街路樹の葉群から
蝉達の合唱の降り注ぐ
夏の散歩道を歩く
額の汗を拭うと
数日前傷ついた右手の{ルビ瘡蓋=かさぶた}が
いつのまに剥がれていた
唇をぐっと噛み締める時を ....
なにか
過剰なものが
わたしの中にあります
それは
熱帯夜であることに関係なく
わたしの中に
箇条書きされていきます
かつおの刺身を
口にほうりこんでも
かつおの味はし ....
白い風が高くから落ちてくるから
静かなる木々は光を持て余してざわめいた
浮かされた心はじわり汗ばんで
翳る度にいつかの幻を見る
この空の蒼さは罪を隠すかな
咲き誇る花の色はただ
....
トウキョウの空は四角くて濁ってると
遠くから来た友達が
平気な顔をして言ってのけた
100年経ったらウンコも残らないトウキョウ
そんなのは何処だって同じで
特別扱いしてんじゃねぇよと
....
ら ら ら という文字が
いつのまに薄れゆく
都会の空です
と ほ ほ という文字が
滲んだ墨汁の雨雲となり
黒いにわか雨の降りそそぐ
21世紀のTokyoです
黒 ....
コマカナオココトトリシオンマヌラタ。放送です。
節度を持ってください。節度を保ってください。
押し雪に染む飛沫に似た羞恥ったらないわ。またイタコ。
いつ死んだんだっけかその子。凡庸ね。開いたま、 ....
揺れる大空を
手のひらで掬ってみた
零れていくのは
昨日までの涙
真夏の炎天下の昼間に
涼しくて気持ちいい
この飛んでみたくなる水色を
ごっくん
旅に出るとき、私は
体温を消そうとする
体温計を握りしめて
血と水銀を反応させ
ぬかりなく冷却する
観光に行くのではない
旅に出るのだよ、私は
見られるためのものを
見たく ....
躊躇いを忘れ直視したら、輪郭がぼやけて見えなくなった。
欲深さにかこつけて、くだらない道徳心を捨てた。
君は、私を孤独だと笑いますか。
例えばの話、このままの姿で未来を望めば、私 ....
シャンプーが残り少ない。
ヘッドをプッシュしても「プスープスー」と
湿った空気音が閉ざされた浴室内にリバープをかけて虚しくこだますだけだった。
俺はしかたなくいつもの倍以上の時間を費やして
ワ ....
心より白く そうなる為に
心より白く そうなる為に
例え 赤い血を落として
泪に浮いても 汚れぬように
例え あなたの孤独に
消えていかぬように
棘のない道を歩いていく
....
何が正解とか不正解とか
そういうものはなくて
でも
だから
こうやって生きていることが不思議で
不思議で…
不思議でしかたない
(泣いてるの?)
その問いは 恐ろしさだけを携えていた
そうして君はまた大人になるから
背伸びしたって追いつけないね
悲しみを知って 君はいってしまう
避けて遠回りしていたら
何時まで ....
知ってるかい
僕が10才だってこと?
10才のワルガキ
きみに
僕だけ見てて欲しいお年頃
許してよって
言ってるわけじゃない
10才だって思えれば
僕の見栄もかんしゃく ....
今日は
とても
暑い
夜風に
吹かれて
風鈴が鳴る
「チリーン チリーン」
家の窓につけている
風鈴は
風にあおられて
くるくる
回っていた
夏も終わろうと
して ....
庭に
かまきりがいた
目が大きくて
黒かった
草の上に
止まっている
バッタを
じっと見ている
あっと
いうまに
つかまえた
そして
食べ始めた
私は
バッ ....
今日は
すてきな
夏休み
こんな
日には
水遊び
今日は
素敵な
日曜日
天気も
良いさ
夏の午後
おいで
遊ぼうよ
素敵な休日
みんなで
騒ごう
....
なにかしようと考えていた。
それでその、
けだるく暑いせいにして、
考えるのをやめたいよなと、
考えたりした。
それでまた、
考えるのをやめるには、
どうすりゃいいかと考 ....
ホップステップジャンプ
楽しいな
愉快だな
優しいな
ヨーデルを歌い
角笛を吹き
民族衣装
木靴を履いて
絞りたてのミルク飲んで
チーズを食べ
また車で移動
音楽は国境を ....
真っ直ぐに
うつむいてしまえる時はいいのです
泣き出しそうな顔を見られずにすみますから
だけど
斜め下を向くしかない時
これは哀しくて切なくて
切なくて 仕方がありません
あなた ....
今朝黄色いのが見えていたから
きっと今晩だろうね
猫は鋭い爪で小鳥の腹を割き
取り出した小さな心臓を庭に埋めた
食べるのも遊ぶのも同じことだよ
さっきまで一緒に遊 ....
1.
まだ小さな姉妹たちが
夜明けの色をした色鉛筆で
たくさんの羊の絵を描きながら
うとうとしていたら
一匹目の雄羊が
夏の部屋の小さな黒い空を
食べ始めました
たいへんお腹が減っ ....
親友の奏でる
「久しぶり。」
なつかしい声、
じん‥とくる
彼の奏でる
「久しぶり。」
なつかしい声、
じん‥とくる
キラキラ
パラパラ
パサパサ
パタパタ
落ち葉集めは
楽しいなぁ☆
自前のジャイロスコープで覗くと‥
曲壁。壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁!
空隙。
また
曲壁。壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁 ....
これでいいのだ
なんていうと
いいことだけではなかったことも
思い出しそうだから
バカボンのパパよ
あなたは
いつも無表情なのに
端的な
その言葉の奥に揺れてる
瞳だけがあ ....
眠れない夜
詩が書きたくなった
誰かに伝えたいわけじゃない
誰かに存在を知って欲しくなった
S・O・S
愛だの世界だの大口叩いてはみたけれど
正体はただの寂しがりやなんです
....
最近妻がビヨンドになってきている
40過ぎだというのに
髪をピンピカリンの金髪にして
耳は穴だらけ
いくつもピアスをつけて
じゃらじゃらと音をたてている
夏だというのに
わざわざ ....
家の前で肝試しすんじゃねえ
たしかに山ん中だけど
そんなに怖い場所じゃねえよ
奪い合いの恋から始まる
愛があると云うなら
風の中で浮かんでる
その笑顔は誰のモノ?
弄ぶも得意でしょ?
夢の中まで手をのばし
刻んだ名もよみがえる
君からも ほら、
云って ....
4056 4057 4058 4059 4060 4061 4062 4063 4064 4065 4066 4067 4068 4069 4070 4071 4072 4073 4074 4075 4076 4077 4078 4079 4080 4081 4082 4083 4084 4085 4086 4087 4088 4089 4090 4091 4092 4093 4094 4095 4096
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.36sec.