あなたはわたしを
ひなぎくのようだという
なぜだろう
わたしはそんなに
無邪気だろうか
人はわたしを
ひなぎくのようだという
どうし ....
私はマリオネット
自由のないマリオネット
細い 細い
糸に繋がれて
ご主人様の言いなりに
人々を笑わすために
創り出された幻の命
心 ....
私のお気に入りの
青い目の人形は
夜も眠らない
私の枕元にそっと佇み
赤い唇を僅かに上げて
見つめている
暗闇に映える青い目
夜の ....
壊れた操り人形のような
ただふらふらと心が浮かぶ
片腕が折れた鳶のように
いつかはあの空へと思いを巡らし
いく数日
焦がれた思いは消えていく
悲しくもその思いを繋ぎ止めよう ....
今日もいちにち
風の中を歩いてきた
ひとは揺れている雑草の
つくつくぼうしだった
音は声となり
形は姿となり
匂いは香りとなり
色は光となるように
風景は風光とならなければなら ....
空白が怖いのですよ
ずいぶんと長い間
まわりに何にもない場所に
ぽつん
と 置き去られていた気分だったから
でも
少しずつ好きな色のクレヨンを手に入れて
ぽちり ぽちりと
画用紙を塗り ....
わたし、ずいぶんやせてしまって
てのひらには、ようみゃくみたいなけっかんが
あおじろくひかってみえるほどです
だから、あなたのこと
やさしそうになぜたりするのも
ぎゅうっとだきしめたりす ....
早くしないと両手をもぎ取られてしまう
ころされちゃうよー
と両手をあげて走る
こども、
飯を食らわないと動かない体がもどかしい。
10秒チャージ2時間キープでって、12時までじゃん
....
生きている事に意味はない
日々が単調に過ぎてゆく
天井はやはり低く暗い
僕が生きているのは確かだけど
これは僕の意思なのか、
産まれてきてから
何度同じ日を迎えただろう
毎日が同じ事 ....
いなくなってから
選別しとけばよかった
なんて
ただ自分が
むだに
消耗したことを
嫌がるんだね
もう
出会えないものが
あと
何回あるのか
数えたら ....
「きれいな想いだけじゃあ、生きられないですよ」
何度も死んだと思いながら私は生きる。深く、
ナイフを突きつけて
血をどくどく流しながら
キーボードを打っている
そうまさに届かぬ手紙
君は一 ....
空の果てを見つけた日
ここから飛び立てないと知った
引っ張り上げる手下りては来ず
空っぽな瞳で見つめた朝
小鳥がぱたぱた飛んでいた
地面があったと気付いた日
一本道の砂利道を
ど ....
純度の高い蜜がつま先に集まって
水面で踊れる
がたがたの唇に水を這わせて
滑らかにする
夜な夜な、白い肌の上に
戦車を
転がして
人を殺すように
一本一本、除毛。
赤くなった肌は恥ず ....
夕刻
雲羊の渡りを見ました
カモたちが飛んでくるのとは反対向き
行き交いの空の対角線を
群れの先頭は彼方
群れの後方も彼方
二列、三列の編隊を組んで
空を渡って行きました
羊た ....
暑苦しい夜空の中、自転車のペダルこいで。
ちょっとでも君に近付こう。
たまに吹く風が、そろそろ夏の終わりだと、
教えてくれてる。
けれど、そんなクールになんてなれないかな。
....
世界でもっとも無力でもっとも鋭利な武器
言葉をもって 詩をもって
何をする
綺麗事を書き連ねるつもりもなく
シャンデリアは宮殿の奥へと封印し
救済したいとか共感してもらいたいと ....
三つの
白い
華奢な
曇り空を透かすような
濁酒を清涼飲料にするような
涙ぐましい
冷酷な風に叩きつけられようとも
巨大な金属物体に煽られようとも
明るく微笑 ....
詩人は手で話す
読者は詩に目を傾ける
手で話し、目で聞く人と
生活の中で出会う
詩人の口も手も
まったく役に立たない
話す手は空中を泳ぎ、踊る
表現の塊だった
手話は発 ....
さよなら、の続きは。
元気でね。
さよなら、の続きは。
ごめんなさい。
さよなら、の続きは。
スキでした。
さよなら、の続きは。
君の後姿。
さよなら、は聞こえない。
....
風呂の戸を開けると
いつかの僕が
髪を洗ってる
背中を洗ってあげると
ありがとう
そう言って
妻がしてくれてると思ってる
湯船には
いつかの祖母が入ってる
髪を洗う僕に ....
無機質な温もり
の夏が終わる
今日も何もなく過ぎていき
変わることなく壊れていく一日
鉄とガラスとコンクリート
で出来た城が崩れる
今日も何もなく過ぎていき
代 ....
さようなら
音をたてて私の体が、バラバラに飛びちった。
胃から、昨日飲んだぶどうジュースが流れだした。
この面白いショウを見ながら、砂漠の向こうで人が笑っている
ほんとうに、四方八方に ....
ふざけて
うたたねしている君の乳首を食べようとすると
目を覚まして しょうがない子ね という顔をする君は、
君は、すこし悲しそうなので僕は、
僕はとても見つめていられなくな ....
肌寒い
鼻水も少しでてきた
面倒くさいことがいっぱいだった
夏はやっとこさ」終わった
遠くにみえる街は
とてもおとなしい
少しさみしそうにはみえるけど
私にはちょうどいい
この中間 ....
そこいら中からブラームスの音がするよ
陽炎がのたうように
そこいら中からブラームスの音がするよ
深淵を歩くように
枯れ果てた向日葵の間を
風が吹きぬけ
小さな竹林の
静寂が流され ....
けっこう簡単に
乗せられちゃうから
こわいよね
こわいし
繰り返し
繰り返しだから
かなしいよね
大国の野望が
小国を蹂躙とか
また新しいCMが流れ始めたね
....
今日も明日もどんなときもずっとずっと
※大黒マキ「ら・ら・ら」
庭の土を見てる
花ではなく土を
理由もわからずに
そこに横たわる
土の言葉で
言葉などなかったように
懐かしく対話する
知らない時を生きた
土の中に
句読点をさがしたら ....
夜中に目が覚めて
月明かりの中に夫の寝顔を見つけた
よく見ると額にはチャックがあって
少し迷ったけど
開けてみたら
不思議な記号や色や
匂いや音が
チャックの向こうに収まっていた
....
空が割れたような音がしたので確認すると、飛行機が近いところで飛んでいた。
わたしに白いお腹を見せているけれど、わたしはそれを雲とは間違えない。
どこから、何時の間に、こんな近くに来たのだろうと思っ ....
4016 4017 4018 4019 4020 4021 4022 4023 4024 4025 4026 4027 4028 4029 4030 4031 4032 4033 4034 4035 4036 4037 4038 4039 4040 4041 4042 4043 4044 4045 4046 4047 4048 4049 4050 4051 4052 4053 4054 4055 4056
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.48sec.