[1]
夜中に突然起きる
0時過ぎまで友達に電話して
すぐ寝たつもりなのに
丑みつ時の幽霊か
2時半
[2]
そういえば、
寝る前のあたしは
ストレス ....
気づけば
何処からかやって来た湿った重みが胸に積もって
新しく出来た傷からですら血が出ない
そんなものを悲しみとでも言うのだと思う
手遅れなのかもしれない
熱さも寒さも煩わしい
ただ温い水 ....
ぜんぶ
どうだっていいと云っているような
陽(ひ)の光(ひかり)
ロゴスもアイデンティティーも
すべてリセットすればいい
だって
「現実( ....
眠った夜の後に
覚める朝が来て
起きて歩いて
飲んで食べて考えて
歩いていく、外へ
あとは
見て聞いて話して読んで書いてとにかく何かをして
何もないをしない気付かないた ....
ひとびとが雁首そろえて暑い暑いと呻く夜
僕らの幼稚な自己愛がこの夜の温度に煮凝っている
その頃合に何処かで誰かの切実な現実が閉じ込められていく
分厚いコンクリート
あるいは湿った土の奥 ....
幼い流れ星が
きらきらと
空を走り抜けて
尻尾のおばけ
太陽の十倍の速度で
7時半の闇の中を
そろりそろり
笹船と競争するように
流れ流れていく星
真っ直ぐ進まないと
いけ ....
きっと 唄い始めた瞬間から
噛合わなくなったのは 僕の生きる全て
部屋に捨てられた 水色のギターの
できそこないの欠片を 泣きながら拾い集めて
例えば ただ唄おうと想う
目も開けない ....
生まれたときからいっしょだった
イヌが死んでしまった
老衰だった
学校から帰ってくるまでもたない
そう言われていたけれど
最期にほんの少しだけ私の目をみて
安心したのか眠るように逝った ....
あばら骨の浮き出た半身を
焼き付ける熱帯の日に曝し
茶色く濁った厚い歯を剥き出して笑う
仮称「ヘビ使い」
彼がヘロイン入りのマルボロを
吹かす様はまるで
新月の夜に
孤独の最も熟れた ....
ここにいても
いいですか
という
人がいるので
その人は
人なんだと思う
思うだけで
人は
人になってしまう
わけではないけれども
人の価値は
そのようにある
あ ....
私は友人を食べました
お腹がすいたのです
すきすぎて
すきすぎて
しかたなかったのです
私の前を友人が通りかけました
おいしそうな
おいし ....
よく聞こえる。
とても聞こえる。
もっと聴いてたい‥
ずっとずっと
あなたのとなりで。
赤いピアノ。
ちいさいときから
ずっといっしょ
でも、おおきいのがくるから
となりのみほちゃんに
あげてきて
って
やだっ!
ずっといっしょにいたい
....
天空を見つめ
青空に輝く山吹色
僕の背丈を
とうに通り越した
まっさらな光を受ける
その姿
遠くからその群を
カメラに収めて
微笑む僕
夏は、好きだ。
....
なあ
なつい
海に行きたくないなあ
山田クンちの勤クンじゃなくて
宮崎さんちのほう
死神の家族
黒法衣の小人らが
毒林檎を勤クンに食わせて
ママの作ったおいしいご飯とか
....
心に出来たほんの少しの隙間
埋めようとして 快楽に身を任せ
自ら泥沼に足を突っ込んでる
そんな自分が悲しくて
寂しさっていうのは、暇があるからできるんだ。
何も考える余裕 ....
気づいたときには、わたしが
わたしという輪郭に 縫いしろを足して
日常から切りとられていた
景色はいつも、ひどく透明なので
ふりかえっても もう
戻るべき箇所を、確かめることができない ....
独りで 部屋で
ぼくは堕ちてゆく
自分の中に 心に
そこにいる自分は 雄弁で 素直で
いろんなことを話してくれる
失わないように 保つことに集中するけれど
すくった水のように 零れて 無 ....
だいぶ昔に読んだのだけれど
北杜夫はトニオとともに
市民と詩人の問題をそのままに受け止めてしまった
マンは対立命題のつもりだったらしいけど
そんな北杜夫が好きだったと言っていいかな
もち ....
すこし涼しいね エマさんがささやく
たしかに風が吹いている 夜からの風だろう
もう七月で冬の足音がきこえてくる
いろとりどりの十字路 ここは見晴しがいい
少し背伸びをするだけで
100キ ....
荒野だと思う
忘れられた
木の影をまがると、例外なく砂嵐だ
そこから飛び出してくる無数の手が
後悔や焦燥を
閉じ込めていたのに引っぱり出そうとする
それに気付かないで
なのに逃げようとす ....
切り詰められた言葉しか持たない子供たちは
短い針で生爪をつつき合い
TVで覚えた微笑みをかぶりながら
不信感を募らせている
青空と死を望み
重たい関節をひきずって
ゆがみ合っている
物心 ....
ゆきすぎた夏のよこがおを
どうしても思い出せない
急行に揺られて
日よけを半分だけ降ろす
だれもいない改札で
追いかける風は
やさしいだれかと
海のにおいがして
すれ違う夏のよ ....
(わたしとあの人はどんな関係なんだろうって
考え出すと、よくわからなくなります。
いろんな出来事を一緒に経験してきて、
そのときこう思った、あのときこう思ったというのを
積み ....
生暖かい夜に下着も付けずに
シーツの海で溺れる二人
始発の時間とマンションで待つ女の話はタブー
携帯もこちらからは電話しないのがルール
科せられた制約を振りほどくように
シーツ ....
何か大切なものをいつも忘れながら今日も
僕らはこの世界を動かしていく
信じるものさえ見失い
今じゃもうぼろぼろの
世界を漕いでいく
そうやって昔から歴史を繰り返し
大砲はいずれただの
鉄の塊に ....
吾子
あなたは ひのひかりを
いっぱいにうけた ほうせきを
おおきな はっぱのうえに みつけましたね
あなたのめは ほうせきよりも
きらきらと かがやいていました
あなたの ....
孤独と夏。
ピアスと耳、
ギターとバイオリン、
男と女。
ゆっくりシケモクを吸って、下唇を噛む。
気が狂っている
音声で表示されていく地図たち
がひろがってみんなしねばいい
信号待ちから動き始めた列を追っかけてくろくながくブレーキの
ながくのびながらまっすぐ中央分離帯にむかってく痕 ....
もし貴方を手にしたら
全ての物を投げ出そう
もし貴方を手にしたら
私の全てを捧げよう
もし私を手にしたら
栄光の未来は君のもの
もし私を手にしたら
私を大切にして下さい。
もし ....
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