鮮血を求め飛び交う蚊のように
清涼を求め木陰を探し歩く
まさに熱望が如く
まさに渇望が如く


太陽の光が照りつける
雲たちはそれを避けようと
入道雲を形成するのだ
 ....
 
西の空に
家があった

東の空にあるのは
僕の家だった

さらに
その東の空には
田畑があった

こんなところに
家が建つなんて

祖母が言った
あの頃が懐かしい
 ....
若さという加速が無くなった時
人は自分の未完成の部分を知る


完成した部分と
未完成とのアンバランスによって
アナタという人格はきしみ始める


無謀という名のレバーを引いて
空 ....
一時でも愛し合った日々をも
嘘だと言うのならば
私は何処へ還ればいいの
あの時の誓いも偽りだとしたら
何故に私を求めてみせたの

呪いを掛けたいの
この心を奪い傷付けた
あの人に
同 ....
 
アスファルトから
腕を出して
手を振ってる

信号は
いつまでも
赤のまま
渡ることができない

懐かしい人に
手を振り返すと
それは僕ではなかった

さよならを
は ....
世の中には
楽しいことがたくさんある
哀しいこともたくさんある
すべては丘の上の
旗に向かって
進む過程のひとつぶのきらめき

恐竜が恐竜を食っていたころ
食べるものが空腹を満たす瞬間 ....
俺はビールにしろ冷えたのが好きで
居酒屋などで冷えてないビールが出てると若干静かに腹が立つ
うちでは冷凍庫にコップを冷やしているので
うちよりぬるいビールや冷酒に金を払うと思うといろいろなものを ....
―どうしてあの時君は、
笑ってくれたんだろう。


空梅雨の後に


遅い夏。
夏といってもまだ気温は20℃程度で、暑くも寒くもない。
梅雨が明けて、夏が来たなんて、まだ少し信じ ....
特急の追い越しのため
列車の停車中に
駅の端では若い女の車掌が
さりげなくにこやかに
初老の車掌と交代していた
ちょうど明日を
告げようとする頃に
常夜灯の近くを飛び回る
一匹のコガネ ....
左目の水晶体に封じ込められた
淡い翡翠色の少年人魚は
ぴくりぴくりと蠢動しつつ
お前を挑発しつづけるだらう

覚えておいで
人魚は七回脱皮することを
そのたびに
空は蒼く痙攣するだらう ....
エレキテルな星が
空につくる星座は
直線ばかりで
見分けがつかない
発見者は
誇らしげに名前を作る

月の上には
ひるがえる旗と
消えかかった足跡
そのまわりを
ぐるぐるとまわる ....
あれから2週間が経ったっていうのに
なぜいまも頭が膨れ上がってるのか
理由は自分でもわかっていて
そのうちのひとつは、トーキョー 打ち上げの席でもと子さんが話してた電車話が
私の旅路にふりかか ....
 
 
冷蔵庫の中を
クジラが泳ぐ
今日は朝から
ジュースが飲めない
つけあわせの菜っ葉は
鮮やかに茹で上がり
わたしは指と指の間を
紙のようなもので
切ってしまった
 
 
 ....
私あだ名ははロボ子さん

最近おなかおっきくなったよ
何が詰まっているのかな?
このところ足腰が痛いわ
新発売のオイルをさして
私はロボットだよね?
だけどさあ
このおなかに
夢が詰 ....
宝箱の蓋はそっと開け放したまま。
そのままなくしても良かった。
あんまりにも鳥籠じみてて、哀れなものだから。

泣いちゃえばいいのに
君はつよがりで
歌を歌ってばかりだったね
言っちゃえ ....
蝉のお葬式 ひっそりと


参列者は私だけ
この大空一杯
何を届けよう
ビール飲んで
焼き鳥食べて

太陽が笑っている
風が泣いている
木の葉がひそひそ
泡がぷかぷか

自然に身をまかせ
寝転がる
冷静な頭脳
温かい気 ....
{引用=
オーデュボンの目が映した、まるで日食のように昼間を暗くするリョコウバトのその大群にも、最後の一羽にも、わたしはもう二度と会えない。
会えない。

減少する熱帯雨林の隅のほうで誰の記憶 ....
遠く 遠く
雲が疾風のように通過する

遠雷の気配がして・・・

靄つく大気を涼しげな
風が過ぎて行った

雨の降っている 匂い
心が遠雷を聞いて
遠くへ憧れると

希望のよう ....


緩やかに回転するふるさとに登ると、木々のさえずりの重さを髪が貫く回数に敏感になる。僕はふるさとの証拠だ。ふるさとは論理的に父と母を演繹する。ふるさとの境界面には無数の弾痕があり、ふるさとを動 ....
散らばりながら 宝石は

その名を きれいに 
縁取って

なお美しく
ひとの手を とる



散らばって ゆく
こころのそとで

おどりはいつも
鮮やか だ

 ....
夜に宿へ着き

独り飲んで眠る

光り射して覚め

夏の空と岬と




初出「Lightning behind the shadow」2008年7月
 誰かが私の影を踏んだ

 踏まれた私は腐(ふ)ちてゆく

 底無し沼へ引きずり込まれて

 だんだんと腐ちてゆく


 誰に踏まれたのだろう

 どうして踏まれたのだろう
 ....
上野公園で途方に暮れて座っていると
ハトがやってきて
「恥が多くて大変そうですね」
とか言ってきたので
俺はそいつの首をつかんでひねりつぶした
するとカラスがやってきたので
俺はそいつの首 ....
数年前一切合財の判断を
ストップすることを習った
つまりエポケーさ
ブラック・ホールと
いうものは無いと
ネットはおしえてくれた
ではブラック・ホールと
エポケーを組み合わせて
一切合 ....
  つめたいものは
  夏にある



  傷つけられたもの
  貶められたもの
  苛まれたもの
  生きていたもの
  葬られたもの



  冷蔵庫を開ければ
 ....
                    080729




川中島で、
 目を覚ませ!
合い言葉は、胡瓜。

3回ほど繰り返して
黒い男が闇に消える
カラスのような目付きをした ....
ランドセルを
つまらない教科書だけで
ぎゅうぎゅうにしちゃあ
イケナイよ

空の一粒と
海の一滴分の隙間に
遊びと闇を詰め込んで
毒とケーキを弁当箱へ

筆箱を開けば
尖った魔法 ....
抱き締めたら解けちゃうから
そっと優しい言葉だけを
掛けて横で眠っていて
僕は独りでも生きてゆける
触れられない体躯は
何を思って誰を思って
いるのだろう、

繋がる空の果てに貴方が
 ....
[1]
夜中に突然起きる

0時過ぎまで友達に電話して

すぐ寝たつもりなのに

丑みつ時の幽霊か

2時半


[2]
そういえば、

寝る前のあたしは

ストレス ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
夏の幻想一ノ瀬凛108/7/29 23:36
西の家小川 葉108/7/29 23:26
グッド ラック青い風2*08/7/29 23:08
恋の呪いAKiHiC...208/7/29 23:00
アスファルト小川 葉108/7/29 22:50
征四郎008/7/29 22:48
落雷のイニング馬野ミキ35+08/7/29 22:05
空梅雨の後にセルフレーム008/7/29 21:45
銀色の眼鏡をかけた車掌[group]りゅうのあく...10*08/7/29 21:33
左目のためのセレナーデ三州生桑608/7/29 21:23
クドリャフカ亜樹108/7/29 21:02
トーキョー/10min.石畑由紀子30*08/7/29 20:38
履歴書たもつ1408/7/29 20:09
妊婦のロボ子さんそらの とこ6*08/7/29 18:20
月をあげる水島芳野208/7/29 18:07
葬式ぎよ208/7/29 17:57
トコロテン式人生ペポパンプ4*08/7/29 17:34
ひとしずく[group]士狼(銀)7*08/7/29 17:34
遠雷アハウ708/7/29 16:39
探索葉leaf808/7/29 16:37
おどる宝石千波 一也5*08/7/29 13:45
宿へ(四行詩)Keisen008/7/29 12:20
星月冬灯108/7/29 11:21
人間(上野のハト)udegeu...308/7/29 11:07
エポケーの歌(1)生田 稔2+08/7/29 9:40
つめたいもの[group]草野春心2*08/7/29 9:25
下条あおば6*08/7/29 7:05
ランドセルかいぶつ308/7/29 5:40
愛する人へAKiHiC...308/7/29 4:00
飛び起きた夜yoyo3*08/7/29 3:12

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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