発した言葉がすべて詩になるなら
思いを伝えるのは容易いことだ
だけど僕は百分の一さえ
思いを伝える術を知らない
何より自分の本当の気持ちさえ
すべて理解することは出来ない
放った言葉が ....
何かを諦め
何かを得たと勘違いし
満足している
大人たち
夢見がちで
未熟なまま社会に飛び込み
大人ごっこに興じる
大人づらした
子どもたち
小さな大人と
大きな子どもが
....
育ててるの、なんて腑抜けたことをほざいている生き残り
沈黙は
届かなくて、効かなくて、意味がなくて
面と向かって言ってやった
それはお前好みに調教してるだけだ
ますますばかっぽい、ぽ ....
やわらかく揺れる姿に
瞳を奪われ 手を差し出す
水面にうつる月の中で
蒼く煌めく波は 僕を誘い
届かないとしても
その幻想を受け入れたい
そんな小さな願いが
指の隙間から溢 ....
(1)
ウィキペディアで詩をひねる
居酒屋で酒を飲むのと同様で
井戸端会議の延長で
あたしの中のダダイズム
幻想の世界のシュールとか
全否定から冗談へ
程よく交じ ....
私は
どこへ向かって
石を置いているのだろう
ずっと遠くへ行くため?
それとも
今居るところから跡を濁さず飛び立つため?
川に石を並べて渡ろうとしているように思えるときがあ ....
何で好きなんだろ?
何で求めちゃうんだろ?
もっと、もっと・・ 奥まで・・・
噎せ返るように競り圧してく…
皮ジャンの匂い・・
左手首の集中した皺
あてなく奔る凶器狂気 ....
たとえば秋の紅葉のやうに
たとえば秋の輪舞のやうに
くるくると
栗色の巻き毛を人差し指で回すやうに
私のなかの私、も
なにひとつやむごとなく
回って、ゐたい
....
夜の終わりを感じない日は
どうしても あなたの声を聞きたい
じゃなきゃ アタシの存在価値は
もう、見失うほどちっぽけで。
強く望んでいたことさえも
目前で恐がるなんて
アタシは弱かった ....
(ビジョン)
とろりとした闇をたたえた海が
凪いでいる
闇の海水を掬い取ると
両手の中に煌く
海と同じ色のやわらかい髪に
冷たいコバルト色の金属糸が結び付けられ
さら ....
古い殺伐が
割れたひざこぞうの隙間から
白い骨を覗かせているので
ご機嫌をとってやった
そこから始まり
一日分の言葉が
牛の子のように
どさりと吐き出される
そこで終わる
....
月を月と識別する為の所要時間が
日に日に大きくなってゆく
眼が見えなくなること
耳が聞こえなくなること
子供の頃はあんなにも恐れていたことが
次第に怖くなくなる
仕方の無いことだと ....
また会おうね。
もう
一生会えないの
きっと2人ともわかってた
もっと早く出会いたかった
そうつぶやいたあなたに
うなづくわたし
もっと早く出会えればよか ....
括られた紐は
私を食べて
箱型の実をつける
月光から逃げる為
風が吹いたら
ざあん ざあんと
ちぎれて旅立つ
泡立つ床の波の中
落ちた箱は
或いは開き波を染めて
固く閉じた ....
与えられた番号は
000040000
1億あろうかというコインロッカーの
その中の40000番目のロッカーが
私の自由であった
そのコインロッカーに
昨日のストレスを詰め込むこともでき ....
草海原にて獣とむかいあう。
草色の肌の若者、弓を手にして。
大いなる探索の途上、
もうひとりの自分を見る。
若者は行く、
草海原より、かなたへ。
若者は草海原に
戻ってくるのだろ ....
鳥の声 泡の音
鳥の声 泡の音
水のなかで
鳴いているのか
目をつむり
そこに居るものに会う
半分にし 半分を使い
残り半分が雨になる
わからないものを ....
今朝方まで降り続いた雨で
赤い実、おちた
何とはなしにいつものパターン
硬い靴底で踏み潰す
だけどそれは、赤い実じゃなくてふにゃふにゃのみみずだ
ずるりと這う怠惰は音も立てず×××
固体な ....
くちびるの割れ目に
見えない期待の舌を這わせる
おいらの裸のうえで
おまえの素肌がとぐろを巻く
モンローが
白黒の肉を
壁に塗った
くちびるの割れ目に ....
あたしを信じてよ、と
泣いてる神様
宇宙はたったひとつしかなく
うばい合い、ころし合う
人形はただ
生きていたいだけなのに
そして、あなたと
暮らしたいだ ....
紅い月が
ウインクしている
おれたちの夢が
海をわたってゆく
あいしている、と呟いた
掠れた声の、その言葉は音も無く
只、向こう際の空気に溶けた
貴方の其の目に映る 髪が
するり するりと 指先を掠めていく
今 あたしが此処で呼吸を止めたとしても
....
人に優しく親切に
それすらにヤキモチ妬く人
そうしてることに微笑むことができる人
それを見習おうとする人
さまざま。
もらう分 あげる分
ちゃんと同じくらいかな?
自分が ....
{引用=
1. カスタネット
}
紫陽花の花という花がてっぺんまで匂いたち、その色目も日に
日に濃くなっていく有様を窓から見ている。雨粒がはらはらと
落ちて窓ガラスにもかかる。風があるのだ。 ....
突然放りこまれてしまった
病院の待合室にすわらされ
時計の針が無表情にすすむのを
昼メロのデジャ・ヴのようにながめる
「ママ ごめんね」
かすれた声の一言で
キミは幕開けを ....
鼓膜を揺する声がして
硝子は硝子らしく砕けた
澱む事がなければ
綺麗と言ってよいのでしょうか
弾ける、ばらばらになる、嘘と同じでも、綺麗
*
透かして空と同じ色
....
ケェキに
蝋燭たっていない
ケェキに
名前入っていない
晩飯は
ケェキだ
酒の肴は
ケェキだ
明日の朝飯は
忘れなければ
多分
間違いなく ....
{画像=080707215821.jpg}
*
不味い!?
自分の胃で消化できないものがあるとは
思わなかった。
赤黒い液体が身体の中心を占め、
全てが分解する時だ。
堅く黒 ....
080706
コインロッカーにはなにを入れるの
あかんぼーさ、きまってんじゃん
コインをさ
さっと入れて
その隙間に赤ん坊を放り込み
キーを掛けるのだ
(ロ ....
あの螢祭の夜
ミルクの河 渡った
ボクの手が少しギュッとして
キミは 痛い 顔を{ルビ顰=しか}めた
力の加減を知らない
ボクを許して
少し折れてしまった指
キラキラしながら
....
4090 4091 4092 4093 4094 4095 4096 4097 4098 4099 4100 4101 4102 4103 4104 4105 4106 4107 4108 4109 4110 4111 4112 4113 4114 4115 4116 4117 4118 4119 4120 4121 4122 4123 4124 4125 4126 4127 4128 4129 4130
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