ナチスを悪に見立てて
自分達は善であるという
物言いが嫌い
これは先の大戦における
スターリンの物言いそのままだ
そのくせユダヤ人だろうが
ポーランド人だろうが
辺り構わず皆殺しにしたの ....
お前には根性がないねん!
って言うおっちゃんがおってな
そんな冗談流行らんで
って俺は言うた
でもな
根性みたいなもんが
ほんまにあったらええな
と素直に思ってみたりもした
着 ....
戦史とはイロニーな語りだ。
とても全史などでは記述できない。
T34戦車は自分にとってなつかしい。
模型がすべてだった少年時代。
ロシア史もウクライナ史も単独の歴史にすぎない。
....
酒は呑んでものまれるなあ
ポエムは読んでものまれるなあ
名言?
きゃっはっはっ
八手
坂道
にわか雨
二〇二〇年五月一日 「柴田 望さん」
柴田 望さんから、同人詩誌『フラジゃイル』第8号を送っていただいた。お名前を知ってる方から知らない方まで、20名以上の方たちの作品が載っている。紙の質 ....
粘度の濃い黄土色の海で 汗も掻かずに泳ぎ着かれて
眠りを抱きしめあう 君と僕の合間に流れる
絵編とした溜息と御本とした嘔吐き
はこのなかに爛れた身体と心で作られた
腐った域を被覆で置い ....
意図せずに朝早く目が覚めるのは辛い
歳を取ったということか
目が覚めるものだから起き上がる
起き上がるから顔を洗う
そして朝食を取る
食後のコーヒーを飲み
朝刊を読んでから歯を磨く
それ ....
乗れないはずの船だった
意地になってもわかっている
もう負けたことくらい
干からびることのない海の上で
船はまだ心を留めている
消したい過去さえ綺麗な夜に
逃げ込んだ夢の中
....
ひろびろ青がひろがって
鳥の群れが行き過ぎる
街は熱波に曝されて
子らの午睡を浅くする
*
ちから抜けちから抜け
胸にわだかまる戦慄を
呑み込みおれは街を行く
こんなにひろ ....
ウクライナと
転覆と山梨の女児のおかげで
みんなコロナのことを
忘れることが出来ました
私なんか
家を出て電車に乗るまで
マスクをしていないことに
気付きませんでした
ゴールデンウィー ....
そんな時である。オスファハンがヒアシム・カインの光を見たのは。
「これはエインスベルの仕業だ、間違いない」
オスファハンは、騎馬に乗ってエインスベルの元へと、
駆けつける。「今すぐその呪文を止め ....
ゆんべあれだけ喰って
あるしこ呑んだはずなのに
友人を載せたばかりに秤の針は
奇跡的な数値を目盛る
数字じゃないんだ、人体は
神秘なんだよぉ
奇っ怪な唄が風呂桶を揺るがす
窓なんかひ ....
そのころ、というよりもその少し前、
ヒスフェル聖国軍は、ラゴス・クールラント連合軍の
南西に布陣していた。遊撃隊の役目を果たすためである。
敵兵の数は、こちらの戦力のほぼ倍である。
もしも ....
エミル・アザルに近づいていった数名の兵士は、
ウーラ・フラグによって、命を落とした。焼け死んだのである。
ウーラ・フラグの炎はさらに広がる。
アースランテ軍の兵士はじりじりと後退する。
「 ....
{引用=幸福感}
空は絶望的に高く
駆けあがれる限界を超えて
戯れる黒い手紙たち
光は全てを晒し出すことで
わたしたちを盲信させる
記号あるいは仮面を外して
砂埃と化した男が
なお ....
夢売るかいじゅうに夢見られたくて 水溶性のチケットを握りしめた夏
穴空きズームで遠くを見てるようなぼくの毎日から
声がする
きっとまた会える あの日みたいにハルゼミの鳴き声が 雨が また ....
闇、散り散りになって
ちっぽけな逡巡を嘲笑い
睡魔に弛んだ
色褪せた脳髄の
目を瞑るに任せる
アウトサイド、口内の苦い
苦い苦い傷を噛んで
喉笛に忍び込む
血液を記録した
午前一時、 ....
はるかぜ
ことり
えんぴつ
別の匂い、
別の音、
別の光景、
別の次元
飛び込んで
掴み取って
受け容れて
歓びに充たされ
飛翔する
記憶を遡行し
新たな銀河にたどり着いたなら
この肉体いっぱい弾け ....
うんこ
郡山
曼珠沙華
ゲリラ豪雨
うんこ
郡山
曼珠沙華
ゲリラ豪雨
うんこ
───はあ、そうきましたか・・・
なかなかやりますな
うんこ
郡山
満州国
クリティ ....
朝
お日さまの光が 静々と
自室に射しこんできて私を照らす
このあたたかさとは裏腹に
ラジオのニュースが冷たく突き刺さる
こころに深く
私には、その時その時の
苦しみや不安があります ....
こころ囚われる瞬間
からだ解き放たれ、散るわ
羊たちの群にひと粒
黒色がいななく詩句
何もかもを見透かす瞳で
ただ愛した
あなたの為にすべてを
無想にさらす
何故としても
す ....
「不遜な言葉を吐きますな。あなたは無双だとでも言うのでしょうか」
エミル・アザルはエリス・ガザンデに向かって話しかける。
「……あなたの命は守ってみせます!」そう言って、
まずは、護衛兵の二人が ....
エリス・ガザンデは包囲陣を完成させまいと、奮戦する。
「見よ、包囲陣の一端に穴が開いている。あそこを目指すのだ」
エリス・ガザンデは、味方のすべてに聞こえるように叫ぶ。
「あそこが、我々の救済の ....
乱戦の戦場では、戦術とともに戦略も大切である。
どこでどの部隊と落ち合うか、そして、どの方面に進軍するか。
アースランテの軍団長エリス・ガザンデは有能だった。
つねに、次の一歩のことを考えている ....
路地のかどから
愛しい音
特別なワケもないけれど
なでてほしい
なでてほしい
となりの窓から
優しいまなざし
今日も行こうね
一緒に行こうね
もうなにも見えないけれど
....
検死官は干潟を藪の中を、非常口から井の中の蛙まで
愚者は黒い推敲を住職と読んで
平行線のクジラをのどぼとけさまに埋め込めたと言い張る
治癒することのない常夏は尻軽なモグラ触角を囃し
街宣車 ....
価値のある負け方かどうかだ
次の種を蒔けたら価値がある
失敗に成功しているんだから
晴れ間が広がり
光の庭
洗濯物はのどかに泳ぎ
遥か遠方の戦場を
透かし彫りに浮き立たせる
微睡む日の本、昼下がり
誰一人居なくなった
遥か遠方の銃声が
無人の庭に響いている
....
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