小さな緑の段差を踏む
声は低く
応えられないままにすぎる


切り落とされた枝から
離れない虫
おまえは
おまえがどこへゆくか
知っているか


火の前に途絶え ....
涼しげな声で
いつの間に
鳴くようになったのか
身を隠して鳴く
虫たちよ

焦らせるような
つかの間の
風に吹かれて
これから起こる恋の
幻影を見る
どうにもならなさげな
がらくた
みたいなものが
こちり こちりと
じしゃくでくっつくみたいに
よせあつまって
がらくたのかたまり
ではなくて
だけど
なにかのやくにたつのか
たたな ....
生きていく
手を伸ばし
空気を吸って

駆ける
先の見えない
空虚な朝靄

カーテンを閉めた部屋
差し込む朝日が眩しいけれど
本当の光なんて見えなくて
自問自答
まだ夢の中だっ ....
 私の想いは熱い

 それはまるで

 リアトリスの花のよう


 この気持ちに

 偽りはない


 ただあなただけを想う

 この淡い花に誓って

 いつまでも ....
 私はこの世を儚らむ

 浮かれ女


 女がひとり

 このしがない世の中で

 暮らしていくには

 軽やかに唄でも

 歌わなきゃやっていけないさ


 私は ....
 目の見える私と

 目の見えない君


 目の見える私は虚構を見つめ

 錯覚の彼方に居る


 目の見えない君は心で闇を切り払い

 真実(まこと)を見抜く力が有る
 ....
おとうさん
あなたの性格も私は容認してやらなかったね
仕事で疲れて何もしたくなく、一言も交わしてくれないのは父親の教育責任がぞんざいにしていると認めなかった
今でもあなたを憎んでいるのは確か
 ....
ピアノの白と黒を交互に抑えて、
小指から親指にまた跳んで、
どんどんと高音の淵まで向かう。
終わりの音は高すぎて耳には聴こえない。

とばしてしまった白い音だけがこもって、大切そうに響く。
 ....
大切な感情ほど言葉にして言い出しにくいのは

言葉に重力がかかっているから

価値のある言葉ほど{ルビ容=カタチ}は大きく

ときどき喉に引っかかったりもする

簡単に出る言葉ほど小さ ....
土砂降りの夜
家に帰るのに車を走らせる
ワイパーが追いつけないほどの
激しい雨

タイヤが水しぶきを上げる
家に帰るはずなのに
本当は
どこへ行くのだろう
どこへ行きたいのだろう
 ....
この部屋の中にアナログ時計はなく
壁には40年近く昔の音楽祭のポスターが貼られているだけ
花に囲まれて幸せそうな
薔薇の花冠を被った骸骨の
風化させる横流れの青い光に
少し小首を傾げた笑顔
 ....
お願いしなくても
地球は回ってくれていて
お願いなどしなくとも
太陽と月は巡回してくれる
わざわざ願わなくても
両親は私を産んでくれた
そして願ってもいないのに
心臓は今日も動き続けてい ....
去りゆく猫はどこで死ぬのか?ついていかなきゃ分かるまい。
 今日、川辺に打ち上げられた 死んだ猫の尻尾に、
蜻蛉がとまっていた。秋だな、と
僕は思った。
昨日の昨日の次の今日
ギンヤンマの通り道
ゆびきりげんまん
蜥蜴の尻尾

鬼のお面が
空を舞い
蝋燭並ぶ地蔵道
鴉帰る夕暮れに
少女の群れが雲の散歩

水面遊ぶ反射光
かざ ....
透明なうそが溢れていて
気づかないうちに
それを信じていたりする
見通しは良いはずなのに
うまく物事が進まなかったり
思ったように人と関係を
築けなかったり
色々な混乱や
色々なためら ....
窓辺の四角い夜に うなだれた手をかざすと
しずかに風は 
終わりの夏を打ちつけてくる

部屋中を駆け巡る息づかいは
いつもそこに置き忘れてあるから
死をつつましく夢の先に灯して
ただ耳を ....
よく晴れた日だった。
午後から大雨になる、と朝のニュースは伝える。

午前中に駅に着いた。
駅前だけが、寂しく栄えていた。
少し歩くと住居が立ち並び、
田畑も見えてくる。

約束まで、 ....
(ゼロ
僕は欠陥品である、と仮定する。
少年少女、互いに確かめ合うのは傷口。証明の始まりを上手く書き出せないから存在を不安に思う。ティーンエイジャー、
違う!
そんな括りでは収まらない。声を枯 ....
しあわせは しあわせは
ぜんぶしあわせなんかじゃなーい
すこしだけ すこしだけ
なみだのかずがへればいい

ひとつだけ しあわせの
たねをのこしてあとはすてーる
かなしくて おしいけ ....
しあわせは しあわせは
ぜんぶしあわせなんかじゃなーい
すこしだけ すこしだけ
なみだのかずがへればいい

わたしだけ ひとりだけ
おなかいっぱいたべたってーさ
うれしくない たのし ....
 
子供の頃
日曜日になると
隣町まで習字の塾へ行った

習字よりも
塾をさぼって
町の本屋で立ち読みしたり
ゲームセンターでゲームしたり
そんな思い出ばかりが残ってる

ある日 ....
「 落雷の影響で 
  特急ロマンスカーは停車いたします 」 

( えぇ〜・・・ )という 
乗客等のどよめきに 
僕はぱっちり目が覚めた 

遅れてきた各駅停車に乗り換えた 
うん ....
  車窓……



  曇り空。
  電柱、電柱、電柱、電柱、
  マンション、マンション、
  マンション、マンション、
  凸凹のビル、山並になって……
  曇り空。
 ....
小さなひかりに 記憶を混ぜて 
手のひらの感触をおもいだす
辿った道は短く 景色は春だった

横たわる体から流れるものは
赤くもなくただぼんやりとした脱力感だけで
遠くに消えた心は掴めば千 ....
静かに愛を伝える

この瞬間ほど

大切なもんはない
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています ....
始めと終わりの間にあるもの・・・それは生命(いのち)。
だけど、生命は終わりがあることを知らない。

生命の始めと終わりの間にあるもの・・・それは心。
そして、心は生命に終わりがあることを知っ ....
錆びたバラ線のにおいは血液のそれだった。
立ち入ることのできない場所に立ち、触れれば噛みつくと、獣のように意思表示している。

(天気予報が雨を告げた時刻だ。まだ夕方というにも早いが、厚く曇り明 ....
道の真ん中で
前足に頭を乗せて死んでいる
薄目をあけて
スピードを落とす車のタイヤを見ている
右足が曲がってのびているが
気になるほどではない
話しかけると
少し顔を上げ、鳴いた

 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
いつか どこかへ木立 悟108/9/8 10:24
秋の夜よしおかさく...2*08/9/8 10:19
よせあつまり明楽408/9/8 9:53
霧中相羽 柚希1*08/9/8 7:28
リアトリス星月冬灯208/9/8 7:00
浮かれ女(め)208/9/8 6:59
ハンデ108/9/8 6:58
ゴミ捨て場  不眠症くま出没108/9/8 6:45
ピアノを弾く猫のひたい撫...008/9/8 6:36
言葉の法則桜 葉一008/9/8 3:53
土砂降りの雨ヒロシ008/9/8 3:13
壁のポスター水町綜助708/9/8 1:39
生き道木屋 亞万3*08/9/8 1:19
この川、プテラノドン108/9/8 1:09
通り道猫目008/9/8 1:03
透明なうそしろたしろ008/9/8 0:39
終わりの夏二瀬11*08/9/8 0:39
この水、ブライアン208/9/8 0:17
濁流士狼(銀)5*08/9/8 0:15
しあわせのたね(はぴねす編)歌詞クリ208/9/7 23:29
しあわせのたね (イーハトブ編) 歌詞108/9/7 23:28
兄さんの背中小川 葉508/9/7 23:17
野球帽の少年 服部 剛308/9/7 22:57
車窓草野春心0*08/9/7 22:22
きおく湖月008/9/7 22:12
大切なもんfuji208/9/7 22:08
アカサギ榊 慧408/9/7 21:56
<生命(いのち)と心〜「四日間の奇蹟」を読んで>籠球次郎008/9/7 21:48
瞳孔月見里司108/9/7 21:02
その犬オイタル2*08/9/7 20:40

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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