壁がある
どうしようもない限界だ
その先に広がる青々とした海原を
私たちは見ることができない
視界は閉ざされ
四月の気層の底に留まる

夜な夜な宇宙の突端に座り
爆発する星たちを見てい ....
筆が立つ護美箱への事物のまとわり
あたまとからだに訳される
転がした電子タバコと夏の大三角まで
やはりふわりとかおる
冷床に舌を揮い合図を送る重げないっぺんに
星座占いのひらがなは不埒である ....
四月の世界が明るく亡びて
あとはただ蜃気楼がゆらめいていた

蜃気楼の中で
花は咲き 花は散り
人々はさざめき行き交い
明るく亡びた四月の世界が
まるでそこに そっくりあるかのようだった ....
いかな聖騎士フランキスと言えども、
軍団長ラジークの命令には従わなければならなかった。
「アイソニアの騎士よ、数日その首がつながったことを喜ぶんだな」
「小僧。そういうことは千人隊長になってから ....
アイソニアの騎士とフランキスでは、その立場が違う。
アイソニアの騎士は、今ではアースランテの千人隊長である。
部下の身を守らなければならない、という使命があった。
それに対して、フランキスは単な ....
フランキス・ユーランディアは、シュランクルの魔法を使って、
アイソニアの騎士に氷の矢を叩き込んだ。しかし、
魔法素子が薄くなってしまったこの土地では、
魔法は牽制の意味にしか使えなかった。

 ....
新入社員の皆さん
仕事に少しは慣れましたか
お金をもらうということは
大変なことでしょう
ちゃんとやってあたりまえだから
だれも誉めてくれません
一方ミスすれば注意や叱責が待っています
 ....
なんと
一国の国民の
ほとんどすべてが

まるで
集団催眠にかかったように

その嘘たちに
戦争が終わるまで

ダマされ続けていたという
第二次世界大戦中に見られた

日本軍 ....
色のもっている
正面とっぱ!つ

包帯の瘤を割って這い出ると
少しの針を飲み
すぐにまたもぐってしまう
辺り一面
色とりどりの悲惨が飛び散る
ビビット、パステル、ネオン、
どろどろにしめったマーブル模様の枕が
ぬる ....
それと知らずにいたほうが幸せだった
そんなこと知りたくなかった
そんなこと言って
知りたがりのくせに
行ったり来たりする気持ちの間で
どっちつかずに揺れ動く
世の中には知らなくていいことだ ....
憂鬱な地平線を目指し
私たちは恐怖から手を繋ぐ
此処には居ない誰かのために
遠く響き渡る砲弾の陰で
如何に完全に消えるかを考え
冷え冷えと目醒めていく

居着く場所は何処にも無い
ただ ....
地球中を走れるキャンピングカーが欲しいな
砂漠でも海の底でもねそしてデートしようよ

束縛のない辞書は誰もが持っているんだ
独特の語彙の辞書なんだけれどもね

僕はきみを心でうけとめている ....
このまま静かに朽ちてゆきたいのだけれど
猫と僕と彼女は静止画のまま風化してゆく

アッピア街道の松のように或いは
ゴダールの気狂いピエロのように

いつか正気の世界に生まれ変わりたいものだ ....
こぼれおちていった色たちを  
奮いたたせることができますか

やわらかなうす水色が
風をふくんで
ゆっくりと 空いっぱいにひろがれば  
あの ぶきみな瞳も
きえるはずです
  
 ....
あおばさんのラジオは未だ聞こえている
管球の図体のでかい奴だが昭和遺産の風格がある

あおばさんの電波はいまもアキバから世界に発信される
優れた詩人は理工系で詩は何気ないものであると

快 ....
結界を作り出すためには、大量の魔法素子を必要とする。
それゆえに、大抵の結界は時間とともに消失してしまうのである。
アイソニアの騎士は、苦戦しながらも、
魔獣メゾポンテの二本の首を切り落とした。 ....
「さて、そろそろ頃合いだな」フランキスは呟いた。
風の結界のなかでは、風の神に関連した魔法しか使うことができない。
フランキスは、周りのアースランテ兵をあらかた倒していた。
そして、その剣につい ....
そのころ、アースランテの包囲陣の一隅が破られていた。
「活路は開けたぞ!」ラジーク・ユーゲルが叫ぶ。
そして、赤旗が掲げられた。これは勝利の合図である。
ファシル・グーゼンとノベル・ハイスは、そ ....
大事な物や大切な者全て亡くすのには意味がある?はぁ?お前何様一発殴らせろの根性で生きている。いつか出会える日が来た時は一発殴らせてもらおうと思う。意味のない事は無いけどさ。それでも神様を殴りたいんだよ .... 二〇二〇年二月一日 「女子高校生」


 もう何年もまえのことだけれど、電車のなかで見た光景が忘れられない。目の不自由な男のひとが杖をもって入ってこられたときのことだ。制服を着たひとりの女子高校 ....
春は日傘の先で拡張する
出会いと別れを
幾年月も栽培された寒さや
温かさで感じる襖の奥に

常闇の重量を伴う、

密やかなるレトリックのいきものたち
例えれば桜前線あるいは雪解け水
 ....
ここらへんはわたしのテリトリーだ
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1002
ニキまりこはなぜぜんぜんうらやましくないのか?
わすれたか
ここらへんはわたしのテリトリーだ
選べた季節を明け渡したら残りの時間は殺 ....
バックアップは鳩にとる
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1007
まどろみ終わるとボクらの時代
若林山里西加奈子
301時間番組してほしい
男二人
実際はバイタリティのエクスキュースを
換算せんければなら ....
ブルとディブ
編集



「当たり障りのない方面に持っていく」か「特定されない状態で自由に書く」かのバランスを自然にとるのが嫌で、単純に律儀にやったところで不利だし、疲れてマイナスやボロ ....
心が動かなくなってしまった
写真も言葉もどれも同じ
自分がわざわざ用意しなくても
検索すれば
いくらでもある

ひりついた心を癒してくれた詩を
読み返してももう何も感じない
手触りやに ....
◯シーモア ムーン◯

昨晩は満月だった
現代社会忙しい と
詫びやさびや風流は
忘却のかなたへ

さくらの花びらは天の川を通って月に着きました

そしていつしかわたしたちが月となり ....
声すれど口は見えず
雪は積もり日が廻り
外道が軒に湧いて出る
外道は言った
踊れのよだれは甘かった
よう育ったと褒めいよ

舌先が踊る
形而下の植栽
河原でみた汚濁を
薬缶で煮 ....
{引用=鳥たちよ}
ヒヨドリが鳴いた
喉を裂くような声で
天のどこかを引っ掻いた
それでも皺ひとつ寄らず
風の布は青くたゆたい
樹々の新芽を愛撫するが
ささやき返す葉はまだない

公 ....
ファシル・グーゼンとノベル・ハイスは苦戦を強いられていた。
とくに、召喚された五体のワイバーンが厄介だった。
アースランテはこの二年の間に、魔導にも力を入れてきたのである。
ワイバーンたちは、一 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ひだかたけし522/4/19 18:22
書架で俘れる、取り留めない主眼  あらい122/4/19 16:50
蜃気楼[group]塔野夏子6*22/4/19 11:39
ワイジェの丘の戦い(十三)[group]朧月夜2*22/4/19 9:04
ワイジェの丘の戦い(十二)[group]1*22/4/19 9:03
ワイジェの丘の戦い(十一)[group]1*22/4/19 9:02
四月病zenyam...1*22/4/19 8:01
恐怖の嘘ウィルスst622/4/19 6:14
しゃくなげIN0RI022/4/19 1:35
レム凪目1*22/4/19 0:04
知る坂本瞳子2*22/4/18 22:53
KID Aひだかたけし422/4/18 19:59
プーチンの暗殺者の明るい手紙マークアーモ...422/4/18 17:27
猫って422/4/18 17:01
夏のはじまりのヌード草野大悟2422/4/18 11:12
あおばさんのラジオマークアーモ...422/4/18 10:39
ワイジェの丘の戦い(十)[group]朧月夜1*22/4/18 9:00
ワイジェの丘の戦い(九)[group]1*22/4/18 8:59
ワイジェの丘の戦い(八)[group]1*22/4/18 8:58
神様を殴りたい武下愛1*22/4/18 8:45
詩の日めくり 二〇二〇年二月一日─三十一日田中宏輔13*22/4/18 1:58
スプリング・エフェメラルあらい022/4/17 22:20
ここらへんはわたしのテリトリーだnemaru022/4/17 22:06
バックアップは鳩にとる022/4/17 21:59
ブルとディブ022/4/17 21:50
草臥木屋 亞万0*22/4/17 21:50
田中修子さんの作品、置手紙への返詩として  その2足立らどみ2*22/4/17 15:01
毒のつもり竜門勇気2*22/4/17 14:50
不憫な子 そう呼ばれたかった大人たちただのみきや5*22/4/17 12:29
ワイジェの丘の戦い(七)[group]朧月夜1*22/4/17 8:47

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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