星たちのリズムを失くしながら
わたしたちはうごめいている
ざわめきの中に生まれた街路樹と
暗闇を照らす街燈は揺れて
かなしくわらった

そうしてまばたきを繰り返す
途切れない人々のひ ....
だれも 電話にでなかった

冷たい風は夏服のわたしを悲しくさせる
雨のにおいは記憶のなかにしか優しさをもたず
思いつく限りの番号を履歴にのこして
だれもだれも忙しいなかで一人だけ時間の空白を ....
 ひろい交差点のしんごうが紅くなって
 おおぜいのヒトの流れがとめられる

「助けてくださ」「タスけて下さい」
 塞き止められたぐんしゅうの
 仮面のこえが溜まりゆく

 しんごうが、
 ....
海のきぬ擦れが耳を攫う

だれかに名前を呼ばれた気がしたから
水の色が碧から黒に変わるころに
海豚のやさしい瞳を胸に抱えて
こっそりと{ルビ宙=そら}に顔を出してみた
鳥の嘴が白の甲羅を遠 ....
いつまでも助けをもとめて叫ぶ!

目 から 見えない                  
視細胞層 に お湯 都市 の 霞網の 固められた              
水のなか に 上手かった ....
きみと逢うべきじゃなかった

私 の 自意識 が ただし様々な例 は 超え              
せっかちに 修道士 の                  
冷たい            ....
きみと出会えて良かった

しがらみ の 切断していく                  
沼 を 浮かび 砂糖城 の 大きく 思いあたるだろう              
都市 に 飛び立つ  ....
その男
醜く、背むし
その男
独眼、盲
ただ働き
マメ作り
ただ働き
マメ作り
その手愛する者おらず
しかし、その手愛する者現われ
やがて子を作る
ただそれを目がけ
男働き
 ....
左手の
見えなくなり始めた傷
手首の辺り
親指の辺り
よく探さないと見つけられないほどの傷
もちろん痛みはない


この手を噛んだ犬は
今頃どうしているだろうか


人間に飼わ ....
夜行列車が
夜遅い
駅のホームに滑り込む
旅人達は
荷物を抱え

短いようで長い
その旅路に
想いを馳せる

轟音とともに
闇を駆け抜けて
やがてたどり着く朝が

希望でも
絶望でも

何も語らず
ま ....
西の海に、陽の沈む頃
港の木橋に腰を下ろし 
新聞を手にした旅人は 
首を傾げ 
東の空へ、目を向ける。 


( 瞳を奪う夕陽よりも 
( 世間の騒ぐ記事よりも 
( もっと大事な ....
灰皿の中には
口紅のついた吸殻が三本と
長いままへし折られた
断末魔が一本転がっている

口をつけなかった
ウィスキーグラスの氷は溶けて
意気地がない表面張力が
テーブルを濡らして ....
波は静かにおどる
朝の眠りの中を漂うように
静寂だけがあたりをつつむ
命のかけらもないような
空虚な世界がそこに広がる
春の海は
私を静(せい)なる宇宙へいざなう

波は激しく打つ
 ....
{引用=ポトケは常にいませども
現ならぬぞあわれなる
人の音せぬ暁に
ほのかに夢に見え給ふ}
ポトケとはここではポエムの神様
おんちょろちょろ出てこられそうろう
どこにだったか
どこでだったか

てんしのこえきいた

いつだったか
うまれるまえだったか

てんしのこえたしかにきいた

なんていったか
なんかいったか

てんしのこえ ....
きみを覆いながら
明け方
恋は側溝であった
大木を根こそぐ竜巻の強さでわたしの右足を巻き込む
この浅さで溺れる

母に嘘をつき
父を裏切った
上睫毛と下睫毛を固く結んで拒んだ景色
目 ....
ポケットティッシュに
詩を印刷して配ったらいい
一枚一枚にでも
広告の裏紙部分だけにでも
やる気ないときは
通りすがりの一人一人に
二ついっぺんに無言で突き出したりね

それでそれもら ....
自分のせいでもない
親のせいでもない
環境のせいでもない
誰のせいでもない
何かのせいでもない

もって生まれた宿命

自分のせいにもできない
親のせいにもできない
環境のせいにも ....
大海原を駆ける

群れからはぐれた1羽の迷鳥の

その瞳に映る光景を見た


哀しげで淋しげな瞳には

大海原も

大空も

映ってはおらず

ただ遠くにいるはずの彼女の ....
すべてを
守るために
命を守るために

君は
戦う
君は
英雄
かっこいいね
心壊れた
大切なものを
踏みにじられた

悲しむことも
知らない
己が
汚されるのも
恐れない

奴は
悪魔か
死神か
刃物で
人を斬り
滴る血を見て
薄く笑う

 ....
誰も
信じたくない
誰とも
話ししたくない
顔も見たくない

全てが
うそ臭く
見えて
全てが
きたなくて
大人というものが
信じられない

傲慢に見える
卑怯に見える
 ....
        000105


初春に 捨身の街 冴え渡る

新宿で 振り袖姿 見つけてる

「調子はイマイチ」
GS125のプラグを点検する
別に異常はないようだ
パワーのイマ ....
夢から覚めると 部屋だった
オレンジ色の 部屋だった
燃えるカアテン 葉の落ちた
枝の 輪郭うつってた
暗い暗い 椅子の陰
虫が一匹 逃げ込んだ
昼の夢から 這い出した
イモムシみたいに ....
即興詩 「僕はいま出航する」



僕はいま、
高々と碧い空に帆を揚げて、出航する。

わが大海原は何処までも青く洋々として
日輪は常に金色の光を放ち、
天より沙羅双樹や優 ....
取り残された
あの日の時間
心の傍を
行ったり来たり

言葉の奥に
伸ばした腕で
君と僕とを
線で結んだ

確かなものは
見えないけれど
心の温度
感じてとれて

触れた ....
ぐぅたらと
テレビの音を無視しながら
ボリボリとものをつくる
ぐぅたらと

朝起きて新聞をひらく
冷蔵庫をのぞく
テレビをつける
メールをする
そんな風に
普通に

たとえば
 ....
九月の歌は季節外れ
酔いにまかせて
奪い合った双眼鏡

女の子は男の子に
男の子は女の子に
囁きは煙とベース音に混じって
そってたわんだ天幕を覆っている
覆っている
覆っている
科学者の卒業式
幽霊の入学式
みんな同じ服装で
帰った

彼は落とし穴を掘って
自ら落ちてみせた
私も帰った

彼はさくらに埋もれて
後は知らない
まだ少し暑さが残るので
冷房のスイッチを入れる
と、角が取れた熱は
あっさりと部屋を去り
すぐに肌寒くなる

ひと夏の情熱が
夕日のごとく悶えながら
大地へと沈んでいく
ヤカンがゴツ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
CITY笹子ゆら1*08/9/18 23:43
電話湖月108/9/18 23:34
終末助け合い運動芥生008/9/18 23:25
真珠いろの月の晩に月下美人15*08/9/18 23:16
コントロールB-3 (イアンとデビーに捧ぐ)《81》柴田...008/9/18 22:57
コントロールB-2 (イアンとデビーに)008/9/18 22:56
コントロールB-1 (イアンとデビーに)008/9/18 22:54
醜男kei99208/9/18 22:22
六つのし小原あき21*08/9/18 22:18
夜汽車ヒロシ108/9/18 21:51
曙を視る人 服部 剛208/9/18 21:14
僕が決壊した夜nonya15*08/9/18 19:27
海に行きたい籠球次郎108/9/18 19:17
梁塵秘抄と梁上の君子たち海里108/9/18 19:13
きいたよ乱太郎10*08/9/18 18:24
濁流[group]伊月りさ6*08/9/18 16:35
ティッシュ詩集小池房枝14+*08/9/18 15:47
本音、と。wister...1*08/9/18 14:56
渡り鳥の法則桜 葉一508/9/18 14:45
英雄妖刀紅桜3*08/9/18 14:13
暗闇3*08/9/18 14:10
崩壊8*08/9/18 14:06
初春にあおば2*08/9/18 14:04
闇の完成K・フラグメ...008/9/18 10:21
即興詩 「僕はいま出航する」飛鳥 彰108/9/18 4:57
あの日の景色に宣隆108/9/18 4:23
からっぽ佐々倉寿実008/9/18 1:53
untitledかとり108/9/18 1:50
さくら2*08/9/18 1:38
夕日夕食木屋 亞万1*08/9/18 0:26

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