今夜も深夜にスーパーマーケット。
夜型人間に優しくなった街。
オレンジ色の悪夢を見た。
でも内容は忘れた。
アイスキャンディーを舐めるのを忘れた。
さっきまでアイスキャンディーの事しか頭 ....
窓際で蛍になった僕
遠い国を見ていたら
線路の音と
サイレンが響く
意識を近付けたら
真っ白な猫がうずくまって
黒い場所を撫でていた
その頭上には
蜘蛛の巣が街灯に ....
ある
意味散らばるためにある
と思う
小さく四角く切り抜かれたノートが借りずらい
ちらついてちらついて気まずい
散らばってて欲しいょ
そこにあって欲しいょ
恥ずかしゅいぅ
でし ....
放物線を描くでもなく
ぽつりと堕ちた
アブラ蝉に
少女は黙って花を添えた
花の名前を私は知らない
しばらくすると
またぽつり
それからしばらく
また
ぽつり
一軒一 ....
夜はさみしさをたたえる水面
しずかに腕をひたして
あてどない動きにさらされていた
夜がひそかに身体をゆすると
いつしか私もゆれていて
抱きしめあった記憶が
手のひらからあふれた
....
海の肉を食べたら
液体の味がした
フォークとナイフで切り分けようとしたら
テーブルが水びたしになった
海の肉を食べたら
口の中が青くなった
口中に水平線が広がり
のど奥に海底が生 ....
わたしは私の景色は持っていたけど、わたしの手鏡は持っていなかった
きみは年より大人だ
あなたはまだ子供だ
おまえは不思議な顔をしている
きみは美しい
あなたは心がある
....
君がいるこの街を僕は何も知らない
君がここにいる訳さえも
ただほんの少しの駅前の通りを歩いて
似た人を見ては違うとつぶやいていただけ
格好悪いったらないだろう?
僕がいるあの街を君は何も ....
家族のために
家族がある
家族の中に
仕事のための
仕事があるので
クッキーも焼けない
お母さんに
僕は
勉強のための
勉強がありますので
おやすみなさい
さようなら
明 ....
そうやって 君はさぁ
またいつものように 情けない声で 怒り出して
仕方ないだろって
ぐずる僕をただただ
叱って 叱って 叱って
僕の話なんて 聞きもせずに
ああまた その結論 ....
新聞もとらず
テレビも見なければ
その日はふつうにいってしまう
その日にむけての特集も
なんだか減ってきている気がする
今年の夏は
戦争を意識しない夏だった
....
ただしさはぼくでもなくきみでもなく、
ぼくときみとのあいだにある
そこは暗い地中だ
酷薄なアスファルトの下で
だれがその闇の深さを知るだろう
行き場のない叫びが
硬くのしかかる中
陽の記憶がうごめくのだ
絶望をしりぞけ
陽の記憶のままに
永遠 ....
今日も
魚たちの移住を阻止しようと
夕刻、空がダイエットする
泳げ
カラフルな蓮をよけて
詩を詩たらしめるもの
それは何?
綺麗な言葉を並べて、叙情的な表現を並べることになんの意味がある?
君の言いたいことは、僕の言いたいことは、そんな文字で伝わるのかい?
僕は ....
人が人を産むように
笑顔は笑顔を呼び起こし
涙は涙で癒され
手を重ねる度にその手は温められ
憎しみは憎しみをつくり出す
ものは結局ものに過ぎず
ものさしは結局ものさしに過ぎない
....
実(じつ)より名を とりに行く人
きらびやかな世界
みたくて まといたくて
いつか そんなひとたちの
実(じつ)が埋まる日はくるのかな
そしたら 名を持たないあたし
小さな赤い木の実 ....
ヒューーと花火の玉が上がる音が聞こえ、
パァッと大輪の花が咲く
花が大きく咲いたその瞬間、人々の歓声があがり、
少し遅れてドーンっと音が響く
夏の夜空の風物詩
人々は花火が大 ....
あなたはギターじゃない
あなたはレコードじゃない
あなたは消しゴムじゃない
自分を傷付けないで
自分を責めたりしないで
その傷跡で悲しい気持ち
残さないで
どんな ....
闇夜に浮かぶ灯達
それに集う虫たち
ひょうしに合わせて踊る騒ぐ
光と音に現実は少しずつ離れていく
ドンドン
カンカララン
水で冷えきったラムネ
瓶から滴る水滴
....
ランランラン
静かな日
大切な思い
喜び
本を読み
料理して
コーヒーを飲む
梨を食す
犬にキスをする
奇跡が起きた
犬が姫様に
変身した。
あの日の高い空と
りんどうの青むらさきを覚えている
明日からのひとりを
蜜のような孤独だと
わたしは微笑んでいたと思う
傍らの古いラジオが
虫の声のように囁き
夏色を少しずつ ....
碧い空を掴んで
波の下から投げると
チカチカして
目が眩んだ
君の目に浮かぶ波紋に 似ているなと 僕は考えるのだけれど
それは擬似的なもので
その波紋は君だけのもの、だということに
空も ....
僕の舌に
冷たい
宿舎が建った
犬は犬の形を
少し崩して
それを見上げた
今日は良い日和なのに
窓などを開けて
海に行く人もない
僕は何もできない
勉強もできないし
スポーツもできないし
手先だって不器用
だけど僕にはロックンロールがある
そう、何もできなくても
僕にはロックンロールが ....
空を誰かが引っ掻いた。
鋭い爪で、何度も、なんども。
空の爪痕は、広がっていった。
大きく大きく、手当が出来ないくらいに。
空は涙を流さなかった。
どんなに痛くても、我慢 ....
夜に爪を切ります
迷信は知っています
そのとき をあれこれと想像してみます
みっともないほど泣きわめくかも と思います
ハンカチが二枚は必要でしょう それとも三枚かな?
鼻紙も忘れずに用意し ....
豊田さん…。
あぁ、豊田さん…。
君は僕の後ろの席に座っているよ…。
君は美少女ゲームに興味があるかい君は美少女ゲームに興味があるかい
君は美少女ゲームに興味があるかい
僕の「電撃G's ....
青春18切符に
年齢制限はないのです
だからこそ青春と名づけたのであれば
それはとても正しいことです
暖かくなると頭に何か湧いている人が出る
とはよく聞くが
暑くなると いっそう頭が釜茹でで
どうでもいいようなことばかりを考える
むしろ思考停止
蛙の輪唱 蝉の輪唱
いや 蝉は臨床
釜茹で ....
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