消費のエスカレーションが混沌とする夜
言葉もまた例外ではなく
鋳型で生産され無闇に消費され
資本主義万歳 であるような夜
漁火を灯し 沖合いへ
地図もなくあても無く探す
群れ集まる言葉を捜 ....
ハイライトが俺を焦がして
ケムリになって昇った先で
ハイライトが俺を焦がして
雲を焦がして黒く染めた
アスファルトにキスをした
干からびたラスコーリニコフを
大股で跨いだお前の肌を
....
080902
ダから
タまで
一瞬のうちに
走り抜く
タ行の音列
−−−−−−−
−−−−
−
−
攻撃する運命
防御する本能
....
辺りは静寂に包まれ
私はひっそりと佇む
それは孤独の深縁で
まばゆいほどの暗闇
深い森の中から探し
私の物となりはてた
孤独のリアルな残像
貴方は遠くから叫び
その声の透明 ....
まったくもって
さみしく
一人ぼっちの道程ですので
こうして
毎日 毎日
つー てん
つー てんてん と
ヘンゼルが石を置いたように
言葉を書き置いておるのですよ
いつでもそこへ戻れ ....
ふたつの手で
染められていく 魔法
女の子、待ってる
そっと
囁くような青い春
淡い期待に
膨らもう
たしかなこの胸
魔法の指先で
みえない明日を
「自由」という二字を
手で描いてごらん
自由とは一体誰のもの
自由とは一体どういう意味
誰にも縛られない心
束縛しないで
束縛しないで
....
その無惨な姿を
私はどうしても許せないのだ
その汚らわしい心
その無感情の冷たさ
その偽りの思いやり
どれも不純で不誠実で
ユルセナイ ....
琴の音色は清くて儚い
わたしの心に響いてくるその音は
かなしみの音に似ている
いたみはどうして伝わるのか
せつなさはどうして生ずるのか
さびしさの中に ....
たくさん雨が降ったあと。
ぼくはまた、色を思い出している。
メロンと、レモンと、ストロベリー。
なんだかとてもおいしそう、なんて思っていた。
ファミレスの窓に、にじむライト。
およい ....
午前一時 机に肘ついて 見えない国道を眺める
建物の奥には陰険がある そして街中にもそれはあった
ブランコをこいでるときに
どこか知らないとこへ飛んでしまうおそれなんか抱かなか ....
翳る空に 浮かびくる
はじめてなのに 懐かしい
影と光 色とかたち この想いは何?
雨がやさしく降り出す
濡れる道から沸き立つ
雨のにおい 胸を焦がす この記憶は何?
....
「 よいしょぉ・・・! 」
どしゃぶりの雨の中
三人の男は
橋の欄干にぶら下がり
川へ落ちそうな独りの女を
心を一つに、引き上げた。
(ソノ時彼ハ、ジーンズノ腰縁ヲグィ ....
孤独の森に迷いこんだなら
出口を見つけることは
容易ではなかった
孤独の森を
歩き続けることは
苦痛でも
それは森のせいではなかった
森は伐採され
孤独は終わりのない
....
伝えたいことは
何を言っても
何を書いても
伝わらなかった
伝わったのかもしれないけれど
わからなかった
幸せは文字の中にはひとつもなくて
生活の中に
ぽっと膨らむ湯気みたいで ....
どんどん五角形の家へ入っていくといいよ
そばにはいつでも手帳があるんだから
どんどん予定を書けばいいよ
そしていつでも時間に追われてるんだから
グルグル部屋の中を走ってればいいんだよ
....
双子が
互いを呼ぶ
枯れ野
道ではなくなる道
枯れ野 枯れ野
追いすがり 追いすがり
とりこぼし
曇を燃す火
こぼれ こぼれ
大きく傾き
野に落ちる曇
....
ひまわりが
なみだをうかべて
舞っている
あなたの存在が、僕をやさしくするのです。
赤い紐、握り締めて、はなせない。
夜が、ひたひたと、近寄ってくる。
なみだを流しても、だれも気づかない。
だってそう、耳鳴りがするほど、しずか。
キィン――
つめたい、銃声がきこ ....
海は 生きるために波をくりかえす
よせ、また返す 海の呼吸
だれもいない浜辺に来て、海と握手をしよう
とおく外洋の果てから 友をもとめて
手をさしのべてくる
この大きな、大きな生き物 ....
母の腕に抱かれて 赤子は
もう死んでもいいと思った
丘に一本の木がある
見向きもされず
子供が木に登ることも無くなった木
紅葉もしない木の回りはやがて
町になっていく
道が出来て町は活気に満ちた
木は独りになった
....
さびしさにかられては二人称にあなたを選んだ、そんなときから、後ろを向けばあなたがいつもいるような、まぼろしをみせられていました。雲が光をさえぎったような天気の下では、誰しもが悲しくも、切ないような ....
沢山の名前を捨てて、
時間を捨てて、
記憶を置き去りにして
日常を泳いでゆく
終わらない
終わらせようともしない
ただ
貝のように
色なんて無色でいい
....
あたしは どうしょうもなく嘘つきで
他愛もない嘘をついちゃあ
信頼をなくしている
約束を守るのもできやしない
決めた時間に来たためしがない
社会人も失格だ
マニキュアを塗った指が好 ....
くもくもくもくも に近づきたくて
もくもくもくもく たばこを吸って
しろしろしろしろ まっしろな
ケムリを吐いては もう一服
1.
今までに
無くしたものごとをひとつずつ
丁寧に数え上げて見せては
笑い
今まさに
指先からほろほろと零れ
落ちた
それを
見送っては
泣く
かなしく
....
命の回転速度が速くなりすぎた夏
季節はわたしだけを残して行き過ぎ
熱を持て余した歯車は少し空回り気味で
もう いいんだよ って
誰かに肩を叩いてもらえるのを待っている
秋の入り口
汗をかく
したしたと汗をかき
発熱しそうな体が平熱であろうとする
腹が減る
汗をかくために必要な
熱量を摂取せんがためにただ腹が減る
眠くなる
汗をかき腹を満たし
体に不要な熱 ....
4018 4019 4020 4021 4022 4023 4024 4025 4026 4027 4028 4029 4030 4031 4032 4033 4034 4035 4036 4037 4038 4039 4040 4041 4042 4043 4044 4045 4046 4047 4048 4049 4050 4051 4052 4053 4054 4055 4056 4057 4058
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.69sec.