水色のイリュージョン

ひろがる世界に手を、かざして
キラキラピカピカした粒に向かって滑走

小鳥じゃないけどさえずる声音

キャッキャはしゃぐ軽風の調べ



ゆる ....
色とりどりの花
匂い
移ろい

ときめき
きらめき

ちょうちょの
黄色が
軽やかに舞う
「モナとウルリカ」




わたしたちは
洞窟でのくらしを捨てて
草原へ歩いた
ひとたび外へ出ると
外は夏で
緑色が輝いて輝いて
目を瞑っても
しばらくまぶたの ....
花のように 電気のように
一回転したぶらんこのように

嘶く牛蛙
はずかしい空に散る
赤い子ひとり
こがれては
ひとつ
半分と
羊の曲をうたっています
テレビのスイッチを入れる
あまり偉そうにも見えない小役人な校長が
あまり反省もなく頭を下げる

気付きませんでした


とりあえずの場の空気をつくり
権力という名のワイドショ ....
不器用なほど優しい君は
人よりも多く涙を流す
その滴を拭うこともできず
僕は何度も唇を噛み締めた

武装した人々で溢れる町
妥協・諦め・偽り・無関心
履き違えた強さを抱えて
一体何と戦 ....
仏壇を開けると
そこにお寺が現れる
だから
仏壇は小さなお寺だ
それがおもしろくて
子供のボクは
仏壇の扉を
開けたり閉めたりして
遊んでいたら
親におこられた
大切な仏壇で遊ぶな ....
夕方の上り通勤快速は
降り出した雨を切り裂いて走る

車内は意外に混んでいて
ロングシートは満席で
吊革に片手をぶら下げて
流れる車窓を流れる雨滴を
ぼんやりと眺めていた

雨の駅に ....
あなたとキスするための唇
あなたの声を聴くための耳
あなたの顔を見るための目
あなたが愛撫するための胸
あなたを誘惑するための腰
あなたと性行するための陰
あなたの傍に行くための足

 ....
かつて夏休みは夏休みだった
かつての少年がその五音を口にすれば
宇宙は彼の手の上に転がった
そんな魔法の呪文だったのだ

それが今はどうだ
夏休みはナツヤスミである
俺がそれを口にすれば ....
深い悲しみを抱き
癒し
眠りに誘い


そして私は
深い悲しみから
解き放たれた吐息を聞きながら



夜の眠りにつく
背後にはいつも 
一本の{ルビ松明=たいまつ}が
浮かんでいた 

朝も昼も夜さえも 
目には見えない 
松明の幻 

わたしが蹲る時 
横道に反れた時 
変わることなく 
目の ....
「せんせい、青がせまってくるよ」と
生徒が窓を指さした

びっくりして窓を見たけれど
せまってくるように見えたのは
くっきりと浮き立った白い雲で

その背景にひろがる青は
たしかに夏空 ....
今夜の献立

・夕焼けと向日葵の背中の煮物

・虹のフライ

・蝉と夏休みの子供の声の和え物

・打水のおつゆ




ごちそうさまでした、と
流しに綺麗な皿が
水に浸さ ....
夏の影の一番濃い部分が
凝り固まったくらまとんぼを
幼子が追う
たやすくつまめる
その黒い羽


ねえあなた
一度手にして
満足したなら
はやいとこ
はなしておやりなさいな
で ....
 
新聞脳の父と
テレビ脳の母と
YOUTUBE脳の子供が
小さな家に住んでる

すべて借り物
いらなくなれば捨てられてしまう
情報のはかなさ
メディアのくるしさ
家族の双方向性
 ....
たばこ
それはヒトを好戦的にする
きつえんしゃ
は 非人道的存在だ
でなければ旅先で 略奪などするわけがない
虐殺者の大多数が 愛煙家なわけがない
ああ幼子を傷付けたくない一心で
花火す ....
夏に海辺に咲いたあなたが
どうしようもなく綺麗に見えたのは
周りがすべて青だったからか

春に木の上に佇むあなたは
私が思っていたよりも
いたって普通のあなたでした

それでも私はあな ....
ガラス張りの冷蔵庫から
ぼんやり眺める街並みは
いつか見た夢のように
とても希薄で

行き過ぎる人影は
照りつける陽射しに
丁寧に舐め回された揚句
溶けかけている

薄いアイス ....
夢を見た
走り続ける夢

人混みを駆け抜け
雨の中を走り

まだ走る
走り続ける夢


いったい私は
どこへ行きたいのか
何になりたいのか


泥に飲み込まれるような疲労 ....
夕方の、くっきり輪郭がきわだった木々を見上げる。
この頃みつけた、夏の楽しみ。

きちんと呼吸して泳いでいた。木々の間。

でも、
やっぱり
暑くて暑くて 姿勢が崩れてきた。
ぼやけて ....
毎日あくせく働き
晩には疲れ果てる
腕が痛くなる。
足が痛くなる

コーヒーいれて
くつろぐ
ドリップしたては
美味い

汗水かいて
ハンカチで拭く
日に焼けるのがイヤだ
帽 ....
夏風邪をひいた駅員が
プールの縁に立って
はしごを眺めている

咳きこむと
口の中で
戸籍は勝手に
書き直されてしまう

向こう側とあちら側が
波のように打ち寄せる
こち ....
半身を散らし
半身を埋め

風になった竜の腹をくぐる
竜は、びぃだまの中を覗くと見えた
馬鹿にされた僕は
悲しくなって目を閉じた

あれから幾つ大人になったのだろう
 ....
 その夜
 黒い猫が
 私の前を横切って
 あなたへの愛を
 植えつけていった
 私の耳元に
 ふっと
 小さな鼻息が残った
難しいね僕たちはまだ
しっかりと糸で繋がって
いなかったんだ
怖いのは僕なのかな
僕が怖いのかな
判らないよ

お願いだから
向き合って欲しいよ
ただ好きなだけじゃ
駄目なのかな
 ....
流れるプール
もう何周目かわからない

浮き輪に乗っかって
ぷかぷかスイスイ
ゆらゆらぐるぐる

上を見れば
塗っちゃったみたいにはじからはじまで青い
自分の流れていくのと逆に雲が流 ....
 お母さんがいつも

 作ってくれる卵酒


 あったかくて甘くて

 すぐに体が


 ぽっかぽか


 お母さんが作ってくれる

 卵酒が一番好き


 よ ....
エントロピーは海だろうか。奔流だろうか。日本の川は西欧人の目に川ではなく滝と映ったらしいがでは生物とは何か。宇宙におけるさまざまな天体とは何か。生み出された電力でさらに揚水し発電するダムのささやかな循 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
目覚め(仮題)[group]長谷川智子0*08/8/2 5:59
爽(仮題)1*08/8/2 5:58
「モナとウルリカ」ソティロ1*08/8/2 3:20
untitledかとり408/8/2 1:54
008/8/2 1:48
アンビバレンスシティ紫音4*08/8/2 1:46
無防備1486 1...6*08/8/2 1:19
仏壇ばんざわ く...5*08/8/2 1:00
手品kauzak4*08/8/2 0:10
くしゃみ1*08/8/2 0:03
魔法の呪文ぎよ308/8/1 23:51
包む舞狐4*08/8/1 23:46
松明の道 服部 剛108/8/1 23:14
「青がせまる」ベンジャミン6*08/8/1 23:00
夏のゆうげ小原あき30*08/8/1 22:34
夏の影亜樹3*08/8/1 22:22
Beyond小川 葉4*08/8/1 21:51
最後の灰が落ちる時佐々木妖精4*08/8/1 21:49
sakuraはち208/8/1 21:33
快適nonya5*08/8/1 20:40
夢で舞狐9*08/8/1 19:23
夏の金魚ましろ5*08/8/1 18:53
けんしょうえんペポパンプ6*08/8/1 17:55
ビヨンドたもつ5*08/8/1 17:32
竜の腹北斗七星008/8/1 14:02
シャノワール伊那 果208/8/1 13:31
僕は疾患者だからAKiHiC...5*08/8/1 13:05
プール[group]ふるる9*08/8/1 11:34
ぽっかぽか星月冬灯008/8/1 11:33
その音のノート小池房枝6*08/8/1 11:11

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