いったい
緑いろの孤独とは
なんであろう
アメリカ人の抱える
孤独感
ホッパーは絵画のなかでこれを
普遍化させた
死をベースとして、
すべてを同質化 ....
それは何処か
消化不良の感情に
少し似ていた
不恰好に千切られた{ルビ蒟蒻=こんにゃく}達は
それぞれの皿に逆立ちして
晩の食卓に並んでいた
どうしてお前は
そんな素敵に笑える?
眠りに落ちたら、私は
マリア、まだ眠れないのですか?
私がまたおとぎ話でも聞かせてあげましょうか。
そうだ、
この ....
足跡を見ればなんだって分かるんです
身長や体重はもちろん
昨日食べた物だって分かるんです
君の考えていることや
君の気持ち
悩んでいることも
その日の体調も
....
父の見舞いに行くと言って家を出た
船橋までの直通の快速に乗ったのに
途中千葉駅で降りて映画を見た
アメリカのアクションものだった
無責任に人が死んでいくのが嬉しかった
夏の終わ ....
憎しみはとうに消えた…
生まれたときからずっと一緒だった
風は今も冷気をたたえ、凍えそうにして
私は待つ あなたを待っている
かつて野を覆った炎の残骸
黒く、さらに黒く焼け焦げた ....
何を言われたって気にとめない
上手に流せちゃう
さりげのない術を連れて
何も溜め込まないスタイル
あぁなんて素敵なスマイル
本当の僕はきっと 誰よりも愚かで
....
家を出る前に昔聞いたことばを思い出す。
一週間に敬意をもつこと。だからといって
月曜の朝から仕事の依頼がくるなんてろくなもんじゃない、と
ひっきりなしに通勤車が行き交う国道脇のあぜ道に
バンを ....
まるで子供の喧嘩の延長
でも
今も昔も
子供も大人も
喧嘩両成敗が道理でしょう
誰もハッピーになんか
なれっこない
みんなで死んだら
わかるかな?
あなたが優しくない人だなって 知ってる
もう とうの昔から 知ってる
それでも まだ
こんなに 怒らせて 失敗しても まだ
あなたは 嫌いだと 言わないから
あたしを 一思いに 捨て ....
忘れてないよ、ただ
少し照れ臭かっただけ
低血圧で高所恐怖症の僕と
渓谷の暖かなこちら側まで
一緒に飛んでくれたのは
君の翼だった
忘れてないよ、ただ
言葉が見つからなかっただけ ....
ピンク色に染まる
日暮れ前の秋雲
心打たれなにか言葉
探すうちに
あっと言う間に辺りを闇が囲う
家の明かり探して
暖かい場所探して
帰ることを許された
甘えることを許された
灯の ....
着古したスーツに袖を通し
素知らぬ顔して電車に乗る
むかし嫌悪した満員電車
今ではそれすら感じない
仕事ばかり上手くなって
順調にマシンに近づいていく
利益と効率化が行動原理
また君 ....
ラピスラズリの
瑠璃色には
可能性が
眠っている
ゴツゴツした原石の
光らない それは
しかし
恐ろしい可能性を
秘めている
決め付けられることに苛立ち
出来ないこ ....
流れ星に3回お願いしたら願いが叶うって
誰からともなく聞いてそれを知ったのは何歳のことだったろう
けどママは言ったんだよね
あなたが祈っていいのは神様だけなのよ
そういうのをgu- ....
口先だけの約束が大小飛び交う日暮れ時
お前の言葉もどこか伝言めいて
超光速の人の流れを ただ 見送るだけ
ケーブルを担がない 最果ての電柱
剥げかけたコールタール 泣いているのか チャーイカ ....
止まらない針→進んで
眠りの世界だけが救いなの
湖に沈むみたく手足が→浮く
深く深く底のない闇は
朝を迎える前に
絶望で眼を隠すから
朝⇔夜彷徨う悲しみの魂
何を望むでもなくて
光 ....
子どもが衰えてきた
ゲームに依存し自宅の中に引きこもる
学校にも遊びにも行きたがらない
無気力で社会性の乏しい子どもが増えた
キレる子ども、暴れる子ども
モラルハザードバイオハザードウォータ ....
架空のサボテンの花が、
わたしの目の輝きの、
十分の一を、
忘れ去られた、
灰色の波にぶつけている。
雪が降る、暗黒の谷を歩く。
錠剤のような愛に、
わたしの膝は震えている。
キッ ....
世界に唯一、病のからだ
手足なければ身を任せ
薬なければ身を委ね
耳を劈く轟音と
視力を奪う光線に
嗚咽は漏らさず
怒りも湧かず
全てはこの子のためだから
我侭坊やは末っ子 ....
夏のおわり
夜風をあつめて
帆をたたみました
骨のぬるい晩のことです
しん、と澄み切った屋上の一隅で
片付かない、ちっぽけな一匹のままでした
(金属製 ....
ためいきをつきたいところだが
煙草の煙を吐く
自嘲したいところだが
天井を仰いでみる
大きな家蜘蛛が
照明の近く動かずにいる
どこからか
中空に浮かぶ腕があらわれて
書き記すだろう ....
絵描きは追い返せ
街には入れるな
見張りを怠ることなかれ
立て札を増やしておかなくては
雨と砂を浴びて
バイクにまたがり遠い国から
さっきやって来たかとおもうと
とぼけた素振 ....
どんな海 傷ついていない
その価値 うつる
この 形 書いてしまうと 存在
....
誰か を 消えていく
証明 の ゆるさない 白馬の騎士 を 透明な 乗ろうとする
こんなよる の 沈黙せよ。 大股びらき を 胸 だ ....
郊外の小さなガソリンスタンドは
原油高騰のあおりを受けて
なかなか車が入らない
漆黒のボディが入らない
幟旗を並べて
キャンペーンを実施中
原油高騰大サマーキャンペーンを実施中である
....
尖塔 の
あなた や 無数に ゐないこと
差出人 繰り返す
もっと うながす。 ....
呟く言葉が一言でいい
そう思えるのは
今日の今日まで貴方が生きていたこと
多分それだけなのだ
父にとって
秋に夜が訪れて
炭酸水が流れこむと
暗い海の底
音もなく稲穂が揺れる
えら呼吸をはじめる
溺れないように
母が子守唄を歌う
目を覚ますまで
魚になる
泡をこらえて ....
いつものことだ
水色が果てしないどこまでもいくひろがり
それを俺たちは空と呼びます
焦燥感に腹を蹴られ
挫折に身を切られながら両腕をのばし
手のひらをひらく
真実はいつだって指 ....
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