ことりが笑う
種子を蔓延る
近しき性器の肉腫がおりました

潰れるような
打ちつけるような
首を立て
マンホールに跨る女がしゅくしゅくと
おえつを
脱腸のように
 ....
不健康のエキスポランド北九州
不安定な床のホールでスツール
瞳の檻で飼われ合うアベック
不謹慎な服装で
物静かにカフェインを煽っておられる
神様に乗った
肌よりは粘膜で
不 ....
足踏みをしていたら
後ろから吹いてきた風に追いこされてしまった

きっとわたしは
まだ夏のままでいたかったのだと思う

だってまだ海にも行っていないし
夏服の気に入ったのも見つけていない ....
ハッと気付いたらもう。
夏も終わりなんですって随分早いのね

夏の日差しの下を歩くなんて、もうずいぶんやってなくて。
夕闇に鳴くひぐらしが妙に切なくて やりきれず空をみた

何もかもうまく ....
今日も列車はゆっくりと走り出す 

人々が不安げに見る 
車窓の外の遠い山に身を埋める 
観音像は 
すべてを{ルビ識=し}っているように 
瞳を閉じる 

自分で望んだ記憶も無く
 ....
病気ってさ
痛くてさ辛くてさ
周りに迷惑かけてさ
色んなもん失ってさ
未来の終わりが見えてさ
過去が虚しくてさ
死にたくない
って思ってさ

元気な頃はさ
死ぬなら泡のようにさ
 ....
夏の終わりの夜道に 
動くことの無い蝉が 
独り 
仰向けに転がっている 

( 人々の 無数の足が 通過する )  

長かろうと 
短かろうと 

人の一生は 
蝉の一生に  ....
ごらん
あすこの田のね
水面が
水銀のように
ぬたっている

 あすこから
 穂のような爪が伸び
 根のような皺が這い
 虫のような舌が湧く

ほら
あすこの石垣
その隙間が ....
貴方が「好きです」

心の中だと云えるのに

貴方を目の前にすると

言葉が出なくなる

もどかしいこの思い

どうすれば貴方に伝わるのだろう

一歩勇気出そう

そしたら ....
爪先に、冷たい液体が波打つ様に、

何度も、繰り返して来る。

夜、のような真っ暗な世界で、

僕は液体を蹴飛ばした。

静かな世界に、水音が響いた。

爪先が、冷たい液体に浸かっ ....
      絶望的な希望の唄を この世の果てで口ずさむ


崩れかかった廃墟に囲まれ 頭の中で鳴るメロディー
今にも消えてしまいそう

虚ろな偽の灰色の瞳は 透明さを無くしたガラス
自分 ....
  「愛あるいは天使のような」

どこまでも続くかのように広がる
白樺の森を抜けて 僕は行くよ


アナスタシア 揺り椅子で眠る
君の失った右足の膝下に
赤い 赤い 靴を置いた
は ....
ぽつりぽつりと
往く道のことを話している
どこから眠りがはじまるのだろうかと
うわのそらで
言葉はすべて音楽
明日の話はどれもおなじ
空耳みたいに思っている
声をあらげずに
膝をかかえ ....
遮光瓶をのぞくと
オイルが少しと
後悔がいっぱい見えました

私は窓を開けて
フタをとった瓶を掌にのせ
太陽に差し出しました

ほんのひととき
りんごのような香りが
漂って消えまし ....
たんすの中におまえがはいっている
たんすの中におまえがいつもはいっている



何を尋ねることもかなわずに
わたしこのままひとりぼっちなのだろうか
せっかくたんすの中におまえがはいってい ....
 
なんていうんだろうか
都会の人は
標準語で
その様式も
振る舞いも
計算されたように
抜け目のない
魂のない
肉体のない誰かが
誰かによって
話してるようだ

時には
 ....
鏡と正面して、あざをあざで化粧する。旗よ、籠よ、セックスを論じる以外に、その斧をぶつけようがなかったとしても。

信号で停止。罪の是非を、今日の来る毎に問うこともなく、横切っていく積乱雲。

 ....
ねえねえと肩を揺すっても
寝たふりしてたはずの
あいつは
いつの間にか深い眠りに落ちていて

久しぶりに触れ合いたかったのに
わたしのこころは
ちょびっと傷ついてしまった

それでも ....
 
秋田にいた頃は
大曲の花火
毎年見ていたんでしょうね
と聞かれて
いやそれほどでもありません
と正直に答えると
信じられないような顔をされた

一人取り残されたように
NHKの ....
 ずきずきとした痛みがこころにある

 いつからか消えない痛みは
 あなたが手を繋いでくれれば消えると
 そう思い込んでいたけれど
  
 あなたがいても こころはまだ痛いままでした
「かんちゃんはさぁ」

まどろんでた保健室で突然に話しかけられたんだっけ。
アダムとイブがどうとか、
ノアの箱舟がどうとかこうとか、
新約聖書と旧約聖書の区別もついてない私には
さっぱりわ ....
最近魔法が使える
魔女が少なくなったと言う
最近マジックが使える
人が増えたと言う

ゲリラライブの中
世の中がおかしい
自然の摂理に
反している

目に見えない力で
立たせる
 ....
何も深く考える事は無いし
眠る事も無いのよ

空は青くて人は飛ぶし
翼なんて
背中のプリントTシャツで
補える

何も深く考える事は無いし
起きる事も無いのよ

人は青くて空は飛 ....
ハシブトガラスのジョージが死んだ

浄瑠璃町の舗道の上に
骨の折れたこうもり傘みたいに
貼りついていた

アオサギのジミーが言った

南の島のまがいものの空に焦がれて
旅行社の馬 ....
明日のことばかり考えている彼女と
昨日のことばかり振りかえる僕
針で突いては
月は破れ

倒れこんだ水のない
手もつなげない花が二輪
カーテンレールの、かららと転ぶ音
風が吹いてる ....
詩が生まれないこと
満腹な証し
なにもいらない
なにももとめない
言葉は
ことばであればいい
深みもなく
潤いもなく
その場限りの
ものでいい

詩はないほうがいい
幸せなもの ....
影が動きに遅れてゆく
遅れては遅れては重なりつづけ
ひとつの歩みのたびに咲き
ひとつの歩みのたびにたなびく



海の終わりからはじまる砂漠で
影と涙は会話していた
 ....
ビーナスの島が故郷のあなたは
地図上の線をなぞりながら悲しい目をしていた。
「ここには超えられない壁がある。」

あれから時が流れ、その線を越え握手する人々の映像がニュースで流れた。
あの線 ....
らあしど
らあしど
夜色のサラリーマン
白目が赤い
大きなヘッドホン
隣で眠る
ピカピカ光る
ケータイ電話
電車はきしむ
らあしど
らあしど
向かいの女
カメオのロケット
紫 ....
夜の湖の上を艶やかなカラスが舞っている

目が覚めると 
今年はじめて秋の空を見た
青く澄みわたる空の果てを探っていても
見えるはずもなく
疲れ果てて しくしくと泣いた

夏の終わりに ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
「ハンセンのカルテ」詩集ただよう108/8/30 2:13
無様008/8/30 2:06
そうやって終わる夏タマムシ12*08/8/30 2:05
そんな週末の黄昏にウデラコウ1*08/8/30 1:51
星屑ノ唄 服部 剛608/8/30 1:51
遂逸、確固は雷木屋 亞万3*08/8/30 1:46
蝉と人 服部 剛308/8/30 1:38
水銀と黒檀亜樹208/8/30 1:28
告白雪女208/8/30 0:25
創書日和「ツマサキ。」[group]狠志108/8/30 0:25
壊れてゆく世界の中で モノクロームの夢を見る皆月 零胤5*08/8/30 0:17
「僕の村は戦場だった」を傍らに置いて千月 話子8*08/8/30 0:12
(無題)[group]キキ108/8/30 0:10
ローマンカモミール木葉 揺5*08/8/29 23:06
たんすの中におまえがはいっている因子3*08/8/29 22:45
都会の人小川 葉208/8/29 21:45
無題クマクマ108/8/29 21:36
考えるひと恋月 ぴの25*08/8/29 21:35
秋田の男小川 葉2*08/8/29 21:10
胸に咲くトゲ湖月208/8/29 21:05
ナベくんへのながい返事かんな15*08/8/29 21:00
コロンブスの卵ペポパンプ7*08/8/29 20:08
青いハンバーグ酸素の枷108/8/29 19:14
風切羽nonya6+*08/8/29 18:53
哀しい二人唐草フウ7*08/8/29 18:32
詩はいらない乱太郎23*08/8/29 18:26
会話木立 悟408/8/29 17:02
何故線が必要なのか?村上 まり008/8/29 15:02
らあしどチアーヌ108/8/29 14:34
白い砂浜ましろ7*08/8/29 13:12

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