太陽 は もっと 鳥 のは 横たはつた
かがやく 目の進化モデル
さびしい 時の締切まぎわ の 雪の結晶 を 発生する ....
寒いね
さむーい
しんけいつう、になった
肋間神経痛だって
(初恋の痛みだと思いこんでた)
しんけいつう、に(も)付ける薬はないんだよ
あはは
おばーちゃんみたい
あはは、おばーちゃん ....
はなればなれになる 白骨
楔形 宣伝戦 は ロドプシン の 爆ぜ散る
恋愛や怒りのような高ぶる感情 を ふるいおこして ....
耳の周りや頬の近くやらを
冷たく刻み込むような
秋の驟雨が染み込む
家路を逝く靴音には
永い冬の訪れを
哀しむようにして
静かにアスファルトを
夜空よりも黒い色に変えてゆく
*
....
幾千の出会いの
張り巡らされた紅い糸の中で
偶然
手に取った一本の糸が君と つながっていて
今の僕らを作り出してる
幾千の思いを
あふれてしまいそうなくらい抱えて
ひとつだけ
どう ....
納豆を混ぜながらふと思う
もし私がこの粒のひとつだったら
ずっと君とくっついていられるのに
細い一本の線で決して
離れることなどないのに
そんな納豆の幸せを
私は飲みこむ
スコープのさきに
わたしは詩をとらえた。
詩は、スコープのなかで揺らぎつづける。
狙いはさだまらず、
わたしは引き金を引けない。
わたしが躊躇うあいだに
詩の精は、スコー ....
たった一人で
たった一粒の
愛へ落ちてゆく
街角で
目があった
おんなのふるくなったひとは
ばふん、と笑い
わたしは
カシャカシャカシャチーン
「仕事の顔」から「家の顔」になる
....
「逃げる」を見つめてました
ある時は空腹から逃げました
耐えきれずに食べてしまったのです
あんパンは美味しかった
すぐに食べられることの幸せで
逃げていたことを気づかないふりをしまし ....
水のそばに
水の羽があり
四つの水を映している
ひとつだけ蒼い波が来る
ふいにひろがり すぐに消え
ふたたびふたたびをくりかえす
窓に打ち寄せ
つもる影
屋根のつら ....
うろこ雲の尻尾につかまって
東の空へ流れ去った君は
雨雲に紛れ込んで
細やかな涙を降らせた
柔らかな時の掌に撫でられて
色鮮やかに頬を染めた君は
頼りない指先に手折られて
夕餉の ....
ゆうひと呼ぶには余りにも始まりに似て
さざめきと呼ぶには余りにも産声高く
かさぶたと呼ぶには余りにも赤すぎた
野原は金色の笑みをたたえる
何故立ち止まってはいけないのだ ....
グラブが白球をはじく
グランドがしわくちゃの絵になる
天上にぶら下がり
ゆれるショート
(大体がこんなもんだ
今朝も天候が不順でね
まあ いいときも悪いときもあるとは言いながら ....
夢の後味は
雨上がりに似ている
ほんのり苦い香りが
漂っている
今
目をつむって
吸い込んだ
すこしだけ
肌寒く
目がさめる
寝癖のまま
笑顔とか
そういう ....
大阪の黒川に魚が死んどる
生臭い水面に不衛生な雨がぶち当たって
救いようの無い水疱瘡
あの中はきっと終われない夜
一匹二匹三匹四匹・・・九匹十匹・・・
浮かび上がって、みんな死んどる
「何 ....
ちぎられた契りは
女の裏切りで
真理に昇華された
男の世界に
破られ、壊された
女の歌声は空虚なまま
遠くまで響いた
女の笑い声に
男は涙を流す
高いキーで
ケタケタ笑う
女の声 ....
実態がない
1ミリもない
あの子の必要としているのは俺じゃあ無くて
俺が必要としているのはなぜあの子なのか
そしてこのタイミングなのか
三本足の野良犬のびっこの足跡をたどる ....
憂鬱な金融機関に預金してあげる
木曜の昼休みに窓口でスマイル
ATMの顔色うかがってもしゃーない
ランチ後の視線で女子行員を読む
眠いのは きっと僕だけじゃない
寝溜めた時間に利子が ....
森の色 珠海の色
巻きつけた雨の紐
せせらぎは水の路
跳ね上げる声 鐘の号泣
旅立ちだったお昼前 思い出してるようで
明確には 戻ってこない
ほうっておいたりしてごめんね
左手が ....
トワイライト、トワイライト
きみはそうしてすぐ消える
これが夢だとしても
ぼくは忘れられない
きみはおぼえていないのに
ぼくだけが引きずっている
トワイライト、トワイラ ....
おめでとうございます。
永い道のりだったでしょう。大変ご苦労様でした。
この壮絶な死闘に見事、勝ち残ったあなた様には
新しい生命が授けられる権利を与えられました。
しかしまだそれが約束された訳 ....
私の鉄の足が
今日も震える
しかし今は先へ進もう
血走った眼下に広がる
光と影の織り成す
混沌とした領域へ
幻夢の魅了
白く輝く道
黒く輝く道
巧妙な無限の循環
選択の ....
曇り空
九月がいらついて
べつに傘どもが
地面に
こびへつらう訳もなく
訳もなく
ダンディが
涙の女に問いただす
あの海みたいな
....
水色を
記録しよう
ぼくの水色
あなたの水色
泉であり
小川のせせらぎであり
美しく青きドナウ
だったり
西洋人の
美しい瞳
だったり
それも
生涯
ただ一度 ....
遠い、
遠い稲光。
何度も、
何度も光。
とりあえずは、
世界の点滅。
点滅、点滅、
点滅。
電池切れ。
でも待っていたい ....
中に隠った空気が窓に当たって泣いている
じっと見つめたボクは聞いた
『何故、其れほど哀しむの』
『私には泣く場所がここしかない』
ひとつの場所しか知らな ....
妹が泣いていた
だいじなオルゴールの中に
嫌いな虫が隠れているという
ふたを開けると
ときどき
キロロンと虫が鳴く
きれいな音のでる
オルゴールの不思議なピンを
折ってしまった ....
ゆっくりと立ち昇っていく煙草の煙を
いち、に、さん、し、と雨が打ち消して
季節外れの、風鈴の音が聞こえる
りん、りん、猫が顔を洗っている
頭の中で
ろいやるみるくてぃーが
湯気をたてて ....
今迄に
幸せのボールを取り損ね
ベンチ裏で独り、涙を手で拭い
辛酸を{ルビ嘗=な}め尽くしてきた
君よ
思い切り
空振り三振すればいい
被ったヘルメットが
吹っ飛ぶ ....
新鮮すぎて盛られた皿の上でなお、ぴちぴちしている鯛の煮物
洗剤で洗われた後、絵の具で鮮やかなピンクに炊き込まれたご飯
を食べた途端、生きている意味がわからなくなって
ちょっと重たかったけれどテー ....
3983 3984 3985 3986 3987 3988 3989 3990 3991 3992 3993 3994 3995 3996 3997 3998 3999 4000 4001 4002 4003 4004 4005 4006 4007 4008 4009 4010 4011 4012 4013 4014 4015 4016 4017 4018 4019 4020 4021 4022 4023
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