追憶の果て。

こんなにも狂しい夢を見ている。
君が歌った清らかな唄のなかにだけ
やすらぎを見いだす。

「サヨナラをききたくないなら
どうして涙ばかり見せるの」


「わかってる ....
                    79/08/25



         天才的なるもの
           静かな海
    ....
彼が、胴体と精神を切り離したいと願っていた
つづけざまに失ったものが大きすぎたといっていた
そういう感情らしい勢いを大事にするタイプにはみえなかったので
金さえあればなんとでもなるのでしょう ....
電波時計のみっつの針が
ぐるぐるっと回り始めて
また今日が初期化されたね
いずれ始まる秒読みのために
まぶたのような夜を閉じるさ

  (じゅう、きゅう、はち)

朝のように目覚めれば ....
森が、けむりのような通り雨を浴びて、
身体のすみずみを洗い流すとき、
木々のたてる笑い声が聞こえるかい?
人影絶えた繁みの奥に、
若葉たちの、ひそやかな含み笑いが?
 月は
 見えない音をたて
 真昼の闇の滝を滑り堕ちていく
 否
 堕ちるのではない
 昇るのだ
 わたしを介してあなたへと
 絶望に煌きながら
 地の底の淵で
 やがて幾人もの人間 ....
{引用=『クラムボンはわらったよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』}

そうして流れ 流れてゆくのは
溢れて燻ぶる確かな存在
それをマボロシと戒めても
別に世界は変わりないというの ....
はるばる仙台から
鈍行列車で
故郷の{ルビ湖=うみ}に帰ってくるのだと
彼は言った

熱弁をふるう彼の
口から
指先から
瞳から
いまにも鳥が飛び立ちそうで

私の脳裏にはもう
 ....
 

  春一番が吹きました

  木枯らしは
  みんなの中に
  愛を置いていきます
  自分が寒いから

  春一番が吹きました

  春一番は
  僕から愛を奪います
 ....
月曜日が休日だと、る23歳の女の子がうちに来る。

ベージュのカーテンに包まって

こらす声でオナニーしつづける

僕はキーボードにコーヒーをこぼして途方にくれる

ぶんかいしてあらう ....
「あなた、今年のバレンタインはどうするの?」
母にそう聞かれました。

あの人にあげるつもりでしたが、あの人の存在すら母に話していません。

「あげる人なんていないよ。」
ぶっきらぼうにそ ....
道の途中うずくまってたんだ
横を通り過ぎる雑踏
遠くなる意識のなか助けを求めてたんだ
胸に渦を巻く葛藤
力無く手をのばして…

独り
戦う
怖くて
不安で
手をとって…
アスファ ....
ポケットに
生温い世の中
ねじ込んで

瞳だけ
ナイフのように
鋭く輝かせ

アスファルト
蹴り上げて
人波に犯されて
心が塗り潰される


どれだけ諦めれば
欲 ....
しずかな雪のあいだから
わずかに土が
見えるとき

わたしは灰の
そらを見あげる


 まだそこに
 凍えるものはありますか、


小さな呼吸は
ぽつり、と白く
あ ....
斑鳩の飛ばぬ夕べがあり
甍の高いこの寺は崩れる
僧どもは眼病に侵され
いまだ訪れぬ仏達を信じ得ぬ

在り得ぬ時代の熱い聖地で
禁断は男や女の喜ぶ寝床
夜は過去の阿闍梨を招くのだ
彼の行 ....
集まってんのが世の中なんですよ

アンタは一体何者なんでしょうかねえ

はいすいませえん
仕方ないの
合わない靴でも
こういう時代だから
かかとの尖った気持ち

ほんとうは憧れてたけど
大人になって、女の子になって
ヒールを履くようになるなんて
思ってもみなかった

こ ....
 ひとつ、ふたつ、と、あなたは
 錠剤の粒を数える
 明日を待てずに、夜を待てずに
 ひとつ、ふたつ、と、あなたは
 舞いおちる煙草の灰を数える
 線香の如く滅び落ちていく愛を
 指先で留 ....
こどものころ

公園は島だった

オレにとって

公園は島そのものだった

いくつもの島を

オレは巡るのだった

そのなかでも

雨の無人島がいちばん好きだった

遊 ....
カッ、カッ、カッ、カッ

無心に響く物書きの音

カッ、カッ、カッ、パラッ

あっ、もう誰かが裏をめくった

カッ、カッ、カッ、カッ

――――ハクション!


一斉に持 ....
どうしてもダイヤモンドを買えと言うから、
女って、そういうもんなのか、
しぶしぶディスカウントショップに付いて行って、
俺たちには分不相応なんだよ、そんなものは、
きみが選んだのは、光らないダ ....
あーーーーーーいたい・・・の?
だって無理なのに
あっちには付き合ってる人も
いるんだから

それなのに、あーーーあいたい
あっちゃ、だめなのに
あいたくてしかたがない
人の好奇心に私 ....
冬風浴びて、錆付いた公園のすべりだい
てっぺん見上げたら
薄っぺらい陽の光がやさしくて
その冷たさは一体何度だっただろう

思い出そうとしている
ブランコの軋むリズム
思い出 ....
助手の綾瀬クンの横を通り過ぎると
イチゴの匂いがする、するよ と言ってやると
今朝沢山食べてきましたからと素気なく答える
へえと言う間に うっ嘘ですよ―っと元気に
イチ ....
言葉を知りたければ本を読めといわれた

だからマンガを読んだ

べつにどこぞの偉い人の話ではない

寸分たがわず私の話だ

Toeicで海外出張にいけるくらいのスコアをとった

わ ....
「手紙」

見渡す限りの誰もがのどが渇いていて
水!水!と叫びながら歩いているのに
誰にも耳が付いていないので
互いにそれに気づいていない

伝わることの無い声は
束になって風を起こし ....
郊外の市の人だかり
色めく羽根飾りの裳をひるがえし
震揺する血液の鮮やかに青い光のなかで
賑う民族舞踊の列
褐色にかすむ歳月の画像などあろうか
薫る羽毛を掬う水脈に追われて
朝陽をあびるは ....
涙が止まんなくて

カラカラの私

願いはサラサラ手のひらヒラヒラ

やだ、しょっぱい。

涙が止まんない

ねえ、こんなにしょっぱかったっけ?

そしてまた願った

いつ ....
湯船のふちまでお湯を張る
そっと揺らさぬように
しずかに身を沈めると
溢れ出たお湯が
洗面器をさらった


体の芯がやわらかくなるまで
ゆっくりと数をかぞえる


  幼い頃
 ....
太陽が楕円形に回転するカッターの
切れ味になった日、棒アイスに舌を
カミソリのように当てオアシスを快
感する少年と煮えきったアスファル
トでぐらぐらに煮えきった仔猫の死
骸が蜃気楼の波間に飲 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ガーデン(生花の祈り)水島芳野1*09/2/13 20:23
あおば1*09/2/13 20:12
飛び立つ日ひとあめ309/2/13 20:01
かうんとだうんたりぽん(大...409/2/13 19:58
森、笑う(A) Giton1*09/2/13 19:55
『真昼の月』あおい満月4*09/2/13 19:33
クラムボン笹子ゆら1*09/2/13 19:19
鳥人間ことこ1*09/2/13 19:01
春一番が吹きましたうみとゆう1*09/2/13 18:38
サイノメ / Norwegian baseball Cat ...satyri109/2/13 17:12
どうしたもんか[group]つゆ2*09/2/13 17:02
迷ったとき相羽 柚希3*09/2/13 16:32
疼く、(悪)109/2/13 15:00
二月列車千波 一也7*09/2/13 13:28
斑鳩音阿弥花三郎2*09/2/13 11:06
欠けた人間がBOOKEN...2*09/2/13 10:48
2.14 satかのこ109/2/13 10:31
『白夜』あおい満月2*09/2/13 10:14
雨の島吉岡ペペロ409/2/13 10:07
テストきりはらいを...309/2/13 9:09
とおりがかりのフーガ Giton2*09/2/13 5:39
あいたい夜恋009/2/13 3:46
タイトルかのこ109/2/13 2:57
呆日ヨルノテガム5*09/2/13 1:23
心が向き合って短角牛009/2/13 0:39
思いについての断片3*09/2/13 0:17
朝の壺アングラ少女209/2/12 23:42
創書日和「塩」 彼方海[group]そらの とこ5*09/2/12 23:33
浴室ことこ11*09/2/12 23:09
ブリーチとかジエンドオブ・・・とか飯沼ふるい009/2/12 22:57

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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