ハンドルを回して
開けたり閉めたりを繰り返す、水門の鉄扉の前で、
僕らは迫りくる波に何度も呑み込まれ、鼻につく臭いはともかく
時間は麻痺していた。真夏の昼間、水辺で遊ぶ僕らを
釣り人たちは河童 ....
「あきらめるな」っていうのは君の口癖
「もう、やめた」は僕の口癖

正反対の方向にいる君を僕は
とっても大きな壁だと思うんだ

いつも目の前には君の大きな背中
それを僕はただ見ているだけ ....
言葉が消えた。
心の凪。
思想の真空。

言葉が失せた。

耳を塞いでシャワーをあびる。
耳じゃなくて皮膚が水のつぶての音を拾う。
あの感じがいとおしい。

僕は愛しているというS ....
美しい雪は 燦々と降る
野にも山にも私の肩にも
佳き人の屋根にも
悪しき人の庭にも
慈しむように輝いて降る

美しい雪は 温かく積もる
芽吹く命を見守るように
枯れ枝の先にも
苔生す ....
古く哀しい裏通りを急ぎ足で歩き過ぎたら
今にもお前の呼ぶ声が聞こえてくるような気がして
すり切れた俺は気が気ではなかった、あの、あの曲がり角から
軸をなくした ....
特製苗床を用意
鉢底石と赤玉と鹿沼と
なんだっけ?パーライト?。
熱湯で害虫(の卵)駆除
ないと思うけど念のため
さらに竹酢でカビ予防。
ソープストーンの種の包み紙を開いたら
薬包紙弾い ....
 雄大なる大自然の彼方の果てを
 奇蹟と名づけよう
 あなたとの刻
 寄せては返す波の如く
 迫りくる愛に
 遥かなる未来を託して
 明日には終わりはない
 続いていく
 彼方まで
 ....
とうとうからっぽになってしまったのに、それを充たすための夕暮れはまだ十分に短いとはいえないから、もうかなしさだけしか残っていない砂時計のなかで渦を巻きながら赤くなってゆく針が、たとえば海のうえにあるも .... 所記と能記をはさみでしょきしょき
もしも切り分けられたなら

所記は正体なくすだろうか
能記はのうのうのさばるか

ことばたちの色つやは 
鈍器の鈍色に似ていて
混色の四則とは違う
 ....
砂まみれの虹をわたりながら
つや消しの空間に夢をトレースする
幸せそうな光たちをそういう気分で俯瞰する
本当の意味で読み取る歴史の上の明日の流れ星を数えて
血まみれのキーボードに移植す ....
信じたい部分があって。

たぶん覚悟も決めてみたりして
悩んだりして
夢をみたい部分が

いつか

信じてみないと

いきたくない


自分が得られないものが欲しくて
得て ....
人の輪ができる。
冗談言って
気づかって
けなされて

君はダイヤモンドのようだ
そんなに大切か?と喜んだら
いくら傷つけても傷つかない。
その位、図太い奴だ、と言う。

ボーリン ....
許される蛹に樹は満ちて
もう何年も蝶を見ていない
枝を流れる蛾の骸
葉には卵も幼虫もない


ただ在るだけの糊しろの日々
いつも声と指ばかり見て
そのほかのあなたを ....
自分を壊したい衝動(自傷 自殺)

自分以外を壊したい衝動(破壊 加害 セックス)

それらをずるずる吊り下げて歩いていた。

自動販売機に光るコーラを買うお金をもっていなかった

僕 ....
あのねえ、俺だってね、一応男の子なんだぜ?

オオカミにだってなっちゃうよ?ほんとにさあ。

ケンカになったら負けそうだけど。

いや、お前にゃいつでも勝ち目はねえか。
 誰も何も
 映さない鏡
 昨日も明日も
 今この瞬間も
 映さない鏡が欲しい
 何もかもが
 映り込みすぎて
 息が苦しい
 誰も何も感じずに
 通り過ぎていくだけなら
 不透明 ....
灰色の廃墟の中で結局僕らは

怖じ気づいてしまった

昔見た夕日今見ている夕日

何も変わらないけど変わってる物は

僕の感情移入だけだった

連続で変わる全てのチャンネ ....
基本的に
ものすごい
マイペースで
温厚な上に
平和主義者

(というか単なる面倒臭がり屋ともいう)

な俺でも、
どうしようもなく
理不尽な現実に
叩きのめされて、
 ....
ヒガンバナが咲いていたのを覚えていますか
赤い花
夏の終わりを縁取り
秋には倒れ
文字通り倒れ
それから細い葉をあおあおと
そこに広げていたのもご存知でしょうか

やがて季節は冬を迎え ....
 
 
 
冬に咲くのはきみの唇だと
空白の中に卵を生みながらつぶやいた
寄生虫みたいに
吸い付くの
 
がらんどうなのは
私の視界だけじゃない
昔から振動を繰り返す脳は
電波を ....
泥炭の下に閉じ込められた沼沢地、
蛙にならないおたまじゃくし、
時間をなくした植物たちの白い夢、
動かないげんごろうの開(あ)いた口、

生きたまま化石になろうとしている沼は、
寒天のよう ....
プリンをひなたぼっこさせて、生ぬるぐちゃぐちゃにしたら、おいしいかね?
他人の懐で温められて、慢心でふやけたチョコレートを、欲しいと思うだろうか?
冬の夜空の下で、ポケットの底から、さびしく凍えた ....
元気にそして幸せに暮らしていますか?
もう 話すこともできないけど
ただ君にそう訊きたいのです。


あの頃のボクは 意気地が無かったから
君の心の呟きにも 曖昧に笑うしか なかっ ....
殺鼠剤を買いにコンビニに行ったら
レジ横の温蔵庫にケータイがぎっしり詰まっていて
「美咲」「優」「乃亜」などとお品書きがあった
疑問百出なので試しに買ってみようとしたら店員
今入れたばっかりな ....
真っ黒な海底と目が合った

  真っ黒な海底と目が合った

白い太陽は呆気にとられ
手を差し伸べることさえ忘れていたらしい

  真っ黒な海底と目が合った

岸辺は
濁った水に覆わ ....
クレタ島に住んでいる友達がいる
彼はよく話しかけてきてくれるのだけれど、私は返事の仕方がずっとわからない
彼はいつも一人で話し続け、たまに問いかけてくる、物理的に最も遠い友達だ

「クレタ人 ....
そうだ!こんなかんたんなことに、なぜ気づかなかった?
別れればいいんだ、悩むまえに。
きみとはもうにどと会えない、はなしもできない、
手紙もだせない、修復できない、
それがいい!
そうなれば ....
僕はいろいろな時間を考えて書いていく。
時間を使うといろいろな話ができる。
いろいろな勉強をするといろいろな話を言う。
漫画を読むと時間の使い方がわかる。
面白いストーリーで街を作りたくなる。 ....
{ルビ蛍石=フローライト}の屈折系でねじ曲げる
透明ゆえの分光
赤道儀のその先で
一つとしてそろわない秒針を
幻想のように共有して
誰かの未来で僕たちはまばたきをします

季節から時計が ....
                 090211 


東邦型2号並四受信機のキャビネットにスピーカーと12A代用真空管、デジタルICアンプ搭載基板をUX真空管ベースに抱きつけて縛り付け貼り付けた ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
水門プテラノドン209/2/12 22:48
_とわ109/2/12 22:41
失せた言葉/愛の代入Anonym...009/2/12 22:21
美しい雪は黒田康之109/2/12 22:18
いつかどこにも行けなかった旅人のはなしホロウ・シカ...3*09/2/12 22:18
今日のご不幸くろねこ109/2/12 21:48
『波間』あおい満月2*09/2/12 21:41
(とうとう…)ケーチェ109/2/12 21:35
88鍵のためのエチュード/時の枝海里109/2/12 21:28
砂まみれの虹モリマサ公1509/2/12 21:20
運命みたいなまきちぇり009/2/12 20:08
ダイヤモンドの心ペポパンプ5*09/2/12 19:04
夜盗夜木立 悟509/2/12 17:14
自分についてsatyri009/2/12 17:04
ったくお前はかわいいよBOOKEN...2*09/2/12 16:40
『鏡』あおい満月2*09/2/12 15:49
人間殺戮兵器こめ409/2/12 15:46
今日もお世話になりました。(悪)009/2/12 12:34
春一番と彼岸花小池房枝609/2/12 11:31
呟く視界、瞬きのact1ゆるこ109/2/12 10:49
発掘作業員 Giton3*09/2/12 7:53
夜空1*09/2/12 4:55
届くこともない便り板谷みきょう2*09/2/12 3:38
サッソポリッシャーサトタロ1*09/2/12 3:21
少年と海北村 守通0+*09/2/12 2:31
オーキュペテーとケライノー木屋 亞万1*09/2/12 1:16
かんたんなこと Giton2*09/2/12 0:38
本屋で戦う。寝る話。209/2/12 0:23
時間の誕生たりぽん(大...5+*09/2/12 0:17
オーキュペテーとケライノーあおば2*09/2/12 0:16

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