傷つく時
人は陰口を言う
傷つく時
人は反論する
弱い犬は吠える
代替案も持たずに
自分は正しい
自分は標準人と思う
標準が正しいものではない
特殊でも正しい事もある
記憶 ....
真っ赤な真っ赤な
たいようの
帽子をかぶって
おんなのこ
白くま探しに
やってきた
すずしさのシズクもらいに
おじょうちゃん
あぶないよ
食べられてしまうよ
赤い帽子の
....
いつも僕は鮮やかでありたいのに
何色かの惰性を塗り替えていくだけで
夢は楽しいものでしょうか?
机40個ぶんの出鱈目と強がり
夢は素敵なものでしょうか? ....
「お早う御座います、お兄様」
内側で弟が目を覚ましました
外に出たいと心臓に針を刺します
「もう少し待って。あの木陰に行かせて」
傍から見れば奇怪な姿でしょう
何時から弟が
私の中に棲むよ ....
僕の名前は皆月零胤 でも名前はまだない
多分それは小学五年の夏休みが折り返した
そんな時期だったと思う
空き地の隅には僕たちの秘密基地があった
それはホームレスのビニールシート ....
鈴虫に嫌われた
鈴虫に嫌われた
深夜起きられん露
西高東低
蛍光灯羽織り二代目
またたびのネグリジェ
大根抜く
大根抜く
返さんでいいから舐めさして
イチョウが凍み ....
灯台は
海をさがしている
それゆえずっと
船にすくいの
手をのべる
灯台は
自らの眼を
ながらく持たない
おのれを見つめるものたちの
ことばの向こうを
....
蟹を食べたまま溺死して居る男に話しかけると急に走り出したので驚くままに追いかけて行ったらそのまま男はフルマラソンで優勝して表彰台に上がった
授与された瞬間男は空中にぶら下がり念仏を唱え始めた
念仏 ....
どうして人は
独りになりたいと思った時
海へといくのだろう
あの人を忘れたい
早くあの人のことを
できるなら
出逢う前の私に戻って
....
どうぞ殺して下さい
貴方の手で
いいのです
もう無駄な生命(いのち)を
どうか終わらせて下さい
その貴方の手で
貴方にだったら
構 ....
君は父を求めている
僕は姉を求めている
君は僕から父性を取り
僕は君から姉を存分に受け取る
僕は君より年下だし
もちろん父ではない
君は僕より年上だが
本当の意味で姉にはなれない
当た ....
海を見ることもない日常と夏日がとぎれなく続き
あまりの終わりない暑さに
もうすぐ夏が終わってしまう
という感覚も続いた
季節は一日で変わることもある
どこかで聞いた言葉だが
ほんとうに ....
いつまでそこにいるつもりだい?
写真を破りながら
思い出を殴るような
身体の中から消す作業は
苦痛の先を感じさせる。
理由を捨てて
やってみちゃえばいいよ。
自分から逃げずに
でも
嫌になったら休めば ....
まあ 夢の話だ
乗り過ごした成人式を
だいぶ前にすませたやつが
不意に眠り込んでしまって
夢を見て
目が覚めても
こわさからは覚めきれなくて
夕方だったはずが
真っ暗なんだ
消し忘れ ....
わたし、さかな
あなたの前では息もできない
それは言いすぎかもしれない
だけど夜になると
淋しさを呼吸するわたしは
誰でもない一匹のさかなになって
どこまでも
きっと、どこま ....
全てを手放した僕は自由だった
そうして彼女を両腕でつかんだ
抱きしめる
あても無く
永遠にさまよう為に
幾度と無く
愛する為に。
寄せて返す
大きくも緩やかな
原初小さきモノを抱きつつ
命を生み出す揺り籠
寄せて返す
ゆ〜
ら
ゆ
ら
青く豊穣にして ....
ひこうき雲が落ちた先の地平線の向こうではきっと
沈みかけの太陽に墜落した機体が静かに焼かれていて
壁の端のほうに逆さまに貼付けにされたヒグラシは
僕らを横目にそんな空を見下げながら一日を嘆いてい ....
かなしみを
おもいだすために
すぼめられる
唇から
洩れる
外国の うた、
....
食べものが
食べものでなくなるとき
食べる
行為をあきらめた
音がする
音色と音色が音もなく
鳴るとき
卵が割れたり
割るしかない朝が
人の意識に
訪れる
手旗を振った!
宵闇は暗く危険が多いのです
石蟹が横断するのをただ待つ
彼らに色を認識する神経はない
待ッタ!
ほら止まれ!
そこの泥酔者
累積レッドを三枚課すぞ
....
もう会わない人たちが
改札を通過する
昨夜知らない人たちと
あんなに
飲んだはずなのに
今朝はやけに顔のない
彼らの名前を
だれも知らない
覚えてるかい
自転車二人乗りで帰っていたあの日
夏休みの部活帰りだった
突然の雨を避けてバス停の小さな屋根の下へ
でも荒れる風に屋根は意味を成さず
どうせ濡れるならと
土砂降りの中へ
制 ....
「はじめまして。」君の口からその言葉が紡がれるのが
怖かった
君を見つめていた時間がすべて
君を包んでいた空間がすべて
君を中心にしてまわっていた
僕の幻想が
壊れてしまう ....
夕焼け色のワンピースを縫って 黄昏のサッシュをしめている
菩提樹のこずえに 白と黒の猫が座っていて 夕焼け色の目をしてこちらを見てる
あの日いえなかった言葉
心の中に渦巻いて
今はもう
後悔しか
甘いアルコォルを摂取しすぎて
おなかを壊しました。
毒とは甘いものかしら、と思います。
夕べお隣で飲んでいた
おにいさんの顔が思い出せません。
モザイクかかったような人
私のような
....
拾った小石を
大事にしまう
忘れないように
名前をつけてみる
たった
それだけで
魂が宿る
いろんな空が
ひとつの空で
暮らしてる
言葉もなく
言葉ばかり集めて
あの頃
僕は
何を見てたんだろう
こんな空がある
あんな空もあった
そこで
暮らした日々よりも ....
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