飛び込んできた朝の日差しが眩しくて
思わずもう一度目を閉じたら
葉の影がくっきりと黒く瞼に焼きついた
閉じた瞼から差し込む光
放射線状に溢れては溢れる

滲むように僅かに眼球を刺激し
朝 ....
たとえ明日死ぬかもしれなくても
明日死なない人達が周りにいるのなら
それでいいような気がしている

食べきれなかったカレーも
ほこりがいっぱい溜まった部屋も
似合わないのに買ってしまった服 ....
わが身を離れた詩は
一體何処へ行つてしまふのか
その何%かは
僕の中に殘るけれど
大方は彼処の路頭に迷ひ
淋しい思ひをしてゐる
詩よ、
鳩よ!
僕の裡に蓄積しておければよいのだが
所 ....
○「独り言」
寒波が強くなればなるほど
僕は独り言に沈潜していく
そしてやがて僕の心は干し大根になる

○「心づくり」
物づくりは結果主義でも
心づくりは過程主義である
過程を大切にし ....
あなたが好きだった
あなたの好物はベジタブルで
わたしはベジタブルよりも
あなたが好きだった

同じ所に住んで
同じお役所で手続きをして
世界中で一番好き
なんておこがましいけ ....
あぁ、生きて
逝くだけの人生だ
なんて
気のない返事
は生存の限界
日々の暮らしと
とりとめのない話
を繰り返して
コロコロと
労働もなく
好きもなく
「私の生涯を通じて、私というのは、空虚な場所、何も描いてない輪郭に過ぎない。しかし、そのために、この空虚な場所を{ルビ填=うず}めるという義務と課題とが与えられている。」(ジンメル『日々の断想』66、 .... 夕暮れの折 裂いた柘榴から
流れる血を見ている
けれど本当に
私がここにいるのか
判然としない

ビルを倒し 空を割り
海を干上がらせる
気持の強さに反して
指先ひとつも
動か ....
私の瞳に映る翠の波
歌うようにうねり爽やかな風を起こす
私は眠りから醒めて大切な時間を探すの
輝きと幸福とが包み込んだ笑い声
それは私にとってのたからもの
いつまでも微睡んで微笑みを浮かべて ....
妻が来院して誕生日を祝ってくれた
二人の共通の友人である江中さんと三人で
ぼくはイチゴのショートケーキ
江中さんは確かイチゴのタルトだったと思う
妻はチョコレートケーキ
草団子とクッキー
 ....
自らの生存の終わりの接近を
衰弱のうちに安堵しながら
先ず微動だにせぬよう

曖昧模糊としたこのわたし 、

割れた腹筋 盛り上がる胸筋
イカの舌にカエルの尻抱え、

森林の向こうに ....
書に少し重ねて
僕の筆跡とは異なる
朱色の字が書かれる

僕の黒の否定
朱形の強要

求められるのは
誰が書いても同じ字

僕の書は大出血していた
ボーイフレンドたちは日射しのたゞ中
溶けてしまひさうになる
そんな夏が戀しい
やけくそ氣味に陽光の氾濫に
彼らは身を投げ出す
海だ
海が見えるよ
ぴかぴか光る紺碧
處構はず全裸に近い
 ....
〈雲雀にはskylarkの英名ありskyの文字よ沁みよと詠めり 平手みき〉
眠い時には眠るがいゝ
僕の枕頭に寒い基督が立つ
逆らつて小用、無理に出したおしつこは
納豆の匂ひがした
〈納豆やと ....
いつわりの夜が終わって
首すじがうすくよごれ
ひとときのキスの声だけ
あかっぽくむねにしみる

髪の毛を赤色に染め
睨みつけ朝を走るの
しぶきとぶアスファルト踏み
しろいいき吐 ....
 

水滴が窓にみえても
この部屋はしろい光が
寂しさをかるく引き裂き
古いいき新しくする

新しいとしを迎えた
夜だっていまは明けたわ
悲しみがすこし残って
なんとなく蒼空を ....
食品には賞味期限がある
人間には興味期限がある
どちらも消費期限がある

賞味期限は品質が変わらずに
おいしく食べられる期限
期限を過ぎると
おいしく食べることができない

興味期限 ....
○「前向きな生き方」
失くした片足を嘆くよりも
残っている片足を有効に使って
生きている人であろう

○「助けてもらう能力」
わからないことやできないことが
あったら
自分から頭を下げ ....
 世界人類よ

 そのなかでも日本を好きなように貶め

 奪い続けてきた蛮族

(北アメリカ、中国、北朝鮮、韓国)の民共よ

 お前たちは眠れる金龍の逆鱗に触れた

 大和、蝦夷、 ....
片方の蹄鉄を無くして
雪質の異なる地を疾る
御者の視界を曇らす
涙は凍りついてしまった

何処へ向かうと問う声は
風切り音に消されて宙に舞い
遠くの街の相棒よ
同じ暗い空を見て ....
 亡者に似て言葉たちは
 あおい廊下を徘徊している
 床に雲までもが
 映り 流れていくから
 滑りやすい 廊下
寝床に沈み込んで壊死した夢が肉体に浸透して悪い気分になる、細胞の拒否反応、対応策の無い流行風邪みたいなさむけと身体の痛み、何も起こってはいないのに酷く摩耗している、油の切れた機械になってしまったか .... 雪の中歩いてく
膝まで埋まって歩いてく
春が来るのを信じながら
明日は明日の風が吹くと
無理をして
引かれ者の小唄を歌っていた

雪の中歩いてく
腰まで埋まって歩いてく
来るはずのな ....
寒い季節になると
いないはずのあなたを
つい探してしまう

枯木立の向こう
ベンチの連なり
落葉を踏む音

いないはずのあなたは
寒い季節に紛れて
すぐにわたしを探し当ててしま ....
愛の欠片が粉になり
冷たい風に飛ばされ
寒空に消えてゆく

残ったものはセピア色の影となり
再び戻ることはない
{ルビ掠=かす}れたフィルムがカラカラ回り
観客はぼく独りだけだった
楽 ....
{ルビ繭玉=まゆだま}の中で柔らかな{ルビ生命=いのち}を見付けたよ
これでぼくは生きられる
北風の吹く枯れた野原も
雪の降る山でも大事に育ててゆこう
息を吹きかけるとホンワリ光り
手のひら ....
包茎大学の女子学生が
あまりの包茎の多さに頭に来て
ハンマーを振り回して 
数人の男子学生にケガを負わせたそうだ
ケガをした学生の全員が包茎で
中には真性包茎の者もいたらしい
どうせならハ ....
仕事を教えてやるよと
レトロな喫茶店に連れていかれた
ノートパソコンより新聞が似合い
年上の人ばかりがいた

テーブルに置かれた
丸い占いのマシンに百円玉を入れると
丸まったおみくじみた ....
〈月遠く近くありけりむじな汁 涙次〉
吹きつ曝しに月が炯々
アーサ・キットのしなは
何となく過去から吹く
生温い風のやうで

男と女
それ以外の人
それ以外
と云ふしかない
僕はま ....
内に鐘打つ渇望の 
解き放たれ
声を発した途端、
子の生まれ
袖をまくれば
ぐんぐん育ち

来てはまた逝きまた来ては
点を辿る以前にもう円周を想い

後に残すお部屋にぶち撒けられた ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
挨拶栗栖真理亜2*25/1/12 13:54
SOMEDAY I WILL BE RETIRED201125/1/12 11:45
詩はホームレス川崎都市狼 ...225/1/12 10:06
独り言1.12zenyam...1*25/1/12 9:46
無人島たもつ125/1/12 7:05
ぽつりりゅうさん2*25/1/12 4:54
WELCOME TO THE WASTELESS LAND。 ...田中宏輔10*25/1/12 1:20
柘榴はるな525/1/11 21:19
シロツメクサを探して栗栖真理亜225/1/11 21:07
【病棟日誌】 誕生日レタス3*25/1/11 20:01
しずめるひだかたけし325/1/11 18:58
朱墨5*25/1/11 18:44
緩衝地帯川崎都市狼 ...225/1/11 17:39
菩薩その他125/1/11 17:19
しろいいき 2秋葉竹125/1/11 14:17
しろいひかり225/1/11 10:13
あなたへの興味期限イオン1*25/1/11 9:40
独り言1.11zenyam...4*25/1/11 7:45
ヤマトタケルの宣言ジム・プリマ...1*25/1/11 6:35
直ぐに戻る足立らどみ625/1/10 22:14
亡者(2024.11.30)草野春心425/1/10 22:07
夜に裂けるホロウ・シカ...5*25/1/10 21:58
雪の中[group]板谷みきょう2*25/1/10 21:54
不在夏井椋也12*25/1/10 21:12
追憶レタス4*25/1/10 21:05
珠玉4*25/1/10 19:26
包茎大学花形新次125/1/10 19:13
喫茶店の水8*25/1/10 18:53
美少年川崎都市狼 ...125/1/10 18:51
残響 、ひだかたけし4+*25/1/10 18:00

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