つつせし我が心の
暗黒よ
天に届かぬ
悲惨な運命(さだめ)は
もはや断末魔の叫び
我の意志は堅く
されど約(つづま)るように
固まって ....
腹を空かせた
幼い獣のように
どことなくか細く
切なく弱々しく
響くその音は
夜な夜な
私の寝所まで
聞こえてくる
ぎゅっ ....
カルピスを飲んだら、凄く濃かった。
何故なら、氷が溶ける前にすべて飲んでしまったから。
南極の氷が溶ける前の海の水と、今の海の水は、濃度が違うんだろうか。
小学生の夏休みに行った海の水の味と ....
夏の終り
小さなローソクに火を点し
山深い夜の川を
ぼく等はすこしだけ明るくする
澄んだ水を飲み
あふれる流れを浴びて生きた
名もない魂が火となって
再び水に帰る
死んだ人との ....
生きる力をなくした母
私は毎日のように
「生きていたって楽しくない」って言われる
私はまだ母に生きて欲しい
どうしたらこの思い
母に伝わるのか解らない
きずいて欲しいこ ....
さす
傘をさす
その先端で
その先端に
雨が刺す
肌を刺す
針が刺す
時計の
針が
指す
指し示す
未来に
光が射す
ペガサスの背に
魔が差す
さす
さすがに
....
?
ワンテンポ、世間より遅い列車から夜の街を見る。全体が黒。
闇の中にうっすら浮かぶ別の闇がビルのシルエットを象り、
挑発するようなオレンジの光が点点と妖しげに灯っている。
まるでホタルの ....
果物カジュアル目の前塞ぎ、ぬかるむ頬に指を立て、打つ蝉吠える眠民ついばみ、倫理陰気に皹び割れて、コンセントから一昼夜、つかぬこと聞くが何処の、羽馬の、白の、砂か、凸、磁石、凹、毛、不可思議ならばふかす ....
最近よく
戦争だか
テロだかに
巻き込まれる夢を見る
すごく不快な気分で目を覚ますけど
世界のどこかでは
それも現実で
夢でよかったと
思えるだけマシで
そんな世 ....
俺は男だと拳を振りかざす
前時代的な劇画のように
俺はオケラだと笑う
無頼派の原液に面くらいながら
お化け屋敷かお化けか胸を高鳴らせ
改札を開け閉めする
失うものなど何もない
ほつれ ....
飛び交うハチドリに蜜をあげよう
モンシロチョウに毛布かけ
アデュー大河
断崖を裂き続けた一輪を鳥籠にうつして
河辺に花の畑を
水面に虎が鮭をくわえるゆらめき飛込
みずしぶき ....
俺が何を考えているかなんて誰もが知ってる
どんな本を流し読みして、どんなサイトにアクセスしてるか
どんな飯を食って、どんな茶を飲んでるか
愛想笑いの陰で何を考えているかなんてみんな知 ....
虫ってあんまり長生きしないよな
鳥なんかどうなんだろう
僕は一生懸命ひとを傷つけている
遠い雪崩のようだな
昭和も平成も似たようなもんだ
僕は卑怯でわがままだ
....
蓄えを崩した時
してはいけない枷がほころび
祝福に満ちるのを感じる
崩すものがなくなるまで
私の都合を優先したいものだが
さいわいただの願望だ
快晴を望みながら蛇口をひねる
へその緒 ....
笑い話の一つだけで
世の中の色が明るくなる
笑い話の一つだけで
世界が少し動き出す
僕の中だけの変化だと思ってた けども
実は僕の中の変化なんだ けども
実は僕 ....
はじめて
家族旅行に行った
夜の宿で
そこは二楽荘というんだけれども
楽しいことは
一つや二つどころではなく
三つも四つも
心配など
なにもなかったから
いくらでも夢中にはしゃ ....
ためらいがちな足音に、
黒猫がライ麦畑を横切るかと思えば、
まあるくなり、
ひだまりのにおい。
そのままの、ひだまり猫は、
午睡したまま、動こうとしない。
向日葵の群生。
その下を駆 ....
滴が目から零れ
信じる人とハグをする
明日を作る涙
信じる人とキスをする
前世が魚であった事を
知っていて選んだ。
いつも君を思って
いつも君を感じる
将来の計画
将来のお金 ....
夜の頃
いよいよ視力を盗まれて 往生する そう幾つもない階段を
丁寧に降りていく 16,17,18,19,と数えていった
山の神様が 遠い方からしょっぱい種を飛ばし
加 ....
感情なら溢れていい
思う存分に枯れるまで
泣いてもいい
もしも年をとって
今日という日を
思い出す時
それが青春のように
輝いていればいい
願いを胸に湛え
星空から照らされる
....
固溶体、solid solutionとは
2種類以上の元素が互いに溶け合い
全体が均一の相となっている固体をいう、とか
ああそうですか神様
また何やってんですか神様
宇宙には
宇宙 ....
唸る風音に窓の外を見つめる
街路樹がたわむ
電柱がしなる
もはや眼下の道路を通るものは無い
雨が小さな礫(つぶて)となって窓を虐げ
さらに風が巨大な拳(こぶし)となり窓を打ち叩く
....
埃のように浮かんでいる
幾多ものかなしさを
君の代わりに受け取ります
郵便受けにはそんな毎日以外は
何も配達されない代わりに
仰ぎ見た夜空には
少なくとも名前を呼べる者達が
いくつか ....
その初老の男は
いつも存在と不存在の狭間にいて
人の目には映ったり映らなかったりする
日焼けした肌に
極端な自由と不自由を抱えて
真昼の路上に横たわっている
伸ばし放題の髪で
側 ....
かつて、あなたに属した血液から生成したplatelet rich plasma100μlに
25μlのコラーゲン溶液(0.3?/ml)を加えてようく混和すると
血小板が凝集するのに
コラーゲン溶 ....
今日は地元の祭りだ
うちは農家だからそんな時だけ店を出す
梨やさつまいもやごぼうなんかを売る
そこらの市場の真似事みたいなもんだ
浜の方のおばちゃんと
親戚のおばちゃんと
村のまんじゅ ....
/
眠れない夜
眠りの水面で
寝返りを繰り返す
眠りを手で掬ってみるのだが
すぐに指の隙間から零れ落ちる
意を決してうつぶせになり
眠りの水面に顔を浸けてみるが
すぐにくるりと仰向けに ....
ある人はりんごを食べ
ある人はりんごを食べなかった
りんごを食べた人が幸せになり
りんごを食べなかったひとは不幸せになる
そのような不毛な幻想を
幸せの糧としてはいけない
私たちの日々の起 ....
翼を下さい
大きく羽ばたける翼を
私は翔びたい
この遥かな大空を
今こそ
何にも捉われず
総てを捨てて
私は何もいらない
....
ここに歩き疲れた兵士が独り
ただ前を見て歩いてきたけれど
突然前が見えなくなった
暗い闇に引きずりこまれて
ふと気付くと
ただの独りぼっち
友人も ....
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