果敢なき 水水しき 光る烏に
問いも 聞こえもしない
詩が話す 手に持つ 此の色が
とっても怖いわ
楽に笑ってよ いつまでも 遠く
歯に食い込んだ 貴方の肉に
雲を ....
身を落とし損ねた夜、水鳥の羽音が耳の奥から離れず
底見えぬセーヌ川のほとり
水草を揺らさないように息を止めていた
また、赤子が腹を蹴った
季節外れなベンチに一つ影落とし、風の遠鳴 ....
最近、我が家ではトラを飼う話が続いている
母さんはもうはしゃいじゃって
名前はなんにしようかしらって
スーパーのチラシの裏に訳の分からない名前
いっぱい書いてる
父さんは麻酔 ....
マーブルチョコの飛び石で家まで誘おう
ホワイトチョコを塗ったウエハースの綺麗な外壁
屋根はチョコクッキー
煙突にはコロンを使おう
支える柱はなんと言ってもポッキーだね
時々プリッツやトッポな ....
手元にある一枚の写真
空はモノクロ、
下のほうはほとんど黄色
真ん中を女の子が何気ない顔で走ってる
赤毛のアンみたいな格好で
麦わら帽子に
色のうすい髪
一枚のエプロンみ ....
バカ専用捕獲船。
バカアンテナがピーンと立つ
ビビビビビビビビーーーー!!
あっ!バカが捕まった!!
あ!タコもついてるっ!
…はるか後方にアホも。
バカは ....
真っ白い日向を
ひとひらの
アオスジアゲハが舞う
それは飛ぶ、というより
風に弄ばれ抗うようで
わたしの傍らを掠めたとき
小さく悲鳴が聞こえた
真夏を彩るカンナの朱や
豆の葉の ....
もがいている結果が
生きていくのと反対のことになり
白黒の写真にしか写らなくなる
道を狭めようとするなど
やはり愚かだ
何本も持とうとする者に
盗られたとなっても
しがみついて離さな ....
祈ること
生きる支えになる
軸
道路をわたった向いのコンビニの怠惰な
額の奥にひかりがともってる
「今とてもしあわせだよ」
何度もこの台詞を繰り返す
高速道路の壁を国産車が
ぶち抜いていく
アンデッドなボディーとソー ....
その夜
確率論だとか
誰それがとても悲しむとか
そういうくだらない
なんでもない
ことでしか
君を止められなかった
僕だったらそのまま
飛び降りていたと思うから
君は本当に情が深いね ....
もともとは別個の存在であるはずの人間と呼ばれる生物が、何の前兆も無くあたかも一つの物体であるかのように密接に結び付くことがる。学者の中にはこれを「恋」と名付ける者もいるが、いささか短絡的で限定的であ ....
海の匂いって何にも似ていなくて特別
波の音って何にも似ていなくて特別
そんな特別な海に
会いに行くだけで
何か一仕事終えたなって気がする
海に行くって
コンサート会場に行くようなも ....
四角を五つ
縦と 横に
親指の爪の 先の 白いとこと
同じ位の光を
組まれた木の下に灯す
不思議と貴方は私を思い出す
あーこわいこわい
ピエロのすっぴん
やはりあなたもあの類
私はただ赤い風船が欲しかっただけ
私はただ笑いたかっただけ
あなたなんか欲しくない
今のあなたじゃ笑えない
●●●なんか ....
おひさま くるみて あめ玉 コロゲテ 鍾乳洞
そっとブルーシート
どこでだって
ミラーボールは
みなのもの
もういいかいまだだよ
ひえ あわ むぎ こめ
まかないで たべた
ヘ ....
冷蔵庫の中に
一本だけしまってある、
完璧な缶ビール。
街に流し込まれた
ゼラチン状の夏が、
扉をくぐり抜け、
僕の型を取る……
....
赤く悲しみの双曲線が
振動する詩集の大地から海へと
祖先の秘境を辿る
今夜トウモロコシ畑は青白く燃え
河童の爪先に星は灯る
夜を一兆回湾曲させて
きのうの朝焼けに接続すると
夏は植木鉢の ....
でも愛してるといわれないと弱く感じるのはあくまでも勘違い
愛してるといわれたからって強くなれたらうれすぃ−けれど
愛してるといったら途端に恋人が強くなってしまったら
愛してた人が変わ ....
貴方の
その無防備な表情を
半開きの口元を
盗み見る
まるで
風光明媚な観光地を
眺めるように
半開きの口元はそれだけで
どうしてそんなにも
淫靡的で
冷静に眺めて ....
一定の間隔で
聞こえてくるこれは 悲鳴ではなく
うち上げ花火の音らしい
夜は
みえないものへの思いが強くなっていく
布団の体温がまたわたしを憎んでいる
だえきの甘いにおいが地続きに ....
風が吹いて
(そう、風が吹いて)
服が膨らんで
(白いシャツ、背中から)
頬を行き過ぎて
(少し緊張していて)
涙を誘う、何度も
(遊びにでも誘うように)
私は彼女が好きだ
(思 ....
愛して
愛して
愛して
愛して
愛して
愛して
異なる存在に拍手
ええ、貴方も私も
せっかくの夏だから
汗をかきましょう
限りがあることに拍手
汗ばむ部分に自分自 ....
http://www.geocities.jp/mfta29/akubi.html
夏の朝の暗い空に
ヤマナラシが揺れていて
それの陰を燃えるような
....
もし良かったら
私をあなたの友だちにして下さい
一緒に
たくさん、思い出を作りましょう
もしあなたが
悔しくてどうしようもない時は
思いっきり力をこめて
ペダルを踏んで下さい ....
俄然わたくしこそは詩ですとか
当然わたくしこそが詩ですとか
昨今、そんな詩も多うございますが
わたしは詩なんかではありませんよと
泰然と構えている
そんな詩の様子です>不詩然
最近手に入れた
つばの広い帽子をかぶり
日傘を差して
東へ東へと
自転車で走る
お気に入りの路地を抜けてゆく
一昔前からずっとある家々
毎日手入れされている植木
いつも時空がほわん ....
終わりが始まりを招くの
君の傍らにいないことが
淋しくないと思えるようになったから
この場所からはもう何もはじまらない
死んだ空間に蹲る
君の歪んでいくさま
あたしの崩れていくさま
....
草刈の
虫のざわめく農道に
白いシャツをはためかせる
たちこぎの少年
雷雨にぬれる
つかわれない傘を握り
たぶんすこしにやけていた
長い髪の少女
生ビールをゆっくり
味わうよ ....
不安なことが押し寄せてくる
いつかが今になろうとしてる
口では余裕なふりをして
部屋ではガタガタ震えてる
揺るがない自分が欲しい
自分なんてものは
手に入れ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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