るのか」
天を仰ぎ雲一つ無きを知る
其は其で好い。
死せる感覚に 五感を研ぎ澄ませ
森の音を ....
息してるよ
僕は息してる
生きる方法は知らないけれど
呼吸の仕方はなんとなく知ってるよ
息してきたよ
僕は息してきたよ
退屈なんかじゃなかったよ
したいこと ....
内に向かって壊れた胸から
水がわずかに滲み出している
うすい陽の声
穴の数の息
草が逆に波打つ
濡れた色になる
夜の風のなか
渇いた音のなか渇きを疑う
....
ひ弱な言葉のみを綴る時代は既に終りを告げている
言葉のなかに毒を、活力の基になる滋養を深く練り込め
そして大きな讃歌と散華を我々の眼前に披露してくれ
お前なら、十二分に其れが出来る筈だ
睡り薬の絨毯の上、踊れ踊れよ宵時の神
*……Ink'rose,in close.…↓…★…//…★
虫達の拝みし手々に掠れしレヴィ記の昼
*……Ink'rose,in close.…↓…★…/ ....
僕の
この身体全てで
何を魅せよう。
悲劇、
破壊崩壊。
共鳴という名の救済。
そこから
また
始まる、
人生の縮図を。
少しずつ崩す作業、
傷を増やす ....
僕の言葉は、どこへ行ったというのだろうか。
揺れて、震えて。
どこまでか届いて。
大切な人に、大切なところに。
きちんと届いているのだろうか。
僕の言葉は、空に飲み込まれ ....
俺たちはみんななめくじ
梅雨が明けても梅雨の時代だ
俺たちは塩をかけられ弱ってる
しおれていく前に誰かとつながりたい
どうせじめじめしてるんなら もっとわかり合おうぜ
世の中には形がない
....
きれいな名前をもらった
壊れないように
ちいさく口ずさむよ
動かない両足を
なげだしたまま
今夜も
きみは訪ねてこないね
夜のじかんは
やさしく騒がしくて
フラスコの中に ....
1年間で 僕らは
片手で数えきれるほどの
文字列の交流しか為していませんね
少しだけ震えるような気持ちで
それでも今朝 貴女のアドレスを呼び起こし
小さな白い機械から飛び立たせることが出 ....
あのころは
あすもまた
「時」が安産をかさねる
とつねにおもっていました
それが
このごろでは
きょうもまた
「空」が流産をくりかえす
....
ガキのころハマり倒したゲームの続きを
眠り込むまでやっていて
充満した電子音をかき分け
とにかく何か やっていないと休めなくて
うつぶせのままだったから 背中は痛いが
前に壊した肩ほど酷くは ....
サラッテクレ
巻き込め
そして 散り
解かすよ 魔法を
午後のぬるい風圧に耐えながら
何かしたい、と制作意欲にも似た無駄な時間を
ぼくは今日も過ごしてしまいまして
カキ氷でも食べませんか
扇風機はトュルルルと鳴きませんか
灰色の空 ....
手ごろなプールがないと
汗でぼたぼた水溜りを作りながら
巨人は初夏に愚痴をこぼした
海なんてどうかねと
杖をお守りにしている老人は
巨人には見えているだろう河口を指差した
大きな足 ....
{画像=080523225735.jpg}
大丈夫?
そう言って母はいつも
額に手をやった
そう言えば額の熱は
手で繋がっている
39度の熱を出した
娘の額は汗ばんで
手を ....
アイフォーンが
日本に上陸するのと
同じ時代に
日本にひどい
通り魔事件が上陸したことは
偶然かもしれないけれど
もし僕が
アイフォーンで詩を書いて
インターネットに載せたとしても ....
下心がないと言えば
それは興味ないってことで
だけど君は
純粋な人が好きで
僕は勝手に
純粋=エロくない
なんて思い込む
どうしようかな、
どうしま ....
*
空は輝いているかい?風は唄っているかい?
君は…、
君はどうだ?
元気にやっているのかい?
笑えない
眠れない
今日を、消化することさえ出来ない街で、
いつまで膝を抱えて生きて行くのだろう? ....
名刺を作ろうと 印刷の手順を踏んで
文字数が足りないことに気付く
そういえば表面もまったく足りない
どのあたりに 名前をかこうとしていたのか
木蓮は季節ではないので
紙のよ ....
朝が月を殺す頃
その細い首をきゅっと絞めあげて
太陽がごうんごうんと鳴りはじめ
白い光は
精液みたいにとろりと落ちて
ぼくは生まれてこなければよかった、
と思うのです
....
エアコンも無い部屋の中
脱力するだけの二つのからだ
魂が生まれた場所へ行こう
それは過去に属するものなのか
それとも未来への道しるべ
人間らしさという言葉
権力のうねりの中で人 ....
毎日何気なく流れて行く時間が愛しくて愛しくて堪らないんだ。泣きたいく
らい幸せな瞬間が永遠に続けば良いと願う。しっかり捕まってないと振り落
とされそうなくらい速度をあげて日々は過ぎる。 ....
「人は」とか
「人間は」なんて
平気で口にするあなたはいなくなってしまえ
みんな同じことや違うことを言ったり書いたり歌ったりして
その度に軽くなっていく言葉は
私を見限る
私が見限 ....
両手いっぱいの憎しみで
ふくらませた青い風船
それを今
ベランダからそっと飛ばす
それは思うように
遠くへと旅立ってはくれず
ただ あたりをふわふわと漂い始めた
部屋に戻り
静か ....
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