私は朝起きたら虫になるのだと信じていたあの日から何日経っただろうか
よく考えれば、そんなことは信じてもいないからどうでもいい
彼女がほしいと友達(7歳年上)(既婚者)(一児の父)(できちゃった ....
閉館時間もとっくに十年過ぎて
ひとっこひとり見当たらない図書館
そこでは書物の重さも
なーんも知らない子どもが
本を積み上げ愉快に遊んでいる
言葉には危ないから近づいちゃ ....
やさしくしてよ うそはもういや
さみしいひとね あなたのずるさ
しらないふりを していたわたし
くやしいけれど ここをでてゆく
だましていたの じぶんのからだ ....
「はい!あなたの負け!」
突然 耳元で声がしたかと思ったら
なみなみと水をたたえたバケツが
くりーん!とひっくり返ったみたいで
頭の上から遠慮ない勢いの衝撃が降ってきた
ずぶ濡れになった ....
はるか彼方
静かな白の中で
円盤みたいに
私たち回ってる
ほしが生まれて、
呼吸を辞めるまで
影が夢をみはじめる
じゅくじゅくと、薫り始める
いお、四つ子のなかで
....
<伝える>
ひとつの言葉に
ひとつの意味しか
与えられていなかったら
ちゃんと伝わるのかな
肯定と否定の
二者択一で
チャートを辿っていけば
簡単に真理に近づけ ....
080903
明日も良い天気
保障する
空約束と信じていたが
少し軽率すぎたようでした
宗谷本線
抜海駅で降りて
歩きだしたときは、よく晴れていて
....
湯船に浸かり
うつらうつらしていたら
突然誰かが部屋に入ってきた気配を感じ
バスタオル胸元に巻いて飛び出すと
消したはずのルームライトに薫る
わたしの大好きな秋桜のアレンジメントに
添 ....
一匹のウマオイが
楽な姿で
息絶えていた
緑が
ひと際目立った
隣のビルディングから
人たちが出てきた
時間の話をしたり
何かを好んだりしていた
腰から上を丁寧に 筆をひたしてなぞってしまうと
電流は細く細く 鼻の頭までじんわりと沁み
「いいえ、いいえ」と繰り返している
薬から逃れると、自然
夕食になってしまえば 皆がそれぞれに席に ....
あのはなをつんで、ときこえた
もうすぐ枯れそうな野花、を
そのはなをつんだ
ずきり、 「気のせいか」
ふりかえる
だれもいない
雨はどしゃぶり
雨はどしゃ ....
風が吹けば花弁-はな-が散る
あの人へ寄せた思いを載せて
ちらちら舞ってその名を虚空に描く
叶わないと判っていても
愛さずには要られないから
静かに内側で熱を
何て美しい散り行く光景- ....
古いエレベーターから
押し出される
と 瞬間
何かとすれ違った
懐かしい後ろ姿を
感じながら
会場に入ると
過ぎ去る時間のように
たたずんでいた
透明な光の重なり
と
前髪と瞳
....
綺麗なだけの水の中
廃れることのないこの体
頭の中は常に霞み
視界は晴れることなく歪む
全てが溶ける部屋で僕は現実を知った
閉じ込められたままの僕等
泳 ....
あいするそのひとは
いのちあるひと
あいするそのひとは
ひかりあるひと
あいするそのひとは
うたのある ....
福は内々、鬼は外
鬼やらいなら四季ごとに
天地に花咲き 木々、人、実り
厄をばどこからどこに追う
福は内々、鬼もうち
己の目玉で己を見れば
四季ある国の習いとて
こまめに生き ....
オゲンキ、 デスカ?
キョウ、モ
ミズノ音ダケヲ 聴ク
アクアリウム、ハ
シズカデス
、。
、、:。/
....
ふとした瞬間に口ずさむ歌がある
桜並木道
夏の浜辺
満月の夜
大雪の庭
振り返ってみれば
いつだって僕の側には歌があった
埃にまみれた音楽の教科書 ....
私が知りたいのは
この体に感じる空気
命の生体反応が何処であるかである
個々の生命体に同一の感覚器官があり
決してそこにいる人間が機械でないことと知る
生まれて一度も
他 ....
きみが見ているものは
たしかに青なんだけども
うすく透き通ったなにかが
反対側から見すえている
これはだれのですか と
英語で尋ねてくるのだけど
あいにくぼくは
言葉を持ち合わせ ....
渇いた喉に、
ジンジャーエールを流し込む。
ありとあらゆる細胞に吸収され、
ぼくは炭酸の泡で息をする。
ぱちぱちと、星がまたたくような音がひろがっていく。
なんとなく宇宙はそこに ....
ぼくは君に愛を
誓うよ
永遠よりも
深く甘い愛を
心から君を愛している
真実の心を
君に届けたい
君はそっと微笑んで
ぼく ....
私が神さまに
感謝するとしたなら
それは貴女に出逢えたこと
貴女を知る前の私は
ちっぽけな存在
貴女はまるで太陽
私をいつまでも照らしてくれる ....
黄色い薔薇は
不幸せの色
幸薄く虚ろげで
儚い
白い薔薇は
悲しみの色
思いが深すぎて色さえも
染まらない
赤い薔薇は
....
現代版昔話
王子様は出会った夜にアドレス交換をするのでわざわざガラスの靴にあう人を見つける必要がありません
姫はダイエット中だからとリンゴすら食べてくれません
亀になんか乗らなくても ....
雨が降っても
あまり傘はさしたくないんだ
雨が降ってれば
打たれれば良い
洗い流してくれそうだから
隣で同じ傘に入ってた
きみはもういないけど
歩いていけるよ
雨で ....
研ぎ澄まされた3000万の多数決の犠牲者は平和の盾に打ち崩れ遥かな王朝に嘆きを乞う原子以来の文明に突如打ち建てられた協会よりの死者はどうして白衣を纏い青醒む芸術家はこぞって好みの色を求め糾弾し続け晴れ ....
―――いつも雨の音がする
ひんやりと冷たい、鉛の棒で、
心臓をゆっくり刺し貫かれるような違和感で目が覚める、
午前3時、のろのろとベッドを這い出して、
レジ袋から転がっているペ ....
スクロールしてゆく 現実が
私のいない現実でもう映画は始まってしまったのだ
カラカラと廻り展開されてゆくその物語に私は加わることが出来ない
空っぽの劇場で
ひとり観客として
例えどの ....
これは
ぼくの
じんせい
4013 4014 4015 4016 4017 4018 4019 4020 4021 4022 4023 4024 4025 4026 4027 4028 4029 4030 4031 4032 4033 4034 4035 4036 4037 4038 4039 4040 4041 4042 4043 4044 4045 4046 4047 4048 4049 4050 4051 4052 4053
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.99sec.